暮れのあいさつ回り、今は二本松市になった安達町。そこから郡山の磐梯熱海に向かう途中、ナビを頼りの「距離優先」で近道をしようとしたところ、趣きののある家屋が立っていました。

それもそのはず、高村智恵子の生家。とっくに造り酒屋は廃業していて「観光資源」ですが、酒屋の名残の杉玉は吊るされています。 シャッターならぬ戸板と格子戸が往時を偲ばせます。 場所はここから50キロ程離れますが、私の実家も同じような造り、もっとも造り酒屋ではなく蚕種製造業、いやゆる蚕(かいこ)の種屋。新しもの好きの祖父が、逆にすりガラスや木戸をサッシやシャッターに換えました、機能的にもセキュリティ上もその方がいいのですが。格子戸だけはなんとか残っています。 その祖父が生まれたのが明治39年の12月12日存命ならば、とうに100歳は超えています。

うっすらと雪を頂いて見える安達太良山、智恵子ゆかりのこの山の麓を通りながら昔を思い出した次第。
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