五月雨(さみだれ)から一転して五月晴れ。芭蕉の句などに詠まれた季節と気候も、江戸時代の太陰暦で現在の時期とは異なるとも言われますが、夏と冬が入れ違ったわけでもなく、それなりに時候を表しています。

今時分の日曜日は「田植えサンデー」とでもいうように、サラリーマン農家の田植ラッシュ。田植え機も大型化が進んで4条6条植えの乗用が主流。かつては「機械化貧乏」「機械道楽」といわれた農業用機械も市民権を得ました。もちろん水田単作農業ではなく、果樹や野菜と組み合わせた複合農業地帯での話ですが。
今時分の水田稲作も、機械化の一貫作業で労力が田植えに集中するわけではなく、代かき、田植え後の水管理など水田作業も分散するのですが、なぜか田植えは総出で日曜日と言ったところが、瑞穂の国、農耕民族の遺伝子でしょうか。
先日植木屋の勧めで、枝を整理して丸裸にした金木犀の事を書いたら、その画像も出せと言うリクエストがありました。花も葉もない春の金木犀に、見る価値があるかどうか別にしてこれが裸の金木犀。

雨に佇むではなく、青空がバックだと多少は寂しさも緩和されるようです。庭でよく見る不自然に刈りそろえられた常緑樹は好きではありませんが、これがどのように葉や花をつけて行くのか、植木屋さんのセンスを信じましょう。

雨雫の落ちるボタンも良いのですが、葉に陽が差し漏れた陽が花にも差すボタンの花も風に揺れて風情があります。梅雨のはしりから梅雨、そして盛夏へと季節は動きます。
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