福島盆地の西の方、盆地と言ってもこの辺りは吾妻の山麓に近く、標高も少し高くなっている辺り。

雲がかかっていますが、吾妻山も見えます。地形からすると荒野に水路を引いて水田にしたのでしょうが、今は水田と畑作と果樹園のが入り組んでいる形態。何よりも放置された水田(跡)、畑地が目に付きます。まだ放置されていても日が浅く、草は生い茂っているが木までは生えていない、耕作してないがなんとか草は刈っている、と言う典型的な農村地帯。
知り合いの知り合いの方が、ここの元水田を利用して栽培品目を増やしと言う希望で、何かお役に立てばと現地に行きました。 今は農産物を作ったから売れると言う時代ではなく、「こだわり」「品質」そして「価格」。以前はコンピューター関係のお仕事をされていたそうです。ふるさとに戻っても、そこは育った場所と言うよりも、もはや開拓者。

何代か前の先祖が重機もない時代に水路を拓いて、水田にしたのでしょうし、その後基盤整備事業で水田を大区画にしたのでしょうが、その辺りだとコシヒカリは厳しいか。暑い夏だと良いのですが冷夏だと、青立ちで終わってしまうかもしれません。もっとも晴天続きの暑い夏だと、水不足の心配もしなくてはなりません。 平坦部で水も潤沢な好条件でさえ、水田を作らなくなっている現在、「コメを腹いっぱい」というのはダイエットの敵、生活習慣病を呼ぶと言う時代になってしまいました。

しかし、条件に合せて生きてきたのが日本の農業、それなりの付加価値を見出さなければなりません。
草地の中に綿状の種子、タンポポかと思って見ると野襤褸菊(ノボロギク)。荒地の定番雑草ですが、ヨーロッパからの帰化植物、何ともしたたかな生命力は見習いたいものですが。
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