鈴生りの「リンゴ」、収穫は今月下旬から。台風21号は雨、後の22号は風の影響が大きな台風でした。リンゴにとって心配なのは風の方、落果までしなくとも「枝擦れ」などの外傷は商品価値を下落させたり、傷みの原因になったりします。

こうなると単純に鈴生りを喜べません。もっとも、ここまでの鈴生りは少々果実の付けすぎか。見栄えはするのですが。
リンゴの主役「ふじ」の出荷を前に、イベントや試食の会も開催されています、「風評被害払拭」のワードは相変らず語られるところ。台風や異常気象の被害はその年限りですが、7年目でもまだ抜けきらない「原発事故」とはなんであったのか。「消費者の無知」等で片付けられる問題では到底ありません。底辺にある「不信感」がどこに向けられているものなのか、そこと需要の板挟みになる生産者・販売者や関係者がまだまだ苦しんでいます。
「もう事故から七年というが一三年は祟られる」と言った生産者がいました。仏事の一三回忌から来ているのでしょうが、一三年と言うのが何ともリアルです。

この4日に開通する福島と米沢を結ぶ高速道路、当面この区間は無料だそうです。この隣県の城下町は放射能も風評被害も影響がなく、福島からの被害者も多く受け入れました。あの頃にこの高速道路があったら、とつい思ってしまいますが。
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