たまたま訪れた養鶏場、いつもと違いピリピリした雰囲気に支配されていると思えば、まさに「鳥インフルエンザ」問題の渦中。青森や新潟の被害を出した農場は防除体制に問題、と後付けの報道は伝えますが、養鶏場の当事者によるとウィルスの媒介は「渡り鳥」空から飛んでくるものは防ぎようがなく、出たら「天災」と思うしかないとのこと。

ここの養鶏場も、立ち入り禁止ゾーンとあちこちに石灰を撒き防除に努めていました。福島でも農場単位の発生はないものの、農家の庭先で死んでいた白鳥を調べてみたら「陽性」、ニュースの伝える発生県に含まれています。

貼り紙で病気が止まるなら苦労はないものの「当局の指示」で、万全を期さなければなりません。被害の出た農場では何十万羽の単位で殺処分、テレビニュースでは埋設される様子が放送されています。 聞けば、法定の処置なので、処分や鶏の保証は国費で行われるようです。しかし、鶏代や卵の保証と貰ったところで、休業明けの卵の納入先など新たに探さねばならず、まさに地獄に突き落とされたも同然で、この辺りが原発の風評被害と似ています。

通路に石灰を蒔くものの、野鳥が飛来する天空に石灰を蒔く訳には行かず、養鶏場管理者のの眠れない夜は続きます。
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