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娑婆の空気
「娑婆」とは、「漢字の感じ」からすると多分もともと仏教用語。遮蔽された世界から見た外の自由な空気、遮蔽された世界を遊郭やら刑務所、果ては軍隊に例えていたのであまりいい言葉ではない印象があります。

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さて、また金木犀の話題。たまに通りがかる道路で建物の解体があった場所、建物に隠れていた場所から金木犀が現れ、金色の花が咲いていました。
構造からみると、四方に建物に囲まれ中庭のような場所に立っていたことになります。まさに、ようやく娑婆の空気が吸えた「金木犀」。
閉鎖された空間あると、一般的な社会と常識が違ってくるのはよくあること。「●●.の常識は世間の非常識」と言われる所以。

東京都の豊洲市場の盛り土問題、調査をしても経緯や責任者が分からないということ。戦前とかいう話ではなくせいぜい2008年以降、しかも役所という書類の決済がないと何も進まない世界。エビデンスには事欠かないはずと、娑婆の人間は思うのですが。

小泉信次郎自民党農業部会長が全農幹部を一括したということ、あそこも役所以上の閉鎖社会、このことはまた改めます。
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金木犀と彼岸花
9月は記録的な日照の少なさ、とか。中頃までの台風の連続と秋雨前線、青空は運動会の一日のみでまた秋雨です。
しかし、「おそい」と心配していた金木犀が雨の中咲きました。

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白い幼花からなかなか着色せずに、金木犀の樹に顔をつけて観察していましたが咲き出すと一気、隣近所一斉に金色の花、「ここにも金木犀ありましたっけ?」と言うほど見かけるようになりました。残念なのは、乾いて澄んだ空気ほど匂いが漂はないこと。
もっとも「金木犀の匂いが苦手」という知り合いもいて、その点では雨気味に方がいいのかもしれません。

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雨の中ようやく刈り取った水田の畔には「彼岸花」。彼岸花には毒があり、水田の畔を守るため畔を壊す小動物を抑制するため田んぼの畔に植えられたと言う話もあります。

写真ではわかり難いのですが、手前の彼岸花の前に電線が2本。イノシシなど動物の侵入を防区為の電柵です、なんとも水田風景も複雑になりました。生産者の苦悩と工夫がしのばれます。
冬支度
彼岸は過ぎても、晴天になるとかなり気温が上がる9月の気温。
「30度を越えました」と言う地点もあります。それでも冬支度・・・・冬野菜の準備が始まりました。

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伺った農家の温室では、春菊の苗作り。秋口まで収穫したキュウリやトマトの後、大急ぎで残渣を片づけ、育成した野菜苗を植え付けます、ほうれん草のように直播の野菜もありますが。

震災前は、有名デパ地下の御用達。春菊など単品を、切れ目の無いように生産して出荷すればよかったのですが、例の風評被害でそのような流通が途絶えてしまいました。
ですから、現在は規模を大幅に縮小して近所の直売所に、少量多品目を持ち込むしかありません。したがって苗作りも少量多品種。

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夏と秋と冬が一緒になったような作業と天候。育苗用のハウスから一歩出れば一面のコスモス、これで秋が実感できます。
何が何なのか
廃炉作業が進んでいると言うか、遅々として進まないと言うか、例の福島第1原発事故現場。何れ大変な作業であることは察せられます。最新技術か、いわゆるババを掴んだのか「凍土遮水壁」が機能しないうちに、台風による地下水位の上昇。あふれた水は港湾内に流出したとのこと。ここまでなら、「今年の台風は連続で」となんとか「想定外」とも解釈できますが、港湾内のセシウム濃度の発表を曖昧に低く見積もって公表していたとのこと。
国民の心理を欺く様な発表を繰り返し、風評被害の期限を切って「合理的な対応」というのは、自社の生き残りのためには、被災者対応などの枝葉末節は関係ないと言う東電の論理か。

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5年もプレハブに暮らす避難者、6年目で建ち続ける復興住宅、このコントラストが何とも複雑な被災地の状況を物語ります。

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復興住宅も賃貸型から分譲型、アパート風・マンション風・戸建てと様々です。近隣に相次いで建設されますが、避難の当事者ではないので、どれがどうなのかよく分かりません。
「大枚の慰謝料」と面白おかしく言う向きもありますが、これも避難の当事者でないので分かりませんが、何れ苦悩を抱えての転居の様です。当の東電は破綻に至らないよう支援のスキームと、廃炉等の費用獲得に道筋をつけたいようですが、小なりと言えど道筋のつかない避難者・被災者は多く存在しています。

青空が
快晴とはいきませんが、久しぶりに青空が広がった日値曜日、早朝より花火。小学校で地域の運動間のようです。
「怠け者の節句働き」平日のやり残した仕事を片づけていると、風向きで運動会のアナウンスが、まるで隣で開かれているように聞こえてきます。小学校との間には平地ながら住宅が密集していて、普段ならば「騒音」になるのですが、何といっても年一度のお祭りのようなもの、女性教諭の金切声もご愛嬌。

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小学校のグランドの方向を見渡すと、柿の実もほんのり色付いて来ました。以前は、季節の便りのパロディで「柿」と「姉」を取りちがえて、「姉も色づき始め」と言うのがありましたが、今の時代そのようなことを言おうものなら「女性蔑視」「児童虐待」と避難の嵐に遭遇します。

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言い訳をすれば、昨週は祝日が2日入り、目先の用務に追われて種類の整理や書きかけの原稿も後回し。多少、整理がついた午後に気分転換も兼ねて運動会へ、と思い立ったもののもう終了した様子。
少子化の影響か、午前中で終わってしまうようです。昔は昼食の後もプログラムがあって、紅白リレーの後の学校長講評、教頭か体育協会長の成績発表で、最後が公民館長の万歳三唱。もっとも今の時代、万歳三唱などしようものならPTAから何を言われるか分かりませんが。

午後は運動会を終えた小学生が近所の公園でキャッチボールの光景。ポケモンGOはじめスマホゲームの全盛期、稀少な正しい午後過ごし方に見えてきます。
百姓気質
相変わらずの秋雨の日々、雨と曇天の繰り返し。今年は驚くほどの雨量にならないのが救いか。
しかし、空から地表に目を移せばまさに黄金色の水田。

これが、からりと晴れて水分を含んだ地面の乾燥が進めば絶好の稲刈日和。水田の小規模圃場の掻き集めながら、それなりの経営規模拡大も進んでいて、「いつに稲刈」というよりは、それなりの専業農家は「9月末から11月初旬はずっと稲刈」との農家も増えてきました、まだ少数派ですが。

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消費の減退、農家の高齢化と水田を取り巻く状況は(水田に限らずですが)厳しいものの、黄金色の水田を見ると何やらホッとするのは大和民族のDNAか。

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もちろん自分に何の関係もない水田でもです。
周囲を見渡せば、耕作放棄の水田、それも山間部の利便の悪いところではなく平坦部の大型水田でも、そしてヒエなど雑草に覆われた水田も目につきますが、とりあえず黄金色の穂波だけを撮影して「収穫の秋」を目で楽しんでいます。
ラッピング電車
「福島駅」から仙台の南、柴田町「槻木駅」に至る第3セクター阿武隈急行線。
中間あたりに車両基地があり、通りがかれば、「ラッピング電車」が目に入りました。

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決して観光客が乗るような路線ではないのですが、路線の話題作りの一環か。見ると路線上の名所・名物、それを紹介するように配置されたキャラクターは「エヴァンゲリオン」で有名なガイナックスが作ったアニメキャラ。田村郡に設立されたガイナックスの子会社の製作アニメに由来します。

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しかしよく見ると、屋根部分や車輪周辺を見るとずいぶん使いい込まれた車両のよう。もちろん、運行については国交省の検査をパスした整備車両なのでしょうが。

ちょっと、「老婆の厚化粧」と言う気がしないでもありません。この3セクも旧国鉄から分離して、新たな開通路線も合わせて開通して30年。やはり、30年で老婆に例えるのは失礼か。働き盛りの化粧直しと訂正します。



また憂鬱な
台風一過でも、秋雨前線のせいか、からりと晴れません。
当地方では13号の方は直撃がなく、比較的静かに雨が降り続いたのみ。収穫中のぶどう巨峰・高尾、間もなく収穫が始まる梨の新高、ずいぶん球が張ってきたりんごの主力品種ふじと、強風などについての被害はなかったようです。

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やってくる台風は人間の力ではどうにもならず、被害の少ないことを折るのみです。西日本の冠水被害を心配しつつ、庭の先端が赤くなり始めた紅葉の水滴を写真に収めていました。
昨年の9月は北関東・東北南部の冠水、堤防決壊と土砂崩れ。水田の復旧など1年経過でようやく始まったばかりです。

今年は被害が少なくて、と少々安堵していると、福島第1原発の事故現場で「雨によって地下水位が上がり港湾内に流出の恐れ」と言うニュース。こうなると、凍土遮水壁以前の問題です。
もっとも汚染水のダダ漏れ状態は今さら始まったことではなく、「いまさら」と言う話ではあるものの、新たに「ほとんど無策状態」が報道されると風評被害に拍車がかかります。

炉心溶融の隠蔽について、知事と地元13市町村が宝木分を東電に手渡した直後にこの報道。隠蔽と違って「気象要因は仕方がないですね」と、開き直られるのか。
秋の長雨
今年は秋の長雨に台風が重なりました。太平洋高気圧が弱まって、秋雨前線が列島に停滞する頃ですが、夏以前の台風が少なかった反動か、お盆過ぎてからまさに台風が行列をなす状態。「異常気象の影響」と言ってしまえばそれまでですが、異常気象の原因となると気象予報士でも分かりません。

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果樹農家に聞くと、桃などの夏の果樹は生育が早く、例年より10日は早く出荷が前倒しで進んだのですが、秋いなってもブレーキはかからず10日とは言わないまでも、初秋の早生りんご、ブドウの巨峰も例年になく出荷が早いそうです。

彼岸の入りですが、その割に金木犀の香りは漂わず、そちらは例年並みかと雨に中の金木犀をのぞいてみると、小さな「花」の気配が。まだ「金」にはならず、黄ばんだ白ですが。

金木犀の確認の帰り、ドウダンツツジを見ると、まだ緑と思っていたらあちこち赤くなり始めていました。

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真っ赤に燃えるように紅葉するドウタンツツジ、こちらは秋雨ではなく「真っ青な秋空」が似合います。

秋冬野菜
秋から冬、寒い季節の出回るのが「秋冬野菜」。
先の「夏秋野菜」、そして秋冬野菜とは言いますが「冬春野菜」とは聞きません、語呂のせいでしょうか?

「おでん」や「鍋」の具になるようなものが、先ずは「秋冬野菜」。大根・葱が代表格でしょうか、もちろん今のご時勢、通年で供給(生産は)ありますが。

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しかし、「旬」によって、料理によって適するする野菜はあるもので、おいしい時期におい物を供給するのも生産地の「生き残り戦略」と言えます。生産だけして、誰か売ってよ!では成立しない話。

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葱の栽培特性、大根の栽培の特性によって「需要」と「生産」の関係は異なりますが、緻密な栽培計画が必要になります。
そして、晩秋、年末に向けてけを出した大根。「いやー、おいしかったと言われる大根であってほしいものです」。
夏秋野菜
夏秋(かしゅう)野菜とよみます。文字通り夏から秋いかけての野菜。

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技術の指導をしている菜園。もともと市が公募した「家庭菜園」の講座参加者、遊休農地を借入れグループで耕作をはじめました。種の蒔き方、苗の植え方、土の寄せ方、化学肥料の施用。ひと通りなんとか出来るようになると、今度は安全な・質の高い・おいしい農産物への挑戦。そこでここ3年ほど生産の指導をしています。
もちろんプロの農家ではないので、分かりやすく、かみ砕いでですが、逆に変な先入観のないぶん挙っておいしいものが出来ているとリーダーの方の感想です。特にきっちり堆肥を使う初心者の成績が良いそうです。

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夏秋野菜の代表が「茄子」。よく秋茄子と言われますが、当地方では秋茄子として植栽するのではなく春に植え付けた茄子の苗が、夏を越えて秋まで収穫すると秋茄子と言います。ですから、猛暑を越えても樹勢が弱らない肥培管理が重要です。

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間もなく収穫の落花生、マメ科ですから肥料のやり過ぎは禁物です。しかし、肥料をやらないと育ちません。「兼ね合いが難しい」と栽培者は言いますが実は簡単です、有機質、炭素が豊富で窒素を固定する肥料を入れればいいこと。
話が専門的になりました、決して難しいことではありません。難しくしているのは現状の肥料の販売体制、利益を確保するため使い勝手より売る方の都合。農政改革でJAにメスと言いますが果たしてどうなる。
仲秋
仲秋の名月の15日は朝から晴れ。新暦も15日でまさに十五夜と言う日でした。

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秋はまだ浅く、欅も紅葉・落葉には至らず、深い緑を保ってからりと晴れた秋空を背景にしています。

「そんなに需要はあるのか」と思ってしまうホテル建設、APA HOTELの看板も見え始めました。やはり青空を背景にしてクレーンが空に向かって伸びて行きます。

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夕方からの会議を終えて、外に出れば早や日暮れたあと。秋彼岸の中日まであと1週間、日暮れも早くなるはずです。

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で、見上げれば、朝方の快晴が嘘のような曇り空、仲秋の名月も雲間から見え隠れする程度。地表のススキとコンビニのレジ横の団子、月を見るアイテムは揃うのですがなかなか「思うようにいかない」のが秋の空。
男心か女心か、はたまた北朝鮮か。原発事故の収束もそうですが。
仮設の秋
東京では豊洲新市場の、地下空洞問題が論議を呼んでいます。食の安全の見地から、「あんなところのものは食えない」と言う意見も出いています、リスクが目に言えないだけに「過剰反応」とまでは言えません。まさに原発事故以降、福島がたどった道です。

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その原発事故から5年半、紆余曲折の上「仮設住宅」にたどり着いて5年。その仮設にも5度目の秋、さすがに歯の抜けたように退去した部屋も目立ちますが、5年の月日は「仮」とつけて良いものか。

「避難者の通帳を見せてもらったら1億円の残高」などと、面白おかしくネット情報や一部報道がありましたが、この辺りの地価や建設費を考えるとその金額だと、豪邸が2・3軒建つ勘定。「隣の芝生」ならぬ「隣の仮設の土手」、そう週刊誌が喜びそうな話ではなさそうです。
元は農家か、もくもくと土手の草を刈る住居者を見ると、胸が締め付けられます。

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秋の草花と一緒に土手を這うのは南瓜の蔓、文字通り「土手南瓜」ですが、プレハブの仮設の風景になじんでいるのが、何とも複雑です。

豊洲の地下空洞とリンクしているかどうかは分かりませんが、豊洲新市場の施設の落札率の高さ。JVが出した見積りがほぼそのまま落札された状況が報道されました。ゼネコン丸儲けの構図か。
その某ネコンが提案して施工した原発事故現場の凍土壁、こちらは凍結の融けなども出てきて苦戦の様子。東京の空洞と同様、責任の所在を明らかにしてもらいたいもの。
預金通帳に1億円と、根拠の乏しいうわさを流すばかりでは始まりません。
全国共通
この秋開かれる物産展の説明会、付随して商品競争力アップと商品プレゼンの講習会。

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コンサルタントか実務経験者か、東京から呼ばれた説明者が実例を挙げて「売れる方法」を説明します。先週も同様の説明会があったばかり、同じ県の事業ですが予算の出所が違うと同様なことの繰り返し、縦割り行政の縦割りたる所以か。

このような催しが一般化する以前から、1次産品の差別化を行ってきた立場からすると「講師」の質も上がってきて説明も合理的・網羅的になりました。さすがに以前の様な精神論一辺倒の講師は姿を消して、マーケティングを一応理解しつつ、そこそこの話術もあって聴衆を飽きさせない解説をしています。
もっとも、ときおり元カリスマバイヤーを称して下駄ばきデパートの元社員が、どう考えても「戦術論」だけをくどくどレクチャーしているケースもありますが。

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このような講習は、大都市中心部以外全国的にニーズのある課題なので、意地の悪い見方をすれば「同じネタを全国各地で使い回し」が可能で、講師もまたそれを隠そうともしません。「新潟ではこうでした」などとハッキリ言います。

地域特有の課題を端的に突く内容がないかと聞いていると、やはりこの課題。

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「原発事故の影響」、ここでは原発事故の影響もあって消費トレンドは「食の信頼性」を求めていると言うもの。昨今話題の築地市場移転先の豊洲新市場の土壌汚染も被ってくるのですが、このような引き合いの出され方でも分かる通り「原発事故」の食ビジネスに与える深刻度ははかり知れない。期せずして、このことを再認識されられました。
秋の空
すっかり秋の空です。
いわし雲と空の色。9.11はアメリカにとって特別の日ですが、日本では震災から「何年と半年」が定着しました。

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9.11の何年か前、ニューヨークの貿易センタービルに上りました。フロアの窓際から飛行中のセスナを見下ろすことがことが出来ました。まだバブルの余韻か、地方銀行でも「情報収集」を名目にそのような場所にオフィスと駐在員をおいて、日本から来た顧客を案内や接待するのに重宝する場所でした。
むろん、接待していただく様な顧客ではありませんでしたが。まあ、預金量はたかが知れている通帳だけは持っていました。幸い9.11の前にアメリカからは撤退したそうですが。

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桜の木の落葉が始まりました。間もなく金木犀のふくよかな香りが漂いますが、初冬まで続く落葉。季節の変わり目を3.11と9.11で感じるのは現代的なのか無粋なのか。
なんとも皮肉な
郡山地方総合卸売市場と言うような名称、要は青果と水産の卸売市場。ここで福島県主催の6次化や1次産の販路開拓セミナー、少「耳タコ」の内容ですが。

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郡山市は県庁がある福島市に対して、流通大手の本社が所在して「商都」とも呼ばれています。ずいぶんと紆余曲折の上に建った卸売市場ですが、完成から10年以上経過しましたがこうして見ると、まだモダン。商都の意気が感じられます・・・と一応書いておきます。

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セミナーの講師は、スーパーマーケット業界団体の「バイヤー上がりのコンサルタント」。よくあるケースですが、実務経験がある分話が具体的です、紋切型であることは否めませんが。日本中で品目と店舗名を変えればどこでも応用が利くような内容ですが、逆に日本中で抱えている課題は一緒か。
6次化での地域活性を掲げる商工会議所などで話すことも多いのかも知れませんが、使用しているパワポで農協や市場が関わる「市場取引」から「委託取引」「直接取引」に実態が変わってきている話題、これを青果市場でするのか」と言う内容で、ちょっと笑ってしまいました。

ここの市場の建設を計画している頃に、利用者側(入場業者)の代表者と懇意にしており「今さら市場建設は時代に逆行では」と、何がなく言った記憶があります。「郡山の市場事情は複雑で」と新市場建設の歴史的経過を聞かされましたが、やはり紆余曲折でその当時の代表者も、この業界から身を引きました。

先の講師ではありませんが、日本中で課題となっている1次産品の流通の問題。福島県は「紋切型」では済まない、なお深刻な問題があります。原発事故の風評被害に端を発する「買いたたき問題」たまたま同日、ある会合で地元JAの組合長がその発言をしていました。そのような流通構造が出来てしまっている件、これは深刻です。
見本市
巨大流通グループの「見本市」。このグループに商品を売り込みたいメーカー、商社、生産者等が出展する企画。

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自治体等が主催する商談会は「6次化」のブームと言うか推進企画もあって花盛りですが、大手流通グループにしろ民間企業単独開催ですが、ここまで規模が大きくなり社会的にも影響が大きいとなると自治体も「勝手にどうぞ」と言うわけにも行かないようです。

会場のビックパレットふくしまには知事も訪れ、ゆるきゃらのマスコット「きびたん」も愛嬌を振りまいています。ここまで来ると企業単位と言うより自治体単位、「民間の事業活動」と何やら突き放していた以前の対応とは様変わりです。もっとこ県直接ではなく○○協議会とか振興会とか、一枚組織を入れての協力なのでしょうが。

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山形の古くからの知り合いも出展していました。隣県ながら2日がかりだそうです、もっとも今度は山形県の補助事業でパリに行く計画もあるとのこと、パリからすると近いものですが。
鶏頭
秋浅く、残暑厳しき日々。台風の去った後は暑さが続いています。昨年の今時分の台風とは異なり、今年の先月末の台風は当地方では激甚災害に指定されるような被害はなく、多大な被害をもたらした「岩手」「北海道」等の被災者の皆様に、お見舞い申し上げます。
観測史上初、太平洋側から東北に上陸した台風。昨日も日本海側にはミサイルが飛来しました。

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庭には鶏頭の花が咲きました。鶏の頭にいているので鶏頭、「アルカリ性の土地を好み、栽培は容易である」との言葉通り、種がこぼれて発芽します。
こちらの地方では、秋の彼岸頃が花の盛りなので、切って墓に備えると種が落ちてそこいらじゅう鶏頭の花が咲きだしました。もちろん肥料はないので大きくは育ちませんが墓石の周囲が赤い炎に包まれたように見え、炎をを背に立つ「不動明王」にようです。

「不動明王」は仏の守護神、仏を神が護るとは何とも日本的な解釈ですが、もともとはビンズー教の神様のようです。今年のミスワールド日本代表は日印のハーフの女性、これwも歴史の必然なのかもしれません。
ほおずき
手に何か持ったおばさんが、かなり急ぎ足で歩いていると思って見れば手に持つのは「ほおずき」。

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浅草のほうずき市は、たしか7月。盆だなにも飾りますが、さすがに晦日盆も過ぎたもう9月、お盆と言うより秋彼岸の季節。
今年聞いた笑い話、ほうずき市で有名な浅草の浅草寺などでインバウンドの中国人や韓国人と日本人を見分けるコツ、欧米系と違って東アジア系は服装が同じようだと、見分けがつきません。「ほうずき」を持っているのが日本人だそうです。大陸の方ではほうずきを飾る習慣がないのかもしれません。

夏の風物詩のほうずきを持つ姿が以外に見えましたが、調べてみると「食用ほうずき」は秋が旬とのこと、ならば「なるほど」と言う風景。

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急ぎ足のほおずきおばさんを見送る散歩の犬二匹、少し前に流行った犬型風船のよう。よく夏祭りの夜店で売っていました、結構高かったような気がします。夕方の日の入りも早くなりました、残暑ながらも秋の日です、5年6ヶ月はもう直ぐ。
乗り物2題
これが「乗り物」と言っていいのか分かりませんが、すっかり秋の空になった青空に「飛行船」か。

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秋空に浮いて南西方向いすすでいましたが、何のためか?ボディにはくっきり外資系の生保のロゴが書かれていましたが、宣伝用か他の目的でたまたま入ったスポンサーロゴなのか。
事前に、ローカル局や地方紙がネタで取り上げれば話題になるのでしょうが、こちらが見落としていたたのか。

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これも「定番ネタ」ですが、踏切を走る「山形新幹線」。またたま、カメラのフォーカスが遮断機い合ってしまい新幹線の車両が流れて写りました。逆には走る車両のスピード感は出ます。

先の台風は、岩手と北海道胃甚大な被害をもたらしました。次の台風はまもなく九州に接近します。台風のはざま、久方ぶりの静かな秋空です。
赤い鳥居
先日話題にした小さな社の稲荷神社、山肌に貼り付くような急な石段を登って鳥居とがあって社、稲荷神社につきものの狐の像も無いと言うか、スペース的に設置する場所もありません。

目印の赤い鳥居も根本が腐って、危ないと言うので昨年撤去。新しい鳥居を建てることになりました。

パソコンに画像添付のメール、今年の9月1日は旧暦の8月1日でこれを八朔と言って、この神社の祭礼日。それに合わせて先の日曜日に建てた白木の鳥居を赤く塗る作業をしましたと言うもの。

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「さすがに木曜日は行けねえわ、ごめん」と言っていたら、「作業終わったよ」との知らせ。

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プロ仕様だと、白木に下地を塗って朱色を塗って最後にニスか何かで仕上げるのでしょうが、素人の赤いペンキの一発仕上げ、でも遠目には立派な赤い鳥居。
稲荷神社は商売の神生ですが、もともと農耕の神様でもあるようで、稲穂が揃う旧暦の8月1日が祭礼日。観光化されることもなく(しようもありませんが)、細々ながら氏子が守る。これも信仰の形でしょう。

嵐の後
岩手県、北海道に大きな爪痕を残した台風10号。かつては、稲作など考えられなかった北海道も今や穀倉地帯。稲の品種改良や栽培技術もさることながら、気象の変動も要因と言われています。
ただ、気象変動もいいことばかりではなく、台風の直撃など考えられなかった東北・北海道に今回のような甚大な被害をもたらしました。

原子力災害以前であれば、異常気象の元凶は2酸化炭素で、火力発電・自動車等の化石燃料を削減→クリーンエネルギー原子力発電、と言う構図が成立したのですが、彼の原発が次元の違う環境汚染を引き起こし、原因は天災だったものの、その建設・運用や事故後の対応全てにわたって人災と言うか、目先の欲に絡んだようなお粗末極まりない事象が明らかになってきたため(まだ氷山の一角と言う声もありますが)、うかつにCо2削減とも言えなくなりました。

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先の台風、今度の台風で大雨のポイントとしてすっかり有名になった福島市鷲倉、土湯温泉町と言っても温泉街ではなく吾妻山の浄土平近くに温泉が1件あるのが鷲倉温泉。
その吾妻山から流れてくる川も、1日経って水量が減りました。一時は濁流が渦を巻いていましたが河川敷まで水位が上がることもなく、そのた交通も平時に戻りました。

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今日から9月、その河川敷でもススキが揺れ出しました。夕闇も早くなりました、秋彼岸まで3週間。昨日8月31日が二百十日、この辺は昔の気象暦は正確です。