正月と言えば「松」。冬でも青々とした葉を茂らせるのが生命力の象徴とか、しかし神社やよほどの旧家に行かなければ、昔ながらの正面の左右に松の枝を飾る「門松」は見かけなくなりました。 竹を立てた門松は見栄えはしますが植木職人が作る営業用、この地方の年越しの伝統様式ではありません。

これは自生する松、通称「千本松」。この集落の入り口付近にあって、義経・弁慶のこの松についての伝説も残っています。一時は松枯れも心配させながら、未だに常緑を保っています。 手前に除染廃棄物の仮置き場が出来てしまいました。弁慶の時代からおよそ1000年、1,000年に一度の震災が思わぬものを残ししてしまいました。

逆光になってしまい、よく見えませんが茶室の前の松の雪吊り。お年賀からお暇するときに松の前を通りがかった時に落ちてきたのは雪ならぬ雨。その分、暖かな正月です。

通りかかったぜ禅寺の山門は今風のリーフ。これも時代か。 告知板には、正月らしく目出度く「恵比寿天」「大黒天」。神仏習合の名残で、神様であっても「天部」に属し、仏様の守護の役割を果たす存在。しかも出生はヒンズー教のシバ神であったりイザナギ・イザナミの子供で有ったりとされるややこしさ。
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