信州で驚いたことは、南東北より季節が進んでいたこと。むろん関東以西で、梅雨明けの東北よりは早いので(今年は明けていませんが)当然なのですが、冬季五輪も開かれ高地の印象があるので、気候的には「変わらない」のかと思っていたのですが、こちらでは咲き出したばかりのヒマワリが信州ではすでに大輪の花でした。福島では見かけない西瓜の出荷施設もフル稼働中で、直売の西瓜も見の入ったおいしいものでした。さすがに重量物、買って帰る気にはなりませんでしたが。

福島では桃の主力品種「あかつき」も、出荷が間もなくです。桃も共同選果場の前にテントを張り直売に努めています、JAが強力に販売活動を進めて来た長野に比べ、直売に活路を求めてきたのが「福島」。産地として一緒くたにされがちですが、原発事故の風評被害の影響が尾を引くのは「直売」の方、ご縁が1年途切れるとこのネットの社会、自由に産地・産品を選べる消費者は新たな産地から購入します。未だに風評被害が尾を引く要因です。
昨日も書いた、福島の事故現場を溶解燃料を取り出さずにコンクリートで固める「石棺」、地方紙も「約束が違う」と大きく取り上げ中央紙も「機構」の言い訳を記事にしていました。
機構の、原子力専門の技術屋集団で「国語力の欠如」と言う機構トップのコメントには笑ってしまいました。先の「炉心損傷」「炉心溶融」の隠蔽は、いわば過去のこと。東京電力の隠蔽体質は今に始まったことではないので「またか」の印象ですが、石棺は将来にかかわる問題なので県の方も抗議の迫力が違います。 ただし、「イノベーションコーストなど県の復興構想が損なわれる」との理由付けも示していましたが、県の構想以前に当初の国が示した条件が変わる可能性がある事態なので、県の構想以前の問題だと思うのですが。
例えば、相手方の過失で自動車がぶつかり損傷した。相手方は非を認めて「原形復帰」を確約して、それまでの期間の補償も約束した、このような状態です。 ところが、事故車を整備工場に持ち込んで「ボディーを外して中を見ると車軸まで歪んでいて、相当修理費がかさむ」。そこで、「予定を変更して、「板金・塗装をしてお返ししますが車軸は多少歪んでいるので、気を付けて運転してください」と言われているようなもの。これは確かに大問題です。 現時点で、上記のように「気を付けて運転してください」とは言っていなくて、「直すことは直します」の見解ですが、問題は実は外観は見て直しますと言っているだけで「車軸の歪み」つまり「炉心と溶融した核燃料の状態」はまだ確認できていないこと。 確認して、平たく言えば「相当やばい」となれば、「気を付けて運転してください」になるのではないかとの懸念があり、今回の「石棺」の文書記載も、その布石ではないかと心配しています。

朝顔が一輪だけ咲きました。大震災から6回目の梅雨明けですが憂鬱は増すばかりです。
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