復興住宅にも、宅地・戸建て分譲、あるいはアパートのようなものといろいろあるようです。 最近のニュースでは、復興住宅のニーズを見極めるため、建設や着工を凍結とありました。もちろん無駄なものを作る必要はありませんが、工事着工を当てにしていた地元の建設会社や住宅設備関連は当てが外れたか、同時に復興需要にも陰りが見え始めたということかも知れません。

工事現場にある「復興公営住宅」の完成予想図。入居はまだですが、3棟のうち2棟は完成のようです。

その1棟の写真、完成予想図ではなく実際に撮った写真。完成予想のイラストのように見えますが、梅雨の雨できれいにホコリを洗い落としまさにパンレットに載せるような写真になりました。もっとも被災者向けの住宅で、一般に広く入居者を募集するわけではないので「パンフレット」が必要かどうかは分かりませんが。

雨上がりの水溜りを見ながら思うのは、一向に上がる気配のない東電の疑惑体質。住宅などハードは予算をつければ出来上がりますが、「疑惑」「不自然」「不可解」など、人の心理に関するものは予算で払拭できるわけではありません。これが福島の復興の足を引っ張る要因なのですが、多分払拭の要因として「時間」もあって、時の経過とともに心理的な不安や不信も和らぐ事もあるでしょうが、例の炉心溶融の件で、原発事故から5年以上も経過して東電自ら「情報の隠蔽と取られても仕方がない」つまりは「隠蔽してました」と白状してしまったわけです。非を認めたのは潔いといってもう「5年前の話」のことで、桝添都知事同様、「選挙も近いのでさっさとケリをつけろ」と言う意向があったのかもしれません。 国民心理が梅雨空のように曇っているうちは真の復興などありません。
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