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幕田武広

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年の瀬の切ない活況
今や地場産業と化した除染事業。
至る所で作業中です。むろん地元の業者だけでは員数が確保できず、ここの工区は青森、秋田からの応援部隊でしのぐとのこと。

大東7

この建物は銀行の支店ですが、住居だけではない「面的除染」。事業所や空き家も除染を行います、もっとも縦割り行政の怪で、公園を除染してちゃっかりモニタリングポストを立て、いかにもこの辺りの線量は下がりました的な「除染対策」が横行していましたが、ここまで現職首長が連続して落選すると自治体の姿勢も変わってこらざるを得ません。
公園は文教行政、道路は建設係でさらに県道市道で細分化と、従来の行政システムをこの非常時に適応する方に無理があるのですが、想定してない事態の出現に弱いのは前例の踏襲を前提とする行政でしょうの欠点なのでしょう。火事で消防車が駆けつけ、民家・公共施設・事業所等区別なく消火に当たるのが当然なので、行政機関の慣用句「可及的速やかに」をもっと地で行ってもらいたいと思います。

清水工区0

アベノミクス効果か、リーマンショックから5年経過してその傷も癒えたのか、ニューヨーク株式市場が高値を更新し続け、欧州市場も火種はともかくそこそこの落ち着きを取り戻していて、国内経済もまずは順調で4月の消費増税の懸念する余裕が生まれてきました。3から5%の消費増税時もそうでしたが増税前に消費が加熱するのは「需要の先食い」に過ぎず、反動は覚悟しなければなりません。

振り返って福島県も、除染などは一過性の事業に過ぎず「ポスト除染」なる産業形成を模索しなければなりません。再生エネルギーに前のめりですが、それこそアベノミクスではありませんが二の矢三の矢の準備が必要でしょう。ボーダレスの国際経済、この先何が起きるか分かりません。想定外の怖さは原子力災害で身に沁みました。
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テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

震災から3回目の冬至の日に
震災から3回目の冬至です。報道は相変らず福島第1原発事故現場の海側井戸から高濃度のストロンチュウムが計測されたと伝えています。東電が躍起となって「4号機のプールから使用済み核燃料の搬出」と、収束に向けての行動をアピールしていますが、メディアは収束の緒にも就いてないことを連日伝えていて事故前にはあれほど冴えていた東電のメディア戦略も、ヒール役を押し付けたい世論の前に形勢が不利なようです。

雪かき3

干し柿原料として利用されない柿が、赤く熟し雪の中で異彩を放っています。今年から自前の何十分の一の量の干し柿が加工され、セシウム検知器の検査を経て市場に流通しました。出荷現場でメディア向けのアピールをした環境大臣が、「除染は進めろ、仮置き場は嫌だ、中間貯蔵施設は作るなでは通らない」と言う趣旨の発言をして「被災者心理を逆撫で」と反発を買いました。何かと舌禍を起こす父子のようです。

仮置き場6

その仮置き場もずいぶん増えてきました。冬空に寒々としたアルミやスチールの柵がまだ事態の深刻さを物語っています。
先日は、この柵に明るいペイントを施した学生ボランティアが話題になっていましたが、問題の本質とはあまり関わりがありません。環境大臣の牽制球をよそに、中間貯蔵施設の建設地ならしは着々と進んでいるようです。海側に向かう高規格道路の建設が急ピッチで進んでいます。
要塞のような中間貯蔵施設が「政治判断」として推進し、地元も「復旧推進のためには如何ともし難い」事由で建設の運びになるのでしょうが。最終処分場の目処は当面立たず、その中での中間貯蔵施設は「負の象徴」として鎮座し、風評被害払拭など二桁ところか三桁の年次が必要になってしまいます。

そうなっても作らねばならない事情も、また存在するのですが。
ともかく、明日からまた日脚が伸びます。未来を信じてがんばりましょう。





テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

3年続けて同じ話題・・・・
年の瀬も近づくと、話題は流行語、今年の漢字、紅白歌合戦。昨今はレコ大や歌謡大賞は印象が薄いようです。「大賞」と言う変換も直ぐには出てきませんでした。

その昔、千昌夫の「北国の春」がロングヒットを続けている頃、3年続けて紅白で「北国の春」を唄ったときに白組司会の山川静夫アナが「3年続けて同じ歌」と紹介し、逆説的に「超息の長いヒット」をアピールしたそうです。

柿の木9

で、今年も3年続けて同じ話題になるのですが、どうしても書かない訳には行かないのが「放置された柿」の件。特産の干し柿「あんぽ柿」は、乾燥で果肉が凝縮するので「セシウムの濃度が上がりやすい」との懸念から過去2年加工が見送られました。
今年は試験的に加工出荷の動きにはなったものの、地域限定でその中でも1割程度。検査機器のキャパがあるので大量には検査できないということと、セシウムの出方が予断を許さないことで本格出荷とは程遠い「アリバイ作りのようなもの」と言ってしまうと、樹皮を削ったり果実が青いうちから検査したりして、ともあれ加工に漕ぎ着けた関係者には失礼でしょうか。

柿1

と言う理由で、事故前にはちょうど今の時期には収穫がほぼ終わり皮の剥かれた柿が簾のようにカーテンのようにオレンジの塊になって干されている頃ですが、相変らず樹上に地面に放置された柿ばかり目立ちます。
桃栗3年柿8年と言いますが、将来の収穫を夢見て植栽し管理してきた経済植物が、放置され収穫物が打ち捨てられると言うことは「銭金」の問題ではなく社会にあってはならぬこと。

今年も、あるいは来年もこのような光景が繰り返されるのかと思うと、ちょっと胸が詰まります。
農業とは言え経済行為、業務上のリスクは付いて回るものには違いはありませんが、どうしても被害者にとっては「予測不可能」にして「回避不可能」な人為的な災害。法律的には原陪法によって原子力事業者の無限責任」が定められているようですが、とうの事業者は足元の水処理で手一杯の様子。

除染

また柿の木の傍では「除染作業中」の看板が所在無さげに立っています。これも億の方ではエンジンの音がするので土を剥しているか、高圧洗浄をしているのでしょう。近隣の首長選挙では現職が負け続け、役場も叱咤の声で業者に仕事を急がせている様子が良くわかります。急ぐのは当然のことで選挙の結果とは関係ないという声も聞こえてきそうですが、その割にはエンジンがかかるまで少々時間が掛ったようです。

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