12月の声を聞くころになると、りんごの「ふじ」の収穫も佳境に入ります。「もも」と違い収穫後の保存性も高いのでとりあえず収穫、選別して順次出荷、リンゴ畑も随分空てきました。ことに今年は、夏前半までの「生育の進み」がその後も持続し万事早目の生長・収穫になっています。

生理落果か風の影響か、11月上旬に落果がありました。穴を掘って埋めたり地表ものもを乗用の「草刈り機」を使って粉砕したり、処理は様々です。 ともかく大きな災害ではなく、落ちないことには越したことがないものの「想定の範囲内」。

見れば取り残されたりんごが一つ。小ぶりですがきれいに色づいています。福島は秋になっても青森や長野ほど気温が下がらないので、もっと北国産ほど真っ赤になりません。その分春の葉の茂りや、結果が早いので太陽を浴びている時間が長く「糖度」は高くなるのですが。
このくらいのサイズだと、「S」か「SS」か、贈答物の大玉が好まれる嗜好には合いませんが、そのままかじる一人分の食べきりサイズにはちょうどいい大きさ。それら、多様な需要を見過ごして、大玉・贈答需要にシフトしすぎたりんご業界の苦境がそこにあるのかもしれません。
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