ポカポカ陽気で一気に桜が満開の便りです。 みちのく福島にも桜前線が到着したとたんの寒さ、良くしたもので、「季節が逆戻り」「せっかくの桜が」というガッカリ感を慰める言葉が日本にはあります。 「花冷え」 「花曇り」。
となると、言葉を楽しむ間もなく、管理に気を配る作業が出てくるのが、気候を反映して機能している「農業」の辛いところ。

5月半ばから出回るきゅうりは、今が接ぎ木の真っ盛り。「接ぎ木」と言ってきゅうりの幹に、カボチャの根を接ぎます。カミソリでお互いを切って、きゅうりの上半身とカボチャの下半身をピンで繋いでおけば、一体となって新しい個体が出来ます。新しい個体でも上半身、つまりきゅうりの幹が伸びて、そこから葉や蔓が出て実(つまりきゅうり)がなれば、それは「経済植物」からすれば立派なきゅうり。日本で出回っているきゅうりの大部分は、根はカボチャからの借りものです。多少、自根きゅうりとして自前の根っこのきゅうりのものも出回っていますが、きゅうりの実に白い粉がついているので、すぐわかります。
その接ぎ木をしたデリケートな時期に寒さ、シートで覆い蓋い管理をしっかりしなければなりません。

その苦労をしながら育てたきゅうり、「ばんばろう!ふくしま」の運搬トラックで、どんどん売れればいいのですが。
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