出張から戻り残務の所用をこなしていると、久しぶりの青空。ここ何日か雨はなかったものの、曇天が続いていました。

近隣の町庁舎に行くと、まだ「しだれ桑」が葉をつけて青空を背にしています。根元には由来の碑が、読むと、この地は古くからの養蚕地帯、近代になっては郡是製糸がこの地で稼働していたとのこと。 「まだ」と書いたのは、落葉樹の桑が緑の葉を付けていたこと、そろそろこの地でも広葉樹の落葉が進んできました。 郡是製糸とは現グンゼ、発祥は確か京都で蚕糸業では「東の片倉、西の郡是」と呼ばれた名門。因みに国営富岡製糸場の払い下げを受けた民間企業は片倉工業。蚕糸業では名門と書きましたが、明治期に蚕糸業が日本の基幹産業であった時期があり、ですから業界に関わりなく日本の名門企業であったとも言えます。かつての名門が、没落や解体を余儀なくされるなかで、グンゼも片倉も業態を変えながら企業としての命脈は保っているようです。
さて、TPPも国会審議入り。また地域産業を取り巻く状況は変わります。
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