前回、三菱自動車を書きました。今まで三菱のクルマの直接のオーナーだったことはありませんが、パリ・ダカのパジェロの活躍を知るだけに残念です。当時三菱パジェロの知名度はとても高く、私はやはり日産の四輪駆動車のバックキャリア(スペアタイヤが車外背後に着くもの)に乗っていたのですが、自動車に詳しくない年配者や女性からは「パジェロですか」と言われていました。
その三菱自動車が、今回の燃費偽装の経営立て直しで実質日産の傘下になるとのこと。日産と言えばそもそも「日本産業」の略らしく、どちらかと言えば日立などと同根、「帝国重工」こと「三菱重工」の自動車部門がルーツの三菱自動車の筆頭株主が日産自動車とは、世の中わからないものです。
トヨタの方も円高によって、利益を相当吹き飛ばしたということ。もっとも現在の円高水準と言っても長年これ以上の円高でも利益を出してきた会社ですから、「目論見が少々」というレベルかと思います。もっとも「目論見」の桁が中進国なら財政破たんを起こすような規模ではあるのですが。

農業分野でも「為替」や「燃料価格」の影響をもろに受けるのが、大型ハウスによる「花卉」栽培。久しぶりに現場を見せてもらいました。 お盆向けの菊の栽培が始まったところ、これから温度を調整しながらお盆需要に向けて「遅すぎず」「早すぎす」の出荷時期を目指します。

もっとも、年間の出荷を旧盆だけに集約するわけにも行かないので、彼岸や正月用など多様な出荷を目指すのですが、「菊」ばかりではなく何時の時期にも一定の需要がある洋花系も入れているそうです。 冬の加温は重油を使うのですが、この価格が経営にもろに影響します。原油高の頃は真剣に冬は野菜に転向しようかと言う相談を受けました。

冬場も適度な暖房を効かせる花の温室は「猫」にとっては楽園らしく、紛れ込んだ子猫がここで成長してしまったとのことです。かわいそうで捨てられないうちに、すっかり居つかれたと言う栽培農家、これも何かの縁なのでしょう。花と猫、三菱と日産のような何とも不思議な組み合わせになってしまいました。
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