この冬初めての、本格的な雪になりました。庭に散っている寒椿の花びらを掃こうと思っていたら、一夜のうちの積雪で、この雪の融けるのを待たねばなりません。

冬は寒くて、雪が降るのは当たり前と割り切らないと、自然相手の農業は出来ません。山中に降った雪が堆積物を経て土中に染み入って湧水になって春以降の田畑を潤します。
17日放送の日テレ「鉄腕DASH!」、ラーメンのスープ用の水を採取に白神山系に入りました。いつの撮影かわかりませんが、何も雪の中行くこともなかろうと思いつつも見ていましたが、演出上のインパクトはあります。
あわせて、以前福島県内の浪江町津島地区にあったDASH村の映像も引用して土壌と水の関係を説明していました。 皮肉なことにDASH村の辺りは最も原発事故による放射線量が高い付近、落ち葉などの堆積物が汚染されてしまいました。震災前は「自然栽培きのこ」としてブランド化を図っていた産地は隣の「飯舘村」等、とてもブランド化どころの話ではありません。

首都圏から見ればさらに山を距てた奥羽山脈でも「福島」と言うキーワードは、風評被害と言う点では同じ。それこそ「白神」でも「北上」でも「出羽」でも「きのこ」は産出されます。遠隔地の消費者から見れば、環境省が費用対効果の見地から山林除染はしないと言った福島県の「きのこ」を購入する必然性はないわけです。
汚染の発端になった東京電力の原発についても、地震・津波の被害者ではあって、その事故処理に莫大な費用が投じられているのですが、これからの電力自由化の中で、電力の購入を選択する消費者が「震災被害者である東電が気の毒だから東電から電気を買う」と言うとは思えず、東電も「競争」を強いられることになります。 まさに、因果は巡るです。
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