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因果な商売
夏らしい天候になってきました。もうすぐ8月、当たり前ですが。


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夕暮れ近くの積乱雲、今日は雷雲までは発達しないようですが。
地方都市は市街地でもないと、電気ケーブルの地下埋設はありません。空も電線越しに見上げるようになります。

先日「シン・ゴジラ」という映画が封切られました。東日本大震災直後にゴジラが通った後のように電柱が傾き、あちこち道路が崩落していたことを思い出します。
5年以上経過した夏の夕暮れ、近くを歩くと夏の草花とともに、ちょっと元気のない植物に目が行ってしまいます。葉色に目が行くあたり職業病か、と思わぬこともないのですが。

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庭木のハナミズキ、葉が萎凋しています。アメシロか?と近くによってもムシの存在は確認できません。よそのお宅の樹木を塀越しに長時間観察するわけにも行かずに写真だけ撮らせていただきました。

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夏休みに入って10日、ラジオ体操が行われる公園もあれば、その近隣の公園はなぜか荒れ放題。こうなれば部活帰りの中学生も寄り付きません。住宅団地の造成時に一定の割合で公園が必要になり、デベロッパーが通路と公園は自治体に寄贈と言う形で自治体の管理下に置かれるようですが、いろいろと個別の都合があるようです。

いくら荒れてもこれが限度、これ以上になると病害虫、小動物の温床になります。



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梅雨が明けました
東京へ出張中に東北の梅雨も明けました。桃などの生育は例年より10日近く早く、梅雨明けは1週間遅い今年の夏。

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何となく遠慮しがちだったヒマワリ畑も、これで遠慮なく全開できます。

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その前日に伺った宮城県三里町の有機栽培の「大豆畑」、水田の雑草「コナギ」対策で輪作をしているそうで有機らしい淡い色彩が印象的です。これから夏の日を浴びて勢いを増すのでしょう、因みに収穫の大豆は「味噌」にして販売、6次化の典型事例ですが、上手くゆきそうでなかなか行かないのが6次化、一般論ですが。

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梅雨で伸びた雑草を剥ぎ取りながらジャガイモの収穫、これからは炎天下での作業になります。黄色いプラスチックコンテナにジャガイモを入れて一輪車で軽トラまで運びます。ジャガイモの本場、北海道の大規模とは、また違った農業経営です。
有機農業技術交流会
講習会のために宮城県へ。石巻の近くにある大型の稲作農家、以前この辺りに行くのは仙台から45号線で塩釜を経由して、長々と陸路を走った記憶がありますが、今は東北道を仙台の手前で分岐して、仙台南部北部道路で多賀城を経ると松島、石巻。便利になりました、。

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ササニシキの本場、区画整理され区画整理の時から有機稲作を始めたとのこと、「何のこと?」と思われるかもしれませんが、区画整理つまり水田を統合して新しく作り直す土木工事を機に、無農薬栽培を始めたと言うのは水田で無農薬の一番のネックになるのは除草剤の不使用。これを間違えると水田が草だらけになります。
田んぼが新しくなって、表面に雑草の種がない時点で除草剤無しの稲作を始めるのはタイミングとしてはなかなかのもの。もちろん、肥培管理等相当の技術の蓄積があってのことですが。

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色々と懐かしい顔ぶれもそろいました、その辺りはおいおいと。
趨勢
都知事選挙の趨勢が決まったような気がします。前々々知事と言ってもこのところ頻繁に知事がが変わる東京都なので、それほど過去の人ではないのですが、石原慎太郎氏が小池候補を「厚化粧女」と言ってしまったと言う増田氏への応援演説。
長い演説の中で、ある部分を切り取って「面白おかしく」取り上げれば、発言者のニュアンスと異なることも独り歩きしますが、流石にこれはまずい。
逆に力のない(と言う印象の)個人が組織に向かって、辛辣・暴言を吐いても「頑張っている」と言う印象を持たれないことはないのですが、「組織に挑む女性」のイメージで選挙を行っている候補者に「厚化粧女」と言ったとされてしまえば、さらに江戸っ子の判官贔屓に火をつけるだけです。残念ながら、娘と娘婿には恵まれませんでしたが、稀代の選挙上手「田中角栄」の本を書いたばかりの石原氏が、このようなミスを犯すのも終盤になっても増田候補劣勢の情報からなのでしょう。

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東京では、自民党も野党統一も燃え切らない夏のようですが、東北も梅雨明け宣言がいまだ出されません。
大手スーパーの事業説明会に出向きましたが、総合小売業も暑い夏後来ないと消費が伸びないようで「梅雨明けまで我慢」と冴えない表情でした。

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初夏から梅雨を彩った花も、役目を終えて次なる主役を待っています。次なる主役が現れる前に散ってしまった知事もおりますが、主役は岩手県から駆け上るのか、厚化粧女(失礼)か歴戦のジャーナリストの逆転成るか、それなりに興味のあるところです。

曇天
相馬野馬追祭も終わり、甲子園の県代表も決まりました。梅雨明け10日の晴天、高温が続き一気に夏本場になるはずですが、ここに来ての曇天続き。
福島の桃の出荷、主力の「あかつき」が例年より1週間早く今がピークと全国紙も伝えています。当然のことながら原発事故の風評被害の影響ともつけ加えます、いつまで続くのか。事故当事者の東京電力も、節目節目に「隠蔽してました」「遮水壁が思ったほど機能しません」と、不安・不信ネタを提供するので「いたちごっこ」のようなものです。風評対策費用をつぎ込んでも埒が明かず・恩恵は広告代理店?ジャニーズ事務所?

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その曇天を大型ヘリコプターが、いくら何でも沖縄のヘリなんとかとは関係ないのでしょうが、どうも不気味です。

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地上ではその曇天に向けてヒマワリが育ちました。5年前のセシウム吸着のヒマワリブームは「吸わない」と1年で終わりましたが、その名残か県民の恨み節か、未だ至るところで天を仰いでいます。

畑の縁に植えられたヒマワリの根元では、ジャガイモ掘りの最中。学校給食用ということで、北海道のような大面積ではありませんが、丁寧な手作業で作業が進んでいます。

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表面の雑草を剥がして土を掘り起こしながら、イモを傷つけないように収穫して行きます。
農家に聞けば桃のあかつきは、思ったより「総じて小ぶり」ということのようですが、ジャガイモの方は良く育ちましたとのこと。
大玉は学校給食用、中玉以下は袋に入れて直売用と販路が分かれます。曇天とは言え収穫に精を出す農家からは、文字通り大粒の汗が滝のように流れます。
鎮守の杜
30軒ほどの集落の氏神様である「愛宕神社」。ここ集落で祀る神社は二つ「愛宕神社」と「稲荷神社」。来週この神社の夏のお祭り、かつては境内で盆踊りがあったと聞きますが私の記憶にはありません。

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うっそうとした鎮守の杜のこの神社の夏祭りは来週。旧暦での祭礼になり、今年は平日。しかし当番の氏子は律儀に本尊をご開帳して燈明を立て参拝者を待ちます。参拝者はお年寄が午前三人午後二人と言う具合、それでもあと何年続けられるかが、毎年の話題です。

祭礼前の境内と参道の清掃は直前の週末と決まっていて、これは日曜日に合わせられるため本祭りより人数が集まる逆転現象、本日がそうでした。

先日から小学校も夏休み、さすがに盆踊りのことは知りませんが、小学生時分にはこの鎮守の杜に蝉採りには来ました。当時の事由課題は「昆虫採集」が鉄板。

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この土地の出身で、戦前満州に渡り財を成したと言われる人が寄進したという石の鳥居をくぐって急な参道を登って社に向かうと石塔がふたつ、「文政」と刻まれた文字が見れます。文化・文政年間は江戸後期、こちらは戦前よりもさらに100年前。

やがて人の手が入らなくなった鎮守の杜に、これらの人の足跡も呑み込まれてしまうのかと思うと、なんとも複雑な思いではあります。
迷惑かチャンスか
もう10年以上前にりますが、農水省や経産省の研究開発についての公募事業に申請していたころの逸話。申請内容は当時非農業分野では常識だったITによる生産流通の情報j化を、一般的な農業でも行うと言うもの。当時は「植物工場」は言う言葉は普及していなかったものの、水耕栽培などの農業生産プラントは既にあり、工業的な技術要素で栽培するプラントならともかく、一般的な農家で作る農産物では無理。「農産物には気象要因があって、大体PCやネット環境を含めて農家に普及するのか、キーボードを打つ習慣があるのか」。この辺が審査を担当する大先生方の意向で、あえなく不採択を繰り返していました。

さて、その後のネット環境の普及は凄まじく光ファイバーは張り巡らされ、しかも「超小型コンピュータ端末」つまり「スマホ」は国民的な標準装備品となり、これが無ければ生活に支障が出ると言うところまで来てしまいました。

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ただし、過ぎたるは及ばざるがごとし。
7月22日、ポケモンGOが日本でも配信開始。道の真ん中で夢中でスマホを扱う自転車あり。とても危なくてしょうがありません。

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道の真ん中でも止まっていれば避けようがありますが「歩きスマホ」ならぬ「走りスマホ」となると危険度はさらに増します。

逆にこの現象を、かつての公募審査員に見せたい気がします「ここが、あんたら学者の限界だね」の言葉を添えて。
携帯電話は農家の方が普及が早いところがありました。田や畑にいる時間が多く固定電話から離れて生活するケースが多かったからです。

このスマホの普及と情報ネットワークを、ゲームよりももっと建設的な方向に活用したいと思っています。
峠越え 3
こちらは福島から北方、栗子峠を越えて国道13号線、山形県米沢市に抜けるルート。
研究・開発を共同で行う山形大学工学部がその米沢にあり、頻繁に通る道筋です。こちらは高速道路の建設中、通るたびに工事が進捗しているのが確認できます。

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梅雨がまだ明けきらない南東北、21日は山形県の高校野球の決勝戦、福島県はまもなく相馬野馬追祭り、暦や恒例行事の上では「そろそろ梅雨揚げ」ですが、まだこのように梅雨の天気、峠の頂上付近は霧雨でした。

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県境のトンネルの前後には、スキー場も立地する豪雪地帯。その冬にはこの道路はどのようにして通るのか、楽しみなような怖いような。
梅雨が明けて盛夏、その後は燃えるような紅葉。やがて冬。私達の米沢通いはもう少し続きます。
峠越え 2
海の日に、ひょんなことから「山に分け入る」ことになりました。
福島と会津を結ぶ国道115号線。今はトンネルで冬でも通行可能ですが、貫通以前の峠越えは冬は封鎖。郡山経由で会津に向かいました。

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今も旧道は、いくつかの温泉旅館や登山コースのアクセスとして生きています。吾妻山と安達太良山の間を抜けるような土湯峠、これら奥羽山脈が衝立になり3.11後の原発事故も放射能の拡散は会津に向かわず山脈沿いを南下し那須方面に向かいした他。

先日の福島大学の公開講座、科学的な根拠に乏しい「噂」を信じで買い控えを行う消費者心理を「風評被害」と言うならば、もはやその段階ではなく、その風評被害や加害企業「東電」の不作為や隠蔽等によってブランド価値が著しく低下した被害実態が、福島県の農産物や観光の実態だそうで、これは早急に解決できることではないと報告されていました。

このような地理的な実態や放射能の分布をみても、行政区分とは何を表すのかと素朴な疑問に繋がります。先の報告によると、かつて日本屈指の米どころ「会津コシヒカリ」も3流ブランドに格下げで、売り先は主に価格重視の業務用米だそうです。
とにかく福島産を避ければ放射能は大丈夫、と2011年12年辺りの世論誘導が功を奏したのか、福島にとっては迷惑この上ない話ですが。
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かつて修行の修験者が分け入ったような参道と福島盆地で阿武隈川と合流し太平洋に至る河川の源流。何年も変わらない自然環境はこの地に降りかかった災難をどう見るのか。
彼の当事者は「『遮水壁』が完全には凍りませんでした」と今になって言い出し、また地元の怒りを買っています。
峠越え 
先日の3連休、本来は20日の「海の日」は連休作りのために月曜日へ。子供の頃は祝日のタイミングが土・月なら連休、折り悪く日曜日に当たると「全損」となったのですが、そののようなことが無くなり国策で休日を作る動きに、有り難いような過保護のような。

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福島の「海」はまだ半身不随状態、津波もそうですが、何と言っても汚染水の問題が尾を引いている状態、尾を引いていると言うよりトリチュウムの処理で海洋放出をしたがっている問題もあって、あとひと山ふた山はありそうです。
と言うわけでもないのですが、連休は所用を兼ねて「山」の方に出かけました。土湯峠方面から見た福島市街地、緑を借景にこんもりと湧き出たようなビル街に、横一文字のラインは新幹線、ここから仙台方面・山形方面と分岐します。
今回の函館まで伸びた「はやぶさ」もそうですが、高速系の新幹線は福島・郡山はスルーしています。利用するのであれば、いちいち仙台で乗り換える羽目に陥ります。



夏本番
東海以西は梅雨明け、昨夜半も雨の予想だったのに降った様子もなく、日中も晴れあがりました。東北も夏間近kじゃ。

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隣町の鎮守、諏訪神社も祭りが近く祭旗が立てられました。真新しいの見ると「平成二十八年丙申歳七月吉日」つまりは、新調されたばかり。ここの夏祭りは山車も出ます。

さらにその隣町、青空を背景に立つ真新しいビルは町役場。以前の町役場も鉄筋で、そう古い建物でもなかったのですが作の震災で取り壊しになりました。

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ここは国道4号線沿い、近隣に「道の駅」も計画されていますが「商売繁盛」と行くかどうか。道の駅もオーバーストア気味なのが気になりますが。

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松林の下の百合の群生地。ここでも夏の訪れを知らせます、東京の夏な戦いは「三つ巴」と言いながら序盤戦はまさかの百合子1歩リードとのこと。組織がないと言いつつも「江戸っ子の判官びいきは侮れません」と選挙の始まる前の論評が的を得ていました。
野党統一候補も白髪ダンディながら少々高齢が気になります。


石棺のこと
信州で驚いたことは、南東北より季節が進んでいたこと。むろん関東以西で、梅雨明けの東北よりは早いので(今年は明けていませんが)当然なのですが、冬季五輪も開かれ高地の印象があるので、気候的には「変わらない」のかと思っていたのですが、こちらでは咲き出したばかりのヒマワリが信州ではすでに大輪の花でした。福島では見かけない西瓜の出荷施設もフル稼働中で、直売の西瓜も見の入ったおいしいものでした。さすがに重量物、買って帰る気にはなりませんでしたが。

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福島では桃の主力品種「あかつき」も、出荷が間もなくです。桃も共同選果場の前にテントを張り直売に努めています、JAが強力に販売活動を進めて来た長野に比べ、直売に活路を求めてきたのが「福島」。産地として一緒くたにされがちですが、原発事故の風評被害の影響が尾を引くのは「直売」の方、ご縁が1年途切れるとこのネットの社会、自由に産地・産品を選べる消費者は新たな産地から購入します。未だに風評被害が尾を引く要因です。

昨日も書いた、福島の事故現場を溶解燃料を取り出さずにコンクリートで固める「石棺」、地方紙も「約束が違う」と大きく取り上げ中央紙も「機構」の言い訳を記事にしていました。

機構の、原子力専門の技術屋集団で「国語力の欠如」と言う機構トップのコメントには笑ってしまいました。先の「炉心損傷」「炉心溶融」の隠蔽は、いわば過去のこと。東京電力の隠蔽体質は今に始まったことではないので「またか」の印象ですが、石棺は将来にかかわる問題なので県の方も抗議の迫力が違います。
ただし、「イノベーションコーストなど県の復興構想が損なわれる」との理由付けも示していましたが、県の構想以前に当初の国が示した条件が変わる可能性がある事態なので、県の構想以前の問題だと思うのですが。

例えば、相手方の過失で自動車がぶつかり損傷した。相手方は非を認めて「原形復帰」を確約して、それまでの期間の補償も約束した、このような状態です。
ところが、事故車を整備工場に持ち込んで「ボディーを外して中を見ると車軸まで歪んでいて、相当修理費がかさむ」。そこで、「予定を変更して、「板金・塗装をしてお返ししますが車軸は多少歪んでいるので、気を付けて運転してください」と言われているようなもの。これは確かに大問題です。
現時点で、上記のように「気を付けて運転してください」とは言っていなくて、「直すことは直します」の見解ですが、問題は実は外観は見て直しますと言っているだけで「車軸の歪み」つまり「炉心と溶融した核燃料の状態」はまだ確認できていないこと。
確認して、平たく言えば「相当やばい」となれば、「気を付けて運転してください」になるのではないかとの懸念があり、今回の「石棺」の文書記載も、その布石ではないかと心配しています。

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朝顔が一輪だけ咲きました。大震災から6回目の梅雨明けですが憂鬱は増すばかりです。


騒動の果て
3日ほどブログを休みました、信州の方に出張していました。
駅で会った知り合いには、避暑ですか?などと言われましたが、むろん長閑な用件ではなく炎天の下の農場視察です。

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東北からすると、ついでに寄れる場所ではないので、「行く」となると日程目一杯のスケジュールを詰め込んで、駆け足の行程ですが幸い松本市内に取った安宿が松本城から徒歩10分程度。
出発前の散歩によい距離ですが、それはともかくテレビでも新聞でも「天皇生前退位」のニュースで持ちきり。決まったわけでもなく「天皇陛下がご意向をもらされた」と言うNHKのスクープに各報道機関が反応したもののようですが。

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宮内庁は表向き「聞いていない」との公式見解ですが、このような微妙な問題が発生しそうなときには、「まずどこかにリークして反応見る」のが定石で、今回もその類か。
全国紙軒並み1面では無かったものの、「石棺」の話題も大きく報道されました。原子力損害賠償・廃炉等支援機構が、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業の新たな「戦略プラン」で建屋をコンクリートで覆う「石棺」に言及したというもの。福島県も珍しく機敏な対応で、知事等が各所に抗議したため廃炉機構も監督する経産省も「火消しに追われ」文書からも抹消するとのこと。

汚染水処理も、浄化後の処理方法も何種類か検討しつつも「海洋放出が一番経済的」と当たり前の結論を堂々と言う人たちがいます。ゴミの処理も「焼却」や「堆肥化」よりも捨てるのが一番費用が掛からないのと同じ論理。太平洋は広いので「少し捨ててもあまり迷惑はかかりませんよね」ということ、「んーな、ちょっとくらいいじゃん」とゴミ出しの日にちを間違えて、その辺の河原にポイ捨てしたおばちゃんと似たような論理に聞こえます。

うがった見方をすれば、1~3号炉のどんなことになっているか分からない溶解した核燃料を費用と危険を冒して取り出して、それの最終処分場を探すよりも、現場でコンクリートで固めてしまった方が「安いし」「楽だ」という「石棺」と言う約束破りの方法を、「ちょっとだけ公文書に書いてみて様子を見た、ということでしょうか。
予想どうり地元から相当の反発がありました、と言うのがオチだったようです。


うだるような暑さ
うだるような暑さです。早生桃の「暁星」と言う品種の収穫が始まりました。やはり暑さで進んでいた昨年並みの収穫始め。しかし、去年はシーズン途中から急な冷夏。今年はそのようなことは無いように、でも来週からは気温が下がるようです。

近道のために阿武隈川の堤防を通ると、何ともうらやましい光景が。消防署の水防訓練、涼しげでうらやましいなどと言うと怒られそうです。

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昨年の水害でも、常総市の報道で見かけた、水没した市街地で被災者を救助している消防や自衛隊。ないに越したことはないのですが、急な出動にも対処できる訓練は大切です。
どこぞの「安全神話」には、ほとほと痛い目に遭ってしまいましたので。

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午後はシンポジュウムで、会場にカンヅメ、一転こちらは冷房が効き過ぎ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」しかし基調講演の理研の研究者はなかなかユニークで、寒さを我慢しつつヘリカル構造なる原子や分子の配列を興味深く聞きました。
こちらも原子力災害からの復興の話あもって、「世界的に注目されている福島」とのこと、あまり有り難い注目のされ方ではありませんが。



ダッシュ !
参院選挙が終わりました。大方の予想通りの結果で、論評は東北で野党系が勝ったことをTPPに絡めて特徴づけています。そう単純な構図なのか。多分TPPの参加を進める検討を開始したのは旧民主党時代ではなかったかと記憶しています。
相手の主張に反対して対立軸を明確にするのが選挙の常道なのでしょうが、現政権になってからの国政選挙は、与党側が勝ったと言うより野党側が負けた、と言う側面があり、それだけ旧民主党政権時代のドタバタや失政が国民の印象として深く残ってしまったということでしょう。このながれは、18歳選挙権と言う新しい流れがあった今回も変わりませんでした。

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今回は、憲法改正は争点にせずにアベノミクスを選挙の争点にしたと、自民党の戦略に「作戦勝ち」という評価が多くありました。
もっと印象的だったことは、東日本大震災特に原発事故のその後の対応が論点にならなかったこと、兆も2ケタと言われる廃炉費用も未だに明確になっていません。

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梅雨の水と晴れ間の太陽を受けて、順調に生育する今年の稲作。昨年のようにと突然の冷夏が来ないように願うばかりですが、緑の水田の彼方にも黒いフレコンバック。
この現実に向き合うとき,TPP論議など未だ長閑なもの・・・と言う気がしてきます。リアルの現実はまだ被災地を覆っています。

元気に雨上がりをダッシュする子供には先送りしたくない現実です。

谷間の白百合
梅雨明けはまだですが、アジサイは盛りを過ぎた感があります。品種にもよりますが、花びらが傷んできました。ヒマワリや朝顔にはまだ少し早いかと見回すと、草むらから白百合が。

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百合は平地や空き地にではなく、山間の土手に咲きます。草むらにすっと立つ姿が印象的です。ですから「谷間の白百合」などといいますが、梅雨が明けきらずまだ盛夏前の「季節の谷間」の生い茂った草むらに咲く姿が印象的です。

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近くを見ると、アジサイのその前の主役のバラが2輪。2か月遅れで作品種なのか、枝でも折れて脇芽からの生長で今の時期になったのか。
参院選も終わりました、散る花もあり残る花もあり。しかし、なかなかタイミングを逃すと「昔の名前」では通用しないようです。
今度は都知事選挙、こちらも一方の主役は「百合」のようです。姥桜などとは言いますまい。
すくすく伸びろ!
曇天に時々降り出す雨、梅雨らしい天候も大雨の九州、ダム渇水の関東から見れば恵まれているのか。

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定植したての夏秋キュウリが、適度な湿度と温度で順調に伸びています。かつて、夏秋キュウリは全国トップの売れ値だったそうで、原発事故でその座を失う以前の話ですが。もっとも東京卸売市場での話で、独自の売り場・ブランドで勝負していた有機系の野菜とは直接結び着かない話です。
その卸売市場経由の野菜でさえ、納入先のスーパーで福島産の売り場を失っているので、なお直接売り場を確保していた「ブランド野菜」の原子力災害による苦境の方が大きいと言えます。


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原子力災害での「甲状腺がん」も何かすっきりしない見解が続いていますが、救いは当の子供たちは至って普通に育っていること。保育園から近くのプールに行くのか、手持ちは水着とバスタオルのようです。蒸し暑い日はプールに限ります。
事故当年はプールなどご法度、次年度以降は自己責任でと親の承諾書でプールに入れていました。プールに入れて良いかなど、放射能の専門知識のない人間にわかる訳もなく、専門家でも見解が分かれる判断に「自己責任」ということで、行政・学校などの管理者側から下駄を預けられても親としても戸惑うばかりでした。

少なくとも、事故後に一方の専門家が言っていた「5年度の福島の子供は甲状腺がんの多発でただならぬことになっている」ことはなさそうです。一方の専門家はその後もテレビに出続けていますが。

少々うんざり
少しうんざりしてきました。梅雨の雨だけではありません。
その雨の中、行われている「除染」作業。おそらく、道路除染の一環でしょう、場所は住宅街ですが。

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水たまり残る雨上がり、側溝の蓋を取り土砂を上げて水で洗浄する作業は、高温も相まって「大変な作業」であることは察せられます。
はからずも、震災復興需要の一翼を担ってしまった除染事業。いよいよ終盤とは言え「まだやってる?」と言うのが住民の偽らざる声。
原発事故当初の「何をもたもた早くしろ」から5年を経過すれば仕方のないところか。

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文字通り「降って湧いた」放射能には、国・自治体・住民とも混乱して何から手を付けて良いのか分からない事態から、何とかここまでと言う状態。まだ旧避難区域や農地除染など課題は多くありますが。

事故当事者の東電が、廃炉や除染の資金は国等からの交付。社員の給料は元に戻して来て燃料安で増益、ここでまた円高が収益に寄与となると、何とも割り切れなくなります。
七夕になりました
考えてみれば七夕は梅雨の最中、この時期に「天の川」というのも他の時期に比べて確率が悪すぎます。たぶん保育所や小学校では笹に短冊が飾られているのでしょうが、クリスマスは別格にしてもハロウィンなど外国のイベントに相乗りしたがる日本人にしては、七夕関連のイベントは、あまり盛り上げる気配はありません。商業ベースに乗り難いのでしょうか。

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仙台の七夕などはまた別格ですが、あちらは8月上旬梅雨が明けての3日間、青森の佞武多や秋田の竿灯の同時期で夏祭りのピークです。

梅雨らしく雨が降りしきる昨今、しかし東京の水がめ、北関東のダムは渇水状態で冬の積雪の少なさがここにきて影響しているとのこと。

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こちらはアジサイの花越しに見る小川も、水量を増しています。
冬の雪が融けて大地に染み入り、伏流水になる自然の節理が、現実のものとして現れてくるダム渇水のニュースですが、半年前の雪どころか、5年前の隠蔽がまだくすぶっているのが東京電力。
炉心溶融を炉心損傷と言っていたことに、一応「隠蔽と取られても仕方がない」と微妙な言い方で認めた東京電力ですが、官邸の指示のある無しは「これ以上調査せず」で、この件の幕引きを図ります。
ここで収まらないのが当時の官邸、事故の時の官房長官が「東電体質の表れ」「理解できない」と怒りを露わにしました。当時の官房長官は現在の民進党の枝野幹事長、おりしも参議院選挙の最中に「グレー」に甘んじるわけにはいきません。
しかし、官邸が関与していないと声高に叫べば、思い出させるのが当時の政府の事故対応で、もたつきバタたつきの繰り返しに今に至る風評被害、原発不信のボタンの掛け違いの発端だったこと。
一義的な責任は、当然利益優先で津波・地震対策を怠った東電や安全神話を作り原発政策を進めていた民主党以前の政権にもあるのですが、折り合悪く政権与党当時に歴史的なアクシデントに遭遇してしまいました。逆に漁夫の利を得たように現与党は、憲法改正発議に必要な2/3に迫る勢いの参院選だそうです。

経営努力か後退か
福島市の南部、丘の上にある国立大学法人福島大学。永年共同研究をさせていただいて、研究予算の切れている間も、何かと情報交換や研究予算の公募申請など、随分お付き合いをを頂きました。

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このところ、研究シーズの関係でメインの開発が隣県の山形大学工学部になっている関係上、一頃よりは伺う回数が増えました。震災・原発事故以降、「特需」と言えば語弊があるものの、地元の研究機関として科学・社会学の分野とも役割が増えて、全国から新しい研究者も採用し、永年共同研究をしているものとしては多少居心地が変わった感があります。

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かつては毎週と言うより週何回と言う頻度の訪問でしたが、間にひと月挟むくらいの間隔になると、行くたび少しずつ様子が変わります。
構内の駐車場も有料になりました。以前は駐車場はガラガラで研究棟の前に止められましたが、熊の出そうな場所に駐車場が移り、そこにも建造物が立つようになると慢性的な駐車場不足で通路の路肩駐車がに日常的になりましたが、都ほど行ける場所でもなく公共交通機関も東北線のローカル程度ではやはり自動車に頼るしかありません。

苦肉の策が「有料化」でしょうが、街なかの病院の駐車場のような目的外利用をするような場所でもないので、なかなか大変です。
大学側のご苦労は差して余りありますが、地方の大学の生命線は地元に開かれた大学。それに逆行せねば良いとは考えます、たかが駐車の問題ですが。
夏草
空地の夏草が伸び放題、以前は駐車場に使われていたような気がしますが、中に一夏二夏挟まるとこのような状態、もっともこれで季節の変わり目を知ることもできるのですが。

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手前の方にはアザミも赤ムラサキの花を咲かせていました。本州に広く分布する「ノアザミ」か、最近野原でも道端でもアザミをあまり見なくなっていたので「帰化植物」に追いやられているか、と思い調べてみると、アザミはスコットランドの国花でした。イングランドは紅白の薔薇、イギリス全体も薔薇ですから、棘のあるのが好きな国民性も知れません。

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こちらは福島市「花の写真館」。花見山の花を撮り続けた故秋山正太郎の写真などを展示してありますが、改装中の様子。未発表の原画を発見したとかと言うニュースもありましたが、花見山の存在を世に知らしめたのは、行政手腕ではなく一人の写真家でした。


梅雨の晴れ間
梅雨空の雲の切れ間から陽が差すと、一気に夏の気配です。
まだアジサイが季節の花の座を譲りませんが、夏の日差しに似合う花がもう出てきました。

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放射能災害後の「ひまわりブーム」は去りましたが、はやり夏と言えばヒマワリ。放射性セシウムはヒマワリが吸着する、菜の花が良いと、散々持ち上げられた挙句に、やっぱり「吸収量に問題がある」「セシウムを半減させるのに2000年かかかる」と言われました、半減に2000年かかると言うのは計算上の話で、その前に自然崩壊でそのはるか前に半減を繰り返すので、結局放射能対策には役に立たないということ。
「安全神話」「事故想定はタブー」とされ、結局放射能対策に何の有効な手段を持たなかったため、広島・長崎の原爆のデータ、額実験の放射能、チェリノブイリのデータ等々を慌ててかき集めている最中の、時間稼ぎに使われたようなもので、当時の農水省がヒマワリの種まきセレモニーを行ったなど「今は昔」、決してヒマワリに罪はありません。

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住宅の塀越に見る花もずいぶん夏らしくなりました。時たま通る路地の角のお宅、オレンジの花がずいぶん伸びました。
季節の移り変わりは、アジサイからアサガオだけでなく、季節によって見かける花も、ずいぶんバリエーションが増えました。昔の名前ばかりの参院選選挙もその渦中です。


今年も後半
今年も半分が終わりました。7月の声を聞くと、梅雨空の合間からさす陽も「夏の日差し」です。

初任者研修か、紺と白のいでたちも夏仕様、見ているこちらも汗ばむ感じです。
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会議室に移動か実地研修の現場に行くのか、見かけからはほぼほぼ堅そうな会社のようですが、冷房の効いた会議室に入ると今度は睡魔との戦いになります。

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こちらは少し郊外のぶどう園、巨峰の畑でまだ青い房の整理。この辺りの果樹農家は、主力品種はあるものの「もも」「ぶどう」「りんご」などの複合経営。例えば「ぶどう」だけという単作農家はほとんどいません。気象災害等に対するリスク分散と労働力の平準化が目的。ですからこの巨峰も9月からの収穫の前に袋掛が必要ですが、ぼやぼやしていると「もも」の収穫が始まります。今年は平均気温が高めで生育も前倒し、ももの収穫も早そうです。
ももの収穫が始まると、8月下旬までそれに追われるのでぶどうの袋掛けも急がねばなりません。それにしてもこの夏草を刈り込むのが先決ですが。