暖冬だそうです。夏後半の突然の冷夏で秋物野菜が順調に育たず、秋野菜は高値でしたがこの暖冬で収穫が一気に進み、逆に安値になりました。
このような天気に左右される「泣き笑い」がいつまで続くのでしょうか。 その「救世主」のように言って売り込む植物工場ですが、いかんせんコストが掛かり過ぎます。「先端技術」といいながら「ありゃ詐欺だ」と言った農家がいました。

ハイテク技術を使わなくとも頑張る農家もいます。ニラの生産を平準化するために順々に収穫できるように手順を整えます。 ビニールハウスの中は雨が降らないので「潅水」といわれる水撒きが必要になります。水の落ち場所が斑になると、ハウスの中で生育が波打つので、平均的に水が掛かることが肝心です。 水圧からホースの配置、穴の開け方まで「工夫」が必要です。

やや生育が進んだニラ、水が多いと生育が進みますが、軟弱に育ち病気になりやすく、何より味が落ちるので「加減」が非常に難しくなります。最近スーパーでも葉の薄いニラで、なんとかニラの香りはするもののニラの味がしない「軟弱に育った」ニラが多くありました。農家も、価格を押えられれば目先の収量増加に奔らねばばらりません。自分の首を自分で絞めると自嘲する生産者もいますが、スーパーの年末セールの目玉は鍋材料の安売りだったりしますので。
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