長い秋雨で、本来1/3程度稲刈が終わる時期になっても、まだ手がついた程度。上空は晴れ渡っても、水田の地表にはまだ水が溜まっていたり、軟弱で大型のコンバインは入れません。 何せキャタピラーの洗車のようなもの、それが四隅で回るので、柔らかいと地中にのめり込みます。

ここで威力を発揮するのが昔ながらのバインダ、今やすっかり少数派となりましたが、パタパタと1列ごとに稲を刈り倒して行きます。コンバインとは違い、集めて藁ごと干してと言う作業は必要になりますが。
 早足で歩く速度で刈り倒すコンバイン、6条刈りで稲を刈りながら、籾とワラを分離し、ワラは粉砕も可能なコンバインに比べると何とも悠長ですが、このバインダの出現時には2条絵の田植え機とセットで「水田稲作に革命」が起きたような出来事だったそうです。
この夏視察で行った、宮城県の稲作農家。100馬力のトラクターが昨日納品されてきたとばかりに誇らしく頓挫していました。国産の有名―メ―カー製、K社ではなくY社の方。1000万円は軽く超える製品ですが同行した大型畜産農家、「このクラスになると国産じゃね」と軽く言います。確かに、酪農家辺りが使っている大型農機は米国のF社など。 何処まで行っても果てしない機械投資ですが、農業経営の観点から本末転倒にならぬよう。
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