昨日のブログで、キャプションをつけない写真があって、問い合わせがありました。

すっかり風景になじんだ除染廃棄物の一保管。中間処分場に持ち込む以前の仮置き場も確保できない場合(家屋除染の大半ですが)、仮埋設も出来ない場合の処置です。
横浜に続いて新潟でも自主避難者への「いじめ」、違和感なく(人によってでしょうが)廃棄物が風景になじんでいるように見える方が異常なのか。

さて、その避難者全てが高額の賠償金でも貰っているように思われ、いじめに金銭要求まで及んだ横浜の例。全く別のところで言われた「田舎のプロレス」、発言した官房副長官が釈明と謝罪に追われました。
発言の内容は、「野党側の国会対応 を「『田舎のプロレス』と言ったら怒られるが、ある意味、茶番だ」と言ったもの。あんまり品はないが「ある意味妥当」な気がします。 去年の戦争法案辺りから目につくのですが、今度の年金法案でも与野党の勢力図(議席数)から成立が明らかな案件を委員会など議事の場で「反対」のパフォーマンスを繰り返すこと、そのパフォーマンスも体を張った「目立たんかな」で、「筋書き通り反撃して万策尽きて敗北する」、その様子を表現したのが「田舎のプロレス」だとすると、結構上手いことを言う、気になります。
戦争法案や年金法案が「良い」と言うわけではありませんが、どんな法案でもまかり通るようになった勢力図(議席数)をもたらした、過去の失敗の反省や対策があるのかどうかから「検証されたし」、と言うことだとおもいます。その検証の結果の対応が「田舎のプロレス」だったとすれば、やはり政権与党から滑り落ち、その後の選挙でも負け続けて当然なのでしょうが。
さて、本日の本題のもうひとつの「田舎のプロレス」。 9月に懸案だった来年以降の農林業賠償の素案を東電が出して、先月JAを中心とする農林業被害者の協議会が東電案を拒絶し知事が代表をしている全体の対策協議会も同調して東電案を「受け入れられないと」回答。案を出してきた東電・政府も(おそらく)折り込み済で、「代替え案を準備します」の回答も、協議会が要求した11月の総会日程には「間に合わない」「検討中」と、代替え案の提出を拒みました。 そこで突然出てきたのが「自民党案」、東電側は即座に「ほぼこの通りで行きたい」と対応した、と新聞は伝えています。自民党案の骨子は避難区域の農林業賠償を、事故以前の収入の2年分の賠償を3年分とするもの。 避難区域全体が一律の状況ではないものの、原発事故前にいきなりタイムスリップできるわけではあるまいし、この6年近くの間に施設も機械器具も老朽化し、農家もそれだけ歳をとっているわけで、農地除染で表土を剥がれたケースもあって「2年で元に戻せ」が「3年」になっても、どれほどの違いがあるか分かりません。そこで、避難者の「いじめ」ではありませんが風評被害が重なります。
何とも手回しが良いと言うか「阿吽の呼吸」に、田舎のプロレスを感じてしまいます。
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