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廃炉とトリチュウム
仙台の続き、会場でブースを撤収して帰路に着くころには陽もとっぷり暮れて、漆黒の闇に浮き上がる銀杏の木。これが、日中歩くと独特の臭みや散らばる落葉も目に付くのですが、暗がりと周囲のネオンや車のヘッドライトで程よく銀杏の葉の黄色が引き立ちます。

DSC_6583.jpg

同じものを見ても、周囲の環境で「いろいろな形に見える」というのが何とも示唆に富みます。

と言う前振で今日も東電の話。東京オリ・パラ同様、「原発事故の後始末」も当初の費用予測がら大きく増えて、大なりとは言え民間事業者の東電では賄えない金額に、「民営とは言え国の政策である」と、東電が開き直ったのはご承知の通り。
一理あることなので、一義的には東電の責任としながらも国等も応分の責任は負うとのことで、広く新電力まで含んだ電力事業者にの課徴すると言うことです。つまりほぼ全ての電力料金に諸費用を上乗せすると言うもの。

さらに、汚染水の浄化で除去できないトリチュウムは「法定濃度以下に希釈にて海洋放出をする」という方向で有識者に意見を伺っている最中のようなものです。ヒット映画「シン・ゴジラ」では、集められた有識者は「箸にも棒にもかからない」オタク集団でしたが、今回の顔ぶれを見ると知った顔もあるので、そこまで言いませんが。

この分だと「審議は尽くした」という名目で「希釈して濃度は低下しているので流します」ということになるのでしょう。いくら薄めても放出の絶対量は変わらないので、太平洋上で薄まるのも理屈は一緒なのでまったく不思議なロジックですが。

DSC_6585.jpg

で、福島の農業者が現在怒っているのが農業被害の賠償の打切り。他県から見ると「まだ賠償があるの」と見えるでしょうが、現在農地除染の真っ最中で、耕作土壌が削られ農産品は買い叩かれます。
この先買い叩きや買い控え、農地再生ひいては経営モデルの再構築まで、あと何年かかればひょっとすれば何年かかっても不可能かもしれない状態で、「賠償を2年分支払うのであとはそのあと相談しましょう」と言う東電の提案にJAなどは「NO」と言って断ったと言う報道です。
事故当事者の東電が、うちは民間なので助けてくれ、税金をつぎ込め、広く電力料金に上乗せしろ、廃炉には40年かかる、農業は2年で建て直せ、といわれれば事故被害者の農業者方は怒るのはそれは当たり前だと思うのですが。
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