平場では積雪の無い冬です、ここ何年そうですが。ただ3年前のように2月に突然の大雪があったりするので油断できません。
果樹園のせん定作業も始まっています。伸びた枝を切り揃えます。「枝ぶりが良い」という形を整えるだけの作業ではありません。

昨日・今日の地元地方紙の記事。まず「遮水凍土壁」の話題、果樹園からいきなり東電原発事故現場に話が飛びますが後で繋がります。汚染水の流通が止まらないとの報道、二つの地方紙が同様の記事を掲載していたので、通信社の配信記事か、ですから多くの新聞に掲載されているのかもしれません。 先ずは「凍らない」と問題があったのですが、昨年秋から暮れにかけて凍結確認の報道が出ました。「やれやれ汚染水の流出が止まるか」と思っていたら、「せき止め効果想定下回る」見出しで、記事を読めば「配管のまたぐ場所に隙間が」と言うような情けない内容、遮水に限らず遮蔽効果を求めるときに「穴」があってはいけないことは小学生でも分かる理屈。東電の担当者も「想定通りの効果が出ていないので強く言い返せないいが、凍土壁全体を凍結させ汚染水の発生量を減らす目標に変わりない」とのコメント。素人考えでは「年間で一番寒い時期に凍結できないのに、春から気温が上がればもっと凍らないのではないか」と思ってしまうのですが。
新聞にも「多額の国費を投じ」と、例の決まり文句がありましたが、「無駄な流出」が止まらないのは「汚染水」だけではなさそうです。

今日の地方紙で知り合いの地元大学の副学長が、「農業で風評被害と言われているのは、県産品への信頼が損なわれたことを意味し、回復するには新しくイメージを上塗りしなければならないだろう」と述べています。 これは、言うには容易いのですが非常に大変なことで、寒い中での農作業もそれを達成しないと報われないと言う意味にもなって来ます。

大学も評論家のようなことを言っているうちはいいのですが「では、どうする」となった時には少々手詰まり感があります。
もっとも、それとて大学の責任と言うより「多額の国費」の流入元がそもそもの元凶なのですが。
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