8月になりました、原発事故から6度目の夏。結局落選した、野党統一候補の鳥越さんが、知事選挙で反原発を訴えて、「それは国政上の課題」と言われていましたが、最大の電力需要である東京都が「原発」に触れるのもあながち的外れではないと、被災県人としては思っています。こと事故があると影響は各所い及ぶので、需要者は電気料さえ払えば問題ないと言う姿勢の方が問題なのかもしれません。 もっとも、対立候補のこれも敗れた増田さんが、立候補前まで東京電力の社外役員や、その他原発に関する役職に就いていたことへのけん制だったのかも知れませんが。

戦い済んで早くも新都知事は初登庁。すっかりヒールになった県連幹事長は不在で対面ならず。初の女性都知事の話題でもちきりの反面、甲子園では女子マネが練習補助員になられず、危ないから男子だけと言う規約があったとのこと。認識が時代遅れ、現実に即してないと、これもこれから突っ込まれそうです。
約半年前に、雪の中を走る列車の写真を載せた磐越西線。郡山から会津若松・喜多方を経由して新潟の至る線路、今は雪ならぬ夏草を縫うようにして走ります。

会津地方と新潟県側、同じ米どころにも拘らず、行政区分で[福島県側」だと原発事故の風評被害が重く押しかかります。現在は風評被害ではなくて、風化被害と言うのだそうです。「放射能の汚染を科学的な根拠もなく、噂や不確実情報によって消費者等が買い控えをするのが風評被害」と定義するならばその段階は過ぎて、「風評被害によって長期間売り場から消えた」ことや「以前大変な事故があった地域」ということで、地域イメージの悪化やブランドイメージが喪失し、検査や対策、支援等が風化し、販売不振の現実だけが残る現象を風化被害と言うのだそうです。 これに、イメージが悪くなる要素、事実の隠蔽や廃炉の遅れなど、ネガティブ情報だけが積み上がるので、被災地域としては堪ったものではありません。
この線路の行く先の、新潟県では東京電力の原発対応についてに対し、毅然と対処しているのが全く頷けます。

「事故前の価格水準には達していない」と、福島の桃など農産物を紹介するときに枕詞のように使われするフレーズが、今年の桃も使われました。 しかし、その統計的に出る価格差と言うのは青果市場での他産地比較。需給量で価格が決まる市場の価格形成よりも深刻なのが、地域イメージやブランド毀損、これは算出が大変な上に何十年もかけて構築したものが水泡に帰しているからです。
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