福島駅西口の複合ビルにある経済団体の会議室を借りて会議。13階建ての10階にあって福島市の西方向に見える、吾妻・安達太良の視界が開けます。福島県の中通り西側の山脈の向側は会津盆地。

この会議室はこのビルの北西角、北側に見えるこんもりとした山が信夫山。信夫山のトンネルを潜るのが東北新幹線、高架上をY字に分岐して左手に行くのが山形新幹線、よく旅情サスペンスの舞台になる場所で「山形で事件があった時に仙台にいたアリバイがある」などと使われます。

地元資本が多かった駅周辺のホテルも東横インが3つも建ち、それよりやや高額な料金設定のJR系のホテルが幾つか出来ていましたが、震災の後は満室状態。風評被害で閑古鳥の温泉旅館、教育旅行用の施設とは大違いで「ホテル旅館業」と一つに括れない難しさがあります。
福島駅西口もホテルやマンションの高層建築で覆われるようになりました。福島市街地は東口方向、東北新幹線の開業で西口が出来たのですが、開設したばかりの頃は「スカイライン道路」といわれる高湯温泉に向かう道一本。
ちょうどその頃以前の「跡」が目に入りました。小さな四角い石、自動車の中からは一番上の文字「南」と読めるので「南無阿弥陀仏の仏塔か」と思い、写真を拡大して確認すると「南至吉井田村」と読めます。

つまりは、道の分岐の行き先の案内盤。そう言えばこの先直進で庭塚を経て高湯温泉、南に分岐すれば荒川を渡り吉井田でその先が大森。福島の秋に小さな発見です。
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