先日「桜から」桃に、季節が移った事を書いたばかりなのに、また桜の話題。 以前にも書いた通り、福島の桜前線は複雑です。まずいわきに桜を咲かせたら海岸線を北上して相馬に行き、そして福島から中通りを南下します。ですから福島の次は二本松、そして郡山、白河。二本松は霞ケ城、郡山は開成山白河は南湖とそれぞれ桜の名所があります。

で、二本松に行く機会があったのでそこの桜です。寺の山門前の桜、カメラマンも大勢来ていました。ここ二本松藩主「丹羽公の菩提寺」、二本松は城下町ですが、福島と郡山にはさまれて埋没しがち。二本松の菊人形などのイベントもあって子供のころから親しんだ土地ではありますが「菊人形」など子供が見ても楽しいものではなく、城下町でも野馬追祭りが有名な相馬や鶴ヶ城の会津若松からすると地味な印象は免れません。 殿様が「丹羽家」と言うのは知っていましたが、よく聞くと藩祖は丹羽長秀公と聞くと印象がまた一変します。真田丸にも軍師官兵衛にも登場するれっきとした戦国大名、織田家臣の№2か3辺り。秀吉台頭までは柴田勝家に次ぐ存在でした。
子孫は関が原で西軍についたようで、10万石程度の大名になって幕末まで二本松で藩主をしていたようです。戊申の役でも奥羽列藩同盟について官軍の攻撃を受けたので、福島の殿様らしく、どうも世渡りは下手だったようです。 ですので、菩提寺もも失礼ながら大寺院と言う風ではありません。禅寺なのであまり賑やかでもでも絵になりませんが。
 墓地の下の石畳に黄色いタンポポを見つけました。帰化植物の「西洋タンポポ」だ、などと野暮なことは言わず、春を楽しみましょう。
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