「格下」ではなく「隠し田」、年貢などを逃れるために密に作付した水田。

今やそんなことも当然無く、減反政策の「作るな」という指導から作るは勝手だが米価は安い、と言う時代に。大型化と耕作放棄の狭間で、稲作も揺れています。 小規模稲作は、勤務しながらでも可能であったため、土日の耕作と出勤前の水管理で生産が可能だったものの、「めんどい」「買った方が安い」「だいたい食わねえし」の時代になってそれもすたれ気味。 幸か不幸か、60歳以上の年齢層が集落に急増して、その労働力で水田を維持しているのが最近の傾向。調査で訪れた集落の、倉庫で遮られた裏には小さな水田が作られ、後の三方は竹林や水路に囲まれて隠れるように作付されていました。
むろん違法でもなんでもなく、水路を維持して耕作放棄を防いでいる現状は称賛です。

近づいて見ると、ちゃんと除草もされ、少し葉先に傷みがみられるのは「ドロオイ」か。正確には「イネドロオイムシの幼虫」、昔はクルミの枝で稲の葉を掃くようにして虫を落としたといいますが、ここではどのように対処するのか。何れ今の時期のドロオイは、そう致命的な被害はもたらしません。
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