熊本・大分も地震は続いていますが、GW明けに合わせて熊本も学校再開など、落ち着いてきたように、報道を見る限り感じられます。 本地震に対する政府の対応も、そう悪くはない世論調査が出ていています。当初政治家の不適切発言もありましたが、輪をかけたようにテレビ局などの取材方法やマナーなどがネット上でたたかれました。紙から映像へ、そしてネットへと、危険もはらみながら情報の主軸も変わってきていますが、それらに対する抑制や反論ができ難くなってくるのが何とも心配のタネです。

未だに除染が続く飯舘村、そこから伊達市方面下りる途中二つの作業現場に遭遇。ひとつは大規模な山林の伐採現場。[山林伐採」と言うと自然破壊のイメージがありますが、山に木を植栽して管理しながら何十年かけた生長を待って切り出して用材にして利用する、そしてまた木の苗を植栽する。それに、山菜・きのこの採取や小規模ながら平場での農業を組み合わせたのが「里山」。 それが、輸入材による国際材木需要の低迷や山間農業に適した、養蚕や小規模畜産が衰退して里山の生活が成り立たなくなってきました。
そこに追い打ちをかけたのが放射能災害、ここまで来ると数値がどうと言うよりイメージの問題です。写真でわかり難いのですがこの材木は「松」で、これは材木の「柱」とか「板」に加工するものではなく、合板と言うボードとかに加工することが多い木材です。 何時だったか、ホームセンターでボードを買う時に「国産材使用」とあったため、わざわざ福島産材を原料として使ってないことを確かめて購入したと、これもわざわざfacebookでお知らせする徹底ぶりの「意識高い系」も存在することから、ただでさえ売れない国産材の中で福島産材が売れようはずがありません。
 一方では、計画のまま終わるかと思われていた高規格道路は順調に建設中。これも、除染廃棄物の運搬の必要上の急ピッチ工事のようです。工事、活況はよろしいのですが建設後の管理や廃棄物専用道路にならないための利用計画も大切。こちらは地道の産業政策は不可欠になります。
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