
写真は福島県自治会館。 福島県庁の西隣にあり普段は県の外郭団体と貸し会議室などがあり比較的ひっそりした建物です。 福島県庁の本庁舎は5階建ての文化財並みの老朽庁舎、この地震には奇跡的に持ちこたえました。一番大きな西庁舎が実質的な本部機能ですが14階のうち上半分が地震で使えなくなりました。旧福島医科大学の校舎を転用していた東分庁舎は全面使用停止でテレビでおなじみの震災・原発対策会議はこの自治会館で行われています。
農産物の対応は農林水産省、農産物の放射能汚染の測定調査はは厚生労働省、原発事故の補償関係は文部科学省、原発の管理と事故処理は経済産業省、対策の執行や指示は福島県。おまけにご存知の通りそれらの頭越しにいろいろ発表するのが官房長官。 まさに混迷の極み。さらに「お前現場に来たのか」と言いたくなるような、まさに売らんかな「おどろおどろしい」タイトルをつけるメディア。これでは被災者も国民を何を信じたらいいのかわからなくなります。 県のある部局の課長に「風評被害への対応」を聞きに行きました。「どうしろっていうんだ」と逆切れした挙句、「文句は東電に言った方がいいですよ」とのアドバイスでした。 でも、彼等も通常の業務のほかに事故対応や被災者対応もしています、顔を見ても疲労の色ははっきり見て取れます、県職員の皆さんも間違いなく被害者です、民間にはない葛藤もあるのでしょう。 「電源立地交付金でお大尽使いをしてきたのはどこの役所だ」のどまで出かけた言葉を飲み込みました。
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