1週間悩まされた「咳」もなんとか収まりました。医師処方の咳止めのどの痛みどめも飲んでいたのですが、出張なども重なり「寝込む」訳にも行かず、何とも憂鬱な1週間でした。

ようやくゆっくり休める日曜日、初夏を通り越し日陰を探すような、まるで真夏に日差しと気温。 ブログで、たまに紹介する実家の庭,ツツジや牡丹の花は既になく、強い日差しのなか「アザレア」だけが南国の花のように真っ赤は花を咲かせていました。 季節の先取りも「農業」にとっては、天候不順よりはいいかなと思うのですが、高温の温室内の作業はサウナ化し、果樹も需要期のずれで売り難くなってきます。もっとも後ろにずれるよりはいいのですが。

ブドウもブドウ棚の上、天を突くように芯が伸びています。ブドウは果樹の中でも少肥型、もちろん肥料は必要ですが、多めに入れてしまうと蔓ばかり伸びて肝心のブドウの玉が張りません、着色も遅れて糖度も乗りません。 しかし、このような晴天で生育がいいのは歓迎で、今年は梅雨明けでも大きく遅れなければ、果樹は豊作で良質の年になりそうです。ブドウ(ワイン)の用語で言うならば「ヴィンテージ(当たり年)」。
以前こ、このような年があったなと思って調べてみると2010年が猛暑の年でした。記憶をたどると、8月に東京ビックサイトで展示会があって、さすがにビックサイトの展示会にTシャツ短パンとは行かず、サンプルの農産物や展示パネルと一緒にスーツ、ネクタイ、革靴を送り、自分はTシャツにサンダル履きで上京したことを思い出します。
あの時が2010年で、汐留など湾岸沿いの高層マンション居住のニューリッチ層に「高付加価値の野菜」を販売するよう、リテール」(小売り)と話をしていました。バイヤーを産地に案内し具体的な納入スケジュールを決めていた翌春、3.11がありました。 まともにビジネスが出来たのが、あの暑い夏の年まで。原子力災害以降は高付加価値の分野では全くビジネスにならなくなりました。 今年も暑い夏がやって来そうです。
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