30軒ほどの集落の氏神様である「愛宕神社」。ここ集落で祀る神社は二つ「愛宕神社」と「稲荷神社」。来週この神社の夏のお祭り、かつては境内で盆踊りがあったと聞きますが私の記憶にはありません。

うっそうとした鎮守の杜のこの神社の夏祭りは来週。旧暦での祭礼になり、今年は平日。しかし当番の氏子は律儀に本尊をご開帳して燈明を立て参拝者を待ちます。参拝者はお年寄が午前三人午後二人と言う具合、それでもあと何年続けられるかが、毎年の話題です。
祭礼前の境内と参道の清掃は直前の週末と決まっていて、これは日曜日に合わせられるため本祭りより人数が集まる逆転現象、本日がそうでした。
先日から小学校も夏休み、さすがに盆踊りのことは知りませんが、小学生時分にはこの鎮守の杜に蝉採りには来ました。当時の事由課題は「昆虫採集」が鉄板。

この土地の出身で、戦前満州に渡り財を成したと言われる人が寄進したという石の鳥居をくぐって急な参道を登って社に向かうと石塔がふたつ、「文政」と刻まれた文字が見れます。文化・文政年間は江戸後期、こちらは戦前よりもさらに100年前。
やがて人の手が入らなくなった鎮守の杜に、これらの人の足跡も呑み込まれてしまうのかと思うと、なんとも複雑な思いではあります。
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