春彼岸も過ぎて、日差しはすっかり春のもの。しかし、連日の強風で、外に出るとなかなかコードが離せません。

春の日差しで、雪どけ水の河川も日光に反射してここだけ切り取れば春の装いですが、川面を渡る風はまだ冷たく近日中には花の名所になる堤防の桜も、まだ莟を閉じたままです。

散歩の犬の長い毛が、風になびく様を撮りたかったのですが、なかなか都合がよく犬も動いてくれません。犬を引く女性の上着の厚さで体感温度を感じで頂きましょう。

日暮れて「おぼろ月夜」でもとりたいと思ったのですが、漆黒に浮かぶ「月」。それなりの風情はありますが、これでは季節感はあまり出ません。 「菜の花畑に入日薄れ」の「菜の花」でもと思うのですが、この時期の菜の花には「トラウマ」のような苦い印象があります。5年前のこの時期、原発事故から約半月経過。収穫するはずだった「蕪」「コマツナ」「キャベツ」等のアブラナ科つまり菜の花類の野菜が収穫期の後も成長し、トウが立って花が咲き、そこかしこに「菜の花畑」が出現したこと。 食べる人がいない野菜の一面黄色の畑は、なんとも残念で残忍。いまも脳裏から離れません。
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