 自分用の育苗の傍ら、野菜苗をつくり近隣の野菜農家に供給している本宮市の熊谷さん。今年は、播種の後の震災でキャンセルが相次ぎ大量の余剰が出そうです。かといって自分の畑でまかなえる量ではなくちょっとか困りながらの作業です。せっかく接いだのだからと南瓜の根を残しきゅうりの根を切る鋏も心なしか元気がありません。 品種や肥土、根茎微生物にもこだわり、ホームセンターで売っている野菜苗とは全く違うのですが、震災後の情報の混乱で、栽培意欲をなくした生産者が数多くいるからです。 原発問題が終息すれば、また栽培を始めるというよりも離農の方に進みそうな年齢構成の野菜産地。 公共事業の減少から農業参入が相次いだ土建業も災害復旧で再度本業に返るのでしょうか。「電源立地交付金」を原資に始めた福島県の有機農業行政、混乱の続く生産現場から厳しい目を向けなくて「東京電力」だけではなさそうです。
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