寒さとの小雪の舞う天候から一転、風もなく暖かい陽が降り注ぎました。雪の上で切り落としていた果樹の枝も、集めて運搬や焼却の白い煙も目立つようになりました。焼却と言っても丁寧な果樹栽培農家は「灰」にするのではなく「炭」にします。燃料用の「炭」ではなく、果樹園の土に戻せば微生物が住みつく土壌改良に役立ちます。

先日は昭和の大曲家「古賀政男」と「古関裕而」の話題になりましたが、私はあまり好きなキャラではないのですが、やはり国民栄誉賞の大歌手の「美空ひばり」。ひばりの歌してはマイナーなヒット曲に「越後獅子の唄」というのがあって、そのまた2番に「撥(ばち)打たれて空見上げれば、泣いているよな昼の月」と言うくだりがあります。 冬の冷えた空気のなかでくっきりと空に浮かぶ「昼の月」を見ると雪や氷とも違う「冬の風景」の一つだと思います。他の時期だと霞んでしまい、これだけくっきりとは見えてきません。

その月の反対方向には、雪を頂いた「蔵王」の連山。これも青空を背景に、手前の雑木林の向こうに堂々と鎮座します。頂上付近しか見えないところが、かえって距離感と周囲と対照的な純白を引き立たせます。 とはいえまだ2月半ば、福島北部もあと何度は雪に見舞われ、凍結した土壌が凍み融ける約ひと月後から、水田の作業も本格化します。
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