実家の庭にようやく職人さんが入りました。春には伸び放題の金木犀の枝を大胆に下したのですが他の庭木まで手は及ばず、今になりましたが、3人掛りで丸1日切り揃えて行きました。

永年禅寺の役員をしていた亡父が、「枯山水」の何のと講釈をつけていた庭も、主をなくして3年半。阿武隈の山々を借景にと言いたいところですが、何とも見事な携帯電話の無線基地が建っていて、逆に消防屯所のサイレン塔や避雷針を見下ろしています。 手前の四角い杭が鯉のぼりの竿の台、こればかりは半世紀も残してくれました。
道すがら、住宅の庭先を見ると、この地方の塀は板塀や地元の国見石、栃木産の大谷石の石塀が多かったのですが、コンクリートブロックでも味気ないと洋風、煉瓦風の塀が建つようになりました。

秋の陽を浴びて、玄関先の花や蔦、まったく長閑な秋に陽です。
しかし、その向かいの敷地に目をやると、住宅を取り壊した空き地に雑草が茂り、不動産屋の売地の看板。

人口は数年前からピークアウト、空き地や空き家が増えて行くのは当然のことになります。中山間地はその勢いが増してきました。農村地帯の抜本的な改革のため、TPPの質疑も国会で始まりました。与党の強行採決を農協が警戒すると言う以前ならば考えられなかった構図。新潟県知事選も革新系新人の地滑り的な勝ち方を、反原発だけと捉えてしまうともう一つの論点を見誤ります。 農業・農村、中山間地対策は「所得補償」か「TPP」か、これも何とも難しい問題ですが。
スポンサーサイト
|