夏野菜と言えば、なす・きゅうり。施設や流通網の整備で季節感がなくなったと言われる野菜ですが、うだるような暑さの下で育つ野菜が、やはり夏野菜としてはおいしい。

ヒマワリならぬキュウリも黄色い花、食べるキュウリと言うのは実、もっとそれこそ「身もふたもない」言い方をすればタネですので、この花で受粉をして実が肥大します。 緑のトンネルの中で咲く黄色い花が、一瞬暑さを忘れさせてくれるようです。テレビでは都知事候補の戦闘服が「緑」、今度のはインナーが青、ライバルの新五輪相と被ったのどうのと、あまり意味があるとは思えない話題で持ちきりですが、いよいよリオ五輪も始まり、どうでもいいような報道は少なくなるでしょうか。

冷やし中華の需要とともにきゅうりの需要量も増えると言われますが、きゅうりの味覚の真骨頂は塩味でも麹でもいいので浅漬け。野菜の味を消してしまうような味付けはともかく、ほんのりとした味付けによってきゅうりの甘さを引出し、少々の渋味が味覚の奥行きをもたらします。 蔓や葉の生育だけを念頭に、化学肥料の追肥を繰り返すような栽培では引き出せない味ですが。
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