海の日に、ひょんなことから「山に分け入る」ことになりました。 福島と会津を結ぶ国道115号線。今はトンネルで冬でも通行可能ですが、貫通以前の峠越えは冬は封鎖。郡山経由で会津に向かいました。

今も旧道は、いくつかの温泉旅館や登山コースのアクセスとして生きています。吾妻山と安達太良山の間を抜けるような土湯峠、これら奥羽山脈が衝立になり3.11後の原発事故も放射能の拡散は会津に向かわず山脈沿いを南下し那須方面に向かいした他。
先日の福島大学の公開講座、科学的な根拠に乏しい「噂」を信じで買い控えを行う消費者心理を「風評被害」と言うならば、もはやその段階ではなく、その風評被害や加害企業「東電」の不作為や隠蔽等によってブランド価値が著しく低下した被害実態が、福島県の農産物や観光の実態だそうで、これは早急に解決できることではないと報告されていました。
このような地理的な実態や放射能の分布をみても、行政区分とは何を表すのかと素朴な疑問に繋がります。先の報告によると、かつて日本屈指の米どころ「会津コシヒカリ」も3流ブランドに格下げで、売り先は主に価格重視の業務用米だそうです。 とにかく福島産を避ければ放射能は大丈夫、と2011年12年辺りの世論誘導が功を奏したのか、福島にとっては迷惑この上ない話ですが。

かつて修行の修験者が分け入ったような参道と福島盆地で阿武隈川と合流し太平洋に至る河川の源流。何年も変わらない自然環境はこの地に降りかかった災難をどう見るのか。 彼の当事者は「『遮水壁』が完全には凍りませんでした」と今になって言い出し、また地元の怒りを買っています。
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