一年で最も寒い時。冬至から見ると日足は伸びましたが、寒さは相変らず。しかし、雪が降ろうが寒かろうが社会は動いています。

寒い中道路に立つ方には申し訳ないのですが、釈然としないのが「道路除染」。建設とか補修とか、前向きな投資や作業ではなく原状復帰、原発事故以前に放射線量を戻す作業。もちろん原状復帰は「当たり前」のことなのですが、事故直後に東電の言った「セシウムは無主物」つまり「飛散したセシウムは誰のものでもないので知りません」、国の機関やいわゆる原子力ムラが主張していた「線量のしきい値」等、年間20ミリシーベルトは安全の範囲など、散々いろいろな主張が交錯した挙句に飛散から6年近く経つのにまだ除染中というありさま。 散々都合の良い主張をした「当事者」「有識者」は、「この寒空にどこでぬくぬく生きているのか」と、何とも感情的なことを思って今う厳寒期です。

その当時、錯綜する放射能情報の中で、不安のなかで育てた乳幼児も今では小学生。不安にいたたまれなくて県外に避難した子供に対する「いじめ」は何らかの形で毎日のように報道されますが、あの当時の親の心境は、まさに「残るも地獄去るのも地獄」の状態。厳寒に下校の交通整理をするシルバーボランティアには、いつも「ほっこり」とさせられます。
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