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ゼロエミッション
ひと頃よく言われた「ゼロ・エミッション(=人間の経済活動による自然界への排出をゼロにする仕組み)」。
とはいえ、化石燃料を使えば排気ガスは発生し、排気ガス=CO2と言うことで原子力発電が取りざたされた時期もありましたが、いわゆる「核のゴミ」の問題は先送りされたままです。使用済み核燃料もさることながら、使用中の核燃料で原発事故で壊れた炉で融解している核燃料に至っては、取り出しのめども立っていません。強力な放射線の中、遠隔操作で取り出す作業を行うしかなく、だからロボット産業が発達すると言うのは「前向き」なのか「能天気」なのか。

かつてよく使われていたゼロエミッションは、事業体から出るゴミの削減とか再利用と言うことで、「再利用すればゴミがゴミでなくなり資源になる」と言うものでした。

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このような取り組みがゼロエミッションのすべてとは言いませんが、環境対策として施策化もされていました。原発事故以来このようなリサイクルより、環境対策と言えば「再生可能エネルギー」一辺倒、「再エネ」とは狭義でいえば化石燃料、原子力以外の発電手段、乱暴に言えばそんなところです。火発もバイオマス発電ならばOK、ムードに流されやすいのが日本人。

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とは言え、有機循環によるゼロエミッション、ムードはともかく社会的な重要性を失ったわけではなくこちコツと続けています。放射線量さえ調べていれば食の安心は担保されたわけではなく、彼の原発事故以来福島とその周辺は余計な検査を余儀なくされているだけで、この調査をしても事業競争力が増すわけではありません。いっそのこと台湾のように日本産の食品は一斉NGとほうが国内産業的にはフェアな競争になります。

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今のとこ再エネ」に隠れて、このところ陽の目を見ない有機循環ですが、環境配慮と食材の「安心と魅力の向上」のためにホテルと共同で事業も進めています。もちろん事業主体はホテルさんですが。
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復興か苦悩の選択か
住宅地の付近で新築を見かけるようになりました。仮設住宅に空屋が目立って治安が心配とされる反面、帰還をあきらめた避難者が住宅を建てはじめたのかもしれません。
もっとも、住宅の工事現場に「避難者様」と書かれているわけでもなく、通常の住宅建築かも知れません。

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建設現場の防護ネットに「がんばろう!福島」これも看板の定番キャッチフレーズで、震災がらみの工事であると言う確証ではありません。
ある種のメディアは、避難者の「慰謝料」を取り上げて、「飲み屋通い」「パチンコ三昧」「高級外車」と結構な身分を強調する向きもありますが、必ずしも線量とは一致しない境界線ひとつで賠償が相当変わるのだそうで「風聞によると」で片づけられる問題ではなさそうです。

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ともあれ、非難区域内ではある日を境に地域コミュニティが分散し、いやおうなく新しい生活を強いられた「特に子供」が、また元に戻ってコミュニティの作り直し、といわれても同じ1年の感じ方が大人とは全く違うのでまさに浦島太郎状態、それとなく親しんだ新しい場所の近くで生活を継続したいと思うのも理解できる心理。

「避難前の住宅の残存価値」、などなど計算を経て補償(この場合は賠償ではなく補償)があるのかないのか、難しい選択を経て新居購入となります。もちろん、仮設住宅借り上げ住宅で帰還を目指す人もいます。
「戻るのも地獄・戻らないのも地獄」旧住居、家族、単身赴任先3つを跨ぐ知人がつぶやいていました。

福島に来てくださいキャンペーン
先週末、知人の退職記念の祝賀会もあって上京。
のんびりそのために東京に行けるほどの余裕もないので、仕事との抱き合わせです。

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初めて行った中央線のある駅、普通と快速しか止まらない駅でみどりの窓口も1人で対応。帰りの乗車券と特急券の購入のため窓口で話をすると、駅の職員(女性)の名札の下に「旅行は福島へ」のキャペーンプレート。風評被害で苦しむ福島へのJRの支援なのか、そんな甘いことではなく広告代理店が介在しての「宣伝の一環」なのか、だとすれば費用は誰が出すのか、費用対効果は見込めるのか。一瞬のうちでいろんなことを考えました、ただ名札の下なので写真撮影は遠慮しました、「乗車券福島まで特急券は自由で大宮から福島」と伝えると、一瞬「おや」と言う顔。なかなか福島行きの乗車券が売れそうな駅ではありません。

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車内広告です駅のポスターでも「福島絡み」が目立ちます。このような事で、福島には来なくとも「がんばるふくしま」が印象付けられればそれもメリットでしょうが。ところが県内事情はさらに複雑でイベント・除染作業関係等で宿泊需要のあるところ、修学旅行や教育旅行をターゲットにしてきたため需要が回復しないところと。ビジネスホテルと学生・生徒相手では立地も施設もビジネスモデルも違います、それで一概に宿泊客の減少も底を打ったと一方的に言われても困ってしまう「業態」も多くあります。

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駅を歩いていると、さすがに観光地「北海道」「長野」の宣伝が目立ちます。そして北陸新幹線を目玉に金沢も躍進していそうです。あまりに重いハンデのある福島、「首相が頻繁に来る」程度では簡単に挽回できそうにありません。

「弁護士」の話
5月も末になると、新一年生も学校に馴染んできて、コチコチだった登下校も小学生らしくなってきました。素人目には、入学時支給の「黄色い帽子」「黄色いランドセルカバー」でしか見分けられなくなりました。

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さて、交通事故防止のための目立つ黄色なのですが、先週の日経記事。自動車保険についている弁護士保険の加入が増えたため裁判が急増しているという記事がありました。事故があると来るのは警察ですが、基本的には民事不介入なので賠償交渉などは当事者同士、基本的に加害者(払う側)の保険会社と被害者の交渉になります。

弁護士保険のメリットとして、被害者側が加入していると保険で弁護士に依頼して加害者側の保険会社と交渉してもらえる、保険会社は交渉のプロなので「泣き寝入り」「丸め込まれる」ことが無くなること。デメリットとしてたちの悪い弁護士もいて、弁護士報酬欲しさに「無理な裁判」をしたりすること、だそうです。

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何度か書きましたが、5年ほど前センターラインオーバーの大型ワゴンに衝突され、首から腰まで変にひねり後遺症が取れませんでした。相手保険会社も物損処理はお姉ちゃん程度で事務的に済ませますが、人身事故担当は何かとねっとりした話し方中年男性でした。契約していた保険会社が「相手は交渉のプロなので弁護士保険を使って、交渉した方がいいですよ」と弁護士費用を出す立場にも拘らず助言してくれました。
当然、調停や裁判になると加害者側(の保険会社)も顧問弁護士を立ててくるわけですが、確かに裁判まで行くと時間はかかるものの、医師の診断の合理性など白・黒が鮮明になって泣き寝入りはなくなります。

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頸椎捻挫など、レントゲンやCTスキャンに写らなくとも痛いものは痛いので、自動車保険についている弁護士特約があれば入るように体験上勧めている次第です。
さて、日経が書いていた無理な裁判などで弁護士報酬を稼ごうとする行為。これは、弁護士の「資質」の問題で被害者救済とは別の話。例えば医者でも「評判が良い」繁盛している医院、評判が悪い閑古鳥医院、腕はいいが患者受けが悪い医者、またはその逆。口コミなどで結構患者の方で医者を選別するようになりました。日本はまだ米国とかとは違い「どこでも訴訟」の習慣はありませんが、やはり口コミなどで「悪徳弁護士」は排除して行きたいものです。

さて、私の場合の大笑いネタ。加入していた保険会社の紹介でお願いした地元では割と大手の弁護士事務所、一切お任せしていたのですが相手方の国内最大手の保険会社も弁護士を立てての裁判になりました。
当方の弁護士事務所はさかんに首をひねります、訴訟にたいする反論書が馬鹿馬鹿しい内容だと言うのです。法律論は素人なので遣り取りを見ていましたが、素人から見ても確かに変で、遥か以前に通院していた治療院の外部写真まで証拠品に上げる始末、保険認定医のカルテがあってもです。万一カルテの誤記載(=虚偽請求)があれば資格取消にもなる話、本来確たる証拠があれば社会正義の見地からそちらを攻めるのが常道だと思うのですが。

結局(当たり前ですが)、当方の言い分がほぼ認められての示談成立になったのですが、彼の弁護士事務所の所長が某県教育員会の委員長だそうです。もっとも、本件は自ら担当ではなく事務所内の若い弁護士の担当のようでしたが。
自分のところの弁護士先生の方の教育もよろしくと言うことで。


笛吹けど、か
穏やかな、そして初夏の陽気が続きます。田植えもずいぶんと進みました、晴天も続いていますが「一昨年のように水不足で田植えが出来ない」と言う話もあまり聞ききません。

その五月の週末、トイレに寄った幹線沿いの道の駅「大盛況」とは行かず印象は人出はイマイチか。

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いわき市では「島サミット」なるものが開催され、いわき宣言なるものが採択されました。中国の海洋進出をけん制するような首相発言もありましたが、海洋の環境を守ろうと言う「どこからも文句の出ない内容」。
逆にこのような国際大会をわざわざ県内で開催するのは、被災地支援か被害者柔壊か。なにはともあれパッシングされるよりは良い訳で、今後ともこのような国際会議が福島で開催され、わざとらしいと見られてもFUKUSHIMAの情報が発信されれば、されないよりはまだマシなのですが。


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ところが、週末でも駐車場に空きが目立つ状況は「コトはそう簡単に運ばない」ことも物語っています。
先般のいわゆる「大阪都構想」、接戦の末反対多数になりましたが、首相が高野山に行くのに大阪を通り、維新の会支援の裏工作と勘繰られたのが反対派に口実を与えたという見方もあるようです。
しからば、東京から和歌山に行くのに大阪をと通らない方が不自然ではないかと思うのですが、何をしても「勘ぐられる」「裏をよまれる」のがトップの宿命のようです。

「なにかと[福島]という文字や文言が躍ると、勘ぐられて」しまうこともありますが何もしないよりはマシ。元もにぎわいが戻るように頑張りましょう。国も肩入れの裏側にはやましい気持ちがあるのでしょうから。
初夏の風景
例年より、1週間から10日早いと言われる季節の進み、ですから現実的には6月の風景か。
第3セクターの電車、九州では進行方向が反対の特急同士が同じ線路で、正面衝突しそうになったと言うことですが、ここでは(最初から単線ですが)、無人駅のホームを挟んで交換できたようです。
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このあたりの線路は、開業していた旧国鉄から受け継いだものではなく、3セクとして開業したもの。もっとも宮城県側は国鉄の線路が盲腸線になっており、その救済の意味もあったのですが。東北本線を迂回するように北上し仙台の手前、船岡で合流します。真新しかった車輌も開業四半世紀を過ぎました、もっとも首都圏の私鉄の払い下げ車両を貰い受けて走らせるようなことは未だないみたいですが。

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住宅地、果樹地帯、田園、山間部を抜けて走っています、地理的に阿武隈川沿いを走るようになるので何度か縫うように鉄橋が架かります。果樹地帯では「さくらんぼ」が色付き始めました。鳥よけのネット越しに光る小玉が見えます。


証文の出し遅れ
「証文の出し遅れ」のような道路除染が続いています。季節外れの暑さの中、除染を進める作業員には気の毒な言い方になるのですが。
交通整理で止められて真近で見てたのですが、道路除染もシステマチックになりました。道端にたまった泥や残土、雑草をすくって水をまいてバキュウムで吸引する。単純と言えば単純な物理的な処理ですが、事故当年頃の高圧文洗浄機で水を出してそれが飛び散らないようにコンクリートパネル(通称コンパネ=厚手の合板板)を立てて飛散を遮ると言うような作業を、町内会で申請して購入した高圧洗浄機で町内会ボランティアで合羽姿で作業をしていたころを考えると、「進歩」なのか「遅かりし由良の助」なのか。

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県も市も、予算成立→発注→作業と執行まで時間が掛かるのは行政システム上ある程度やむを得ないにしても、それにしてももう少し何とかなるだろうと思ってしまいます。

設置も作業も目的が違うと言ってしまえばそれまでですが、事故当年に自衛隊でも導入し「国民の安全」を確保してもらえば、現在の無理を重ねたような憲法解釈を待たないでも自衛隊の重要性と活動の幅はアピールできたように思えます。

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もっとも、近隣の自治体にはついた除染予算を使わないで返納したところもあって、英断なのか民意を無視したことなのか。いずれにしても歴史的な評価が出てくるのは相当先ですが。

水田の明暗
前回もお伝えしたように、今年の田植えも随分進みました。
田んぼに移植されたからと言ってすぐに生長を始めるわけではなく、新しい根が伸びて水田の土から養分を吸収できるようになるまで、少しの間「佇んで」います。

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例年この時期、思いのほか肌寒い日や風の強い日があって、せっかく植えた苗が傷むことがあるのですが、今年は晴天続きで、活着(移植などした植物が,根づいて生長し はじめること)も順調のようです。

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ところが、順調な作業をの進捗を素直に喜べない事態も表裏に必ずあるもので、放棄された水田もここかしこに見受けられます。
畔には伸長したスカンポ、この様子では放置(か放棄)2~3年目。遠からず柳の木など永年植物が生えてきます。生産効率の悪い山間部の「棚田」とうならともかく、平坦部の水利も悪くなさそうなところでもこのような事態。この辺りは福島第1原発から約80kmか、そのような特殊事情はあるにせよ、日本の農業は大きく変わり始めています。


田植えと薔薇
今で言うWordなどのアプリケーション、昔で言えばワープロですが、使うようになって漢字力は極端に落ちてしまいました。何せ紙に紙に文字を書く習慣がなくなりました。
反面、手書きではとても書けないような「文字」を入力で「書いたことにできる」ようになりました。「薔薇」などがいい例。

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五月も中旬を終えようとする今時分になると、近隣の田植えも随分進んできます。代かきから田植えを終えてうっすらと緑掛った水田が増えてきます。
もうひとつ、田植の進み具合を見るバロメーター。苗を管理しているビニールハウスの空き具合。通称育苗ハウスの一面に置かれた苗箱が少なくなると、田植が進んできた証拠。

なぜか育苗ハウスの周囲に「薔薇」を植えている農家がいます。普通に考えると、家族の誰かが薔薇の花が好きなだけなのでしょうが。

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薔薇の花越しに育苗ハウスをみると、地面全体に置かれていた苗箱が少しの面積を占めるだけになっていました。水田10aあたりに植える量が苗箱で20枚ちょっとと考えて「あと20aくらいとか」とか、予備を多めに蒔いたのであとは「さし苗」分で田植は終りかとか、薔薇の花の間から色々なことを覗き見しています。無粋なことこの上ないのですが。

出羽路の新緑
京都の葵祭が「新緑の都大路」で開催とありました。都大路と言うと師走の高校駅伝のイメージがあるのですが、季節で道が変わるわけでもなく、新緑の都大路も良いものだろうと思います。

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さて、出羽路の新緑。たった2か月前は「除雪の残雪が切り立つ雪の回廊」のようだった13号線もまさに新緑の中、日々緑が深まります。4年と2か月前は福島から日本海方面に向かう車の列、自己防衛の本能か、政府で発表する20キロ圏30キロ圏の同心円の避難指示に不安を持って、とりあえず行けるところまでと西に向かって進んで行きました。東北地方でも雪が少ないことで知られる福島県の太平洋岸、どんな思いで雪の回廊を越えたのか、察するに余りあります。

いま断片的に政府事故調のヒアリング資料が公開されていますが、当時の県の幹部も国に照会しても「回答がなかった」と言うことを再三述べています。縦割りのグレーゾーンのとこはわれ関せず、緊急時になるとグレーゾーンが広がる何とも不思議な危機管理体制ではあります。

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福島では農家向けのに原子力災害の対策の講演会が開かれたと言うこと、JA主催で組合員農家向けの講演会だったようで、いつもの通り「国」「東電」の発表について国民は信用しません。と、4年たっても状況は変わらず。
「対応策は」と言われても講師の大学教授も答えようがなかったのではないかと思います。

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こちらは同じ大学でも、風評を含めて放射能災害の影響をあまり受けなかった山形県の大学。キャンパス内では欅の緑が鮮やかです。いろいろな大学のお知恵を借りながら「福島再生」道は遥かに遠いのですが。


メイストーム
気象用語に「メイ・ストーム」と言うものがあります、和製英語だそうですが。
4月から5月上旬にかけて発達した低気圧による風・雨。春の嵐ですが「エイプリル・ストーム」と言ってしまうと、なんとなく嘘っぽいイメージが出るので、何とも絶妙のネーミングです。

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先日来の風雨は台風と台風崩れの温帯低気圧の影響でしたが、2011年も台風によってもたらされたメイ・ストームという記述があったので、先の風雨もメイ・ストームに入るのでしょう。もっとも、2011年はそんな記憶もないほど今度も数十年は居座るであろう嵐の直後で事態が切迫していましたが。

昨年の2月の豪雪で、壊滅的な被害を受けた温室も1年がかり復旧を遂げました。外の嵐は関係のない順調な生育です。もっとも昨年の補修期間も、周囲のパイプハウスは相当余っていて温室の確保は容易にできるご時勢なのですが。ともあれ、永年土づくりをしてきた自前の施設だと生産品にも自信が持てます。

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トマトの黄色い花が咲き、グリーンピース状のミニトマトも房状につき始めています。ただし、ここから収穫まではさらに1月はかかります。実の形になれば数日で収穫できる「きゅうり」との違いです。

問題はあと数十年は居座る「嵐」のほうです。東日本大震災の復興予算について一部は地元負担、と言う方針が出て、それに伴う賛否が議論されています。
少なくとも数十年は居座る方の嵐の「地元は」福島ではなく内幸町の方でしょう。ローソンでポイントがどうのガス会社との連携がこうのと「国営企業」も頑張っているようですので、応分の負担はお願いします。
老兵がんばる
以前本ブログで、殆ど見かけなるなった「歩行用田植機」と書きましたが、しっかり実践で活躍している機械もあります。田植は稲作でも非常に重要な作業です、しかし田植機など年間の稼働日数は限られなかなか投資に合わない買い物になるのですが100万円を超える5条6条と言った乗用の田植え機が主流で、「歩行用」は文化財と言わないまでも田植の季節でも見なくなりました。

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今年の作業を終えたのか川辺にたたずむ歩行用2条植え。川の水をすくって泥を落として1年間の眠りにつくのか、エンジン車輪とスライドする苗台、植え爪など構造が複雑なので、あちこち給油をしておかないと細部に錆が出てスムーズに動かなくなります。ガソリンもタンクのコックを止めておくないとキャブレターが詰まってしまいます。

今は表舞台から去って久しいかつてのトップアイドル桜田淳子が、「さなえ」だべさ、とのCMを流していた歩行用トラクターも絶滅危惧種、もっとも機材の進化がイノベーションや効率化を進めてきたのですが、農業用機械はイノベーションや効率化と言えたのか。昨今話題のの農業改革で「補助金漬け」と言われる日本農業ですが、どうも彼の補助金は、事業主体である農業者をスルーしてそれにまとわりつく、機械・ケミカル・金融と言った周辺部に流れる構造だったと思えてしまいます。

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こちらは歩行用でも4条植え。取り回しに体力が要りそうです。前の写真、田植機にはMITUBUSHIのロゴが入っていました。三菱が農業用機械?と疑問が出そうですが、れっきとして三菱重工の関連会社です。見方によっては三菱自動車の兄弟会社と言えなくもありません、もっともこちらの出生は、破綻した農機部メーカーを三菱重工が販路とセットで買い取ったと言うもの。
欧米でも農業への補助金と言うのは、自給率向上などの名目で行われています。それでなくとも脆弱と言われる農業の経営体質、スルーでなくて強化にあたるような助成措置が望まれます。

働く人
台風の前、こちらはまだ晴天です。5月の台風は珍しいと言いますが、今の時期なら幸い果樹等にはあまり被害が出そうになく、稲も田植え前後でまだ大丈夫。施設や水路、道路などが壊されると話は別ですが。

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これは田植えの後の補植作業、機械でうまく植えられなかった後の補完作業です。多少、欠株(植わらなかったところ)が出ても、苗はその分「分けつ(葉が茂って株が大きくなる)する」ので大丈夫と言うことですが、やはり「さし苗」(補充)をしたくなります。
これが、上手く植えた苗を傷めないように間を縫って移動し、田植え後で水は張ってあってさらに腰を曲げた作業で、結構と言うか、見るからに重労働です。

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作業中の田んぼにほど近いコンビニの駐車場、これも何やら腰を曲げての作業中。見取り図のチェックか反則切符の書き込みか、後ろから覗き込むわけにも行かず勤務風景だけ撮らせていただきました。

調査のため移動した田村市常葉町、その先みえる風力発電。無風状態で風車が止まったまま動きません。

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先般はCO2の濃度が過去最高とか限界とかの報道、目に見えないものなのでそれらの数値がどのようなものか実感としてわかりませんが、だから原発と言うのも短絡すぎると思われます。
ソフトバンクの孫氏の後継者にGoogleの元幹部が急浮上とのこと、孫氏は熱心な太陽光発電の推進者ですが(当然のことながら)プロの経営者は短期的な利益を求められます。1000年とは言わないまでも、100年先の人類の最大利益を求めるような意思決定は誰がするのか、ちょっと見当たりません。


箱根の人出
噴火警戒警報の影響で人出が心配された箱根ですが、ツツジの見ごろを迎えて結構な賑わいのようです。以前、小涌園に何だか宿泊したことがあり、その後は正月の駅伝で付近の風景を見るのみですが、当初心配した風評被害による観光客の落ち込みもなく、あとは人智では何ともし難い火山警報を見守るのみか。

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こちらの地方も「ツツジ」「牡丹」が見ごろ、我が家の庭も2年前に逝った父が残した庭木の何種類かが花の盛りを迎えています。

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連休中に引き続いて雨が少なく、代わりにやたら風っぽい週末でしたが日差しを受けて牡丹が風に揺らいでいました。

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牡丹やツツジくらいならば見れば名前がわかりますが、「花は知れども名前は知らず」のものもあって何とも情けない限りです。農薬を使用しないため、花はともかく葉に虫食いの跡などもありますが、これも素人園芸の証です。


さて、箱根の話。テレビ等の報道でも大涌谷付近の立ち入り禁止区域を除けば「観光地の箱根は安全」との情報を流していました。
箱根辺りだと「富士ホテル」などの例外は別にすれば、「何日も前から計画を立ててそれに沿って行動する」と言うよりも思いつきで行けるような位置なので、「箱根危険」の風評被害が少なく相変らず気軽に立ち寄ると言うことはなかなか見事に「風評被害対策」が功を奏していると思われます。「箱根は安全」であると言うアナウンスが功を奏しているのでしょう。

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さて、それに対してわが福島、相変わらずの「いわゆる風評被害」。過去の風評被害事例に対して東電福島第1原発事故に関わる風評被害を同一視できる規模や次元のことではないとして、かと言って「風評被害」以外の適切な文言もないと言うことから「いわゆる風評被害」と言う表現を使っていますが、これがさすがに根強く残っています。

これは、原発事故の水蒸気爆発による放射性物質の放出と言う事象もさることながら、「格納容器があるから大丈夫、、メルトダウンはしていない、水は漏れていない」から始まり、事故当事者の東電の安全情報が次々と覆られ、どうしても隠ぺいや誤魔化しとしか思えない思えない自己弁護に明け暮れることが4年続くと「いわゆる風評被害」も歴史的な事実として国民の心理に刷り込まれてしまいます。
箱根の地震噴火も心配ですが、こちらの刷り込みも心配で福島は人災ですが、もはや「人智の外」と言う点では共通しているかもしれません。


五月晴れ
五月晴れ(さつきばれ)ではなく五月晴れ(ごがつばれ)です。「さつきばれ」と言った場合は旧暦の五月、新暦の6月頃の梅雨の合間の青空のこと、今年の陰暦ではまだ3月ですので「さつばれはまだ相当先」です。

新暦の5月の青空を映して、田植えがそろそろ本格化、ここ2週間がピークでしょうか。昨年の米販売価格の下落で栽培意欲を無くしている農家あり、ビジネス拡大の好機ととらえる農家あり。天候同様、生産農家の思惑は様々です。

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「春の空」も秋の空同様、変わりやすいと言うのが定番ですが、今年の春の空は晴天が続いています。今のところ「水不足」は聞きませんが、この冬も降雪が少なかったため、適当に降る雨を待ちたいところです。

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昔は旧暦の五月が田植え時期、梅雨の雨で水田の初期管理をしていたようで、その頃の田植えの資料を見ると雨の中笠をかぶっての「田植え姿」が良く見られます。いでたちは絣の着物で一列に並んでの手植えですが、いまはそのような田植は「観光用」か「民俗文化財」。田植え機も歩行用の2条植えなどほとんど見かけず常用機が主流です。

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梅雨の雨ならぬ、五月の青空の太陽の下の田植えも生産品の「米の需給状況」を考えると空は晴れても「気は晴れない」と言うのが偽らざる心境かも知れません。海外への展開を考えている米産地もありますが、福島産米はそれにしても大きなハンデがあります。

食の安心と安全
農地除染の作業の側で、水田作業中という何ともシュールな写真が撮れました。
「おいしさの見える化」と言う「実証試験」をしています、県内から検体を集めて分析をします。分析は機材と分析に関わる知見の関係で大学に委託しています。


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ビニールハウスの中でほうれんそうがすくすくと育っています。放射能汚染が及ばない、4年前も汚染されなかった遮蔽の中の栽培も福島産というだけで売れ行きが鈍ります。不思議なものでこのところの野菜高騰ではそれほどでもないのですが、一旦市場でだぶつくような事態になると福島産が最も早く値がつかなくなります。

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露地の野菜も放射性物質の検出はほとんどありません、「ほとんど」と付けなければならないのが辛いところではありますが。
より品質の良いものを作ろうとして、堆肥の管理も行っています。量的な管理と質的な管理、堆肥の機能性は目に見えないので栽培データと直感、ただ、「欲」が「直感」を鈍らせることもあります。

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ですから「直感」に頼らないデータ管理、それこそ「見える化」がここでも必要になります。こうして作られた農産物は「ブランド化」され高級マーケットの定番になっていました、4年前までは。しかし、原発事故以降は品質を保証するブランドにこだわる消費者ほど「福島産」を敬遠します。もちろん、手をこまねいている訳ではなく機会をとらえては「試食」「説明」「販促」に出向きます。ところが、絶妙(?)のタイミングで東京電力の隠ぺいが明らかになります、この前の「降雨の度に線量の上がる汚染水の海洋流出を昨年から把握していたが公表してこなかった」、公表も大事ですが対策はもっと大事。これでは消費者が安心などするわけはありません。
経産大臣は廃炉・汚染水対策も国が表に出ると表明しました。表明が4年ばかり遅れたようで。




大型連休も終わります
大型連休も終わります。外圧もあって、休みを取ることが美徳になって暫くたちますが、GWと言いながら、働く人も少なくありません。連休中家に籠れば話は別ですが、行楽地に行く、移動手段にたよるとなると相当のサービスを受けるわけで、そのサービスを提供するのも労働者です。

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実は農業もかなり忙しい季節、品目・地域によって一律ではありませんが田植えの準備(気の早い農家では田植えをするところもありますが)、果樹の管理、ハウス栽培のきゅうりなどは収穫も始まっています。

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「代かき」と言って、耕うんした水田に水を張りトラクターのロータリーと呼ばれる「土を耕す金具」を回転させ田んぼの土をドロドロにする作業、その作業の最盛期がGW頃になります。通常この作業を2度行い、表面を平らにならして一旦水を落として機械で稲の苗を植えまた水を張って田植えは終了。
昨年の米の安さを引きずって、どうも稲作農家には活気がありません。全国的に米の需給バランスが崩れ、農家の高齢化と言いながら機械化などで米の生産量が大きく落ち込まない中、反面需要の方が、食材・消費志向の多様化などによって、減少が続いてしまい、米余りが深刻になってしまいました。
全国的な傾向ですが、福島産米はここに「風評被害」が重なります。

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連休返上と言うより、もともとこの時期に休むと言う意識も習慣もない果樹農家も、この「風評被害」には頭を抱えます。米は永年食管制度があって、米の流通は国が管理する制度が長く続いていました(今は違います)。自由に売り買い出来ない米と違って、この地方は「りんごなどの果実は自分で売る」ことに産地と言うか、農家経営を託してきました(もちろん共同販売との併用ですが)。
長年培ってきた個人販売ルートが「風評被害」でめちゃくちゃになりました。多くの試練を抱えたまま、今年も農繁期に突入です。
トウタンツツジとヒメジオン・ハルジオン
生垣で最近増えたと思うのが「ドウタンツツジ」。今頃の時期に、白い小さな花を咲かせます。この木は見どころが2回あって、この白い花の時期と晩秋の真っ赤な紅葉。もっとも紅葉の後の小さな落ち葉ひろいは結構大変です。生垣は「目隠し」の意味もあって、植物系は常緑樹が多いのですが、2度楽しめる故か最近あちこちでこの木を見かけます。

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ドウタンツツジならぬツツジを撮影しようとして、適当なアングルを探していると「ハルジオン」か[ヒメジオン」が突き抜けるように色い花を咲かせています。昔から見慣れていてなんとなく菊に似ている姿から(キク科なのですが)、日本古来あるいは中国からの伝来植物かと思えば北アメリカ原産とのこと。いわゆる帰化植物で在来植物を駆逐する恐れもある「危険植物」なのだそうです。

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とは言え「セイダカアワダチソウ」のように、たちまち空地を「黄色く染める」ような増殖でもないので、なんとなく許せてしまうような危険な植物です。ところで「ハルジオン」と「ヒメジオン」と言う2種類があって、この花はどちらかはわかりません。
以前、茎を折ってみると空芯なのがどちらかと聞いたような気がしますが、定かではありません。在来植物よ帰化植物よと言っても、大陸変動や氷河期・温暖期と言う長い長い地球の変動からすると、大した話ではないのかも知れません。
人類がどうなっているかわからない未来まで、放射線を出し続ける核物質を目先の会社の収益のために使いたがる方がどうも不自然なような気がします。

薫風
正月が来たと思っていたら、暦はもう5月。まさに「光陰矢のごとし」、午後7時近くまで明るくなりました。

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桜が終われば、街路樹の『ハナミズキ』以前は街路樹と言えば、ヤナギや銀杏そしてプラタナス、欅。欅(けやき)は相変らずですが、このところハナミズキがずいぶん増えたような気がします。
花も白と赤があり確かにきれいですが。伸びの速さ、環境順応性、管理のしやすさ、交通や表示物の妨害にならない、等々都市計画上も街路樹の選択要素があるのでしょうが、もう少し街の個性がが出るような樹木の選択があってもいいように思います。まずは、無難に事をまとめたがるのが都市計画を仕切る公務員の習性かも知れませんが。

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昔から、古典が苦手で、と言っても現代国語が得意だったわけではなく漢字の書き取りなどに冷や汗を流していたのです
が、先ほどの「光陰矢のごとし」の例えではないのですが、同じ中国の古典に「国破れて山河あり」と言うものがあります。それに続くのが「城春にして草木深し」だったと思います。

意味が分からないまでも、国が滅んでも自然は残り春になると人はいないのに草木だけは生長するくらいの意味は何となく分かります。この冬、伐採された果樹園、去年まで忙しく管理していた農家の姿は見えません。永年管理してきた果樹園を放棄するのは、風評被害による経営不振か、それとも宅地にでも売れたのか。都市計画があって、勝手に農地に住宅は建てられませんが、「虫食い状」と言う訳でもなくこれほど広範囲に果樹園が伐採されると都市計画によって宅地に編入されたのかもしれません。

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人口減少、東京などの大都市圏より減少率の大きい地方都市で、今さら宅地化と言うのも不合理ですが、原発避難者の新居と言うのも傾向としてあります。ふるさとに戻れず、いやおうなしに家を求める。これも国破れて・・・に一脈通じます。