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猛暑の8月
猛暑と豪雨の8月も今日でで終わりです。晦日盆の送り火をたきました、母が名残惜しそうに盆棚の片付けを始めました。あちこちから献げていただいた提灯もそれぞれの箱に戻し1年の眠りにつきます。
暑いの大雨だのと騒いでみても、やはり夏の終わりには一抹の寂しさがついて回ります。紫陽花から向日葵と季節が変わってきましたが、街道沿いには早やコスモスも咲き始めました。

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コスモスと横文字なので外来植物であろうとネットで調べてみると「メキシコ」原産とのこと、詳しくはメキシコの高原地帯とのこと。四半世紀も前の訪れたメキシコにはスペイン征服以前の繁栄していたアステカ文明があり、アステカ民族には「中央高原の覇者」と枕詞が言葉がつきます。あのメキシコ高原が原産かとちょっと懐かしい思いに駆られます。山口百恵の名曲「秋桜」を引き合いに出すまでもなく、すっかり日本に馴染んだ花なので、コスモスをシンボルにしている自治体の欄を見ると「福島県浪江町」と言うのが含まれています。
全国的に見ると、浪江町と言っても原発避難区域のひとつで、原発立地の大熊や双葉町と特別がつきにくいのでしょうが、ここは原発立地に根強い反対運動があり町を2分してきた歴史があります。
にも拘らず「とばっちり」と言う形で被災地域になり、しかも気流の関係化相当汚染度が高い状況です。放射能災害のシンボルともいえる浪江町と言う地名を図らずも目にして、コスモスの穏かさに何かを託していたのでしょうか、複雑な心境になります。

DSC_1126.jpg

コスモスがアステカ民族なら、大和民族の象徴はさしずめ「稲穂」。今年の稲穂も頭を垂れる時期になりました。コシヒカリの出穂は旧盆の頃、もう受粉の時期は過ぎたでしょうか。秋彼岸前に水を落として水田の稲刈り作業をしやすくします。実りの秋まで駆け足で季節が進みます。
もっともTPP交渉もすすんでいる様ないない様な。実りの秋は北米大陸に依存するようになるかもしれませんが。
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心が痛みます
場所を変えて福島市内あとこちで除染の作業現場を目にします。当初の雲を掴むような作業から、作業の要諦も見当がつき始めたようで、大量の水も使わず手際も良くなって来ているように見受けられます。

除染作業23

関西の方からやって来て、水で流すのは放射能を移動させるだけとのことで、接着剤で放射能を着ける除去する方法を提案して、受け入れないと見るや協力者に挨拶載せずに「なしのつぶて」を決め込んだ某大学教授など、今になっては忘却の彼方で、もう関係者の話題にも登らなくなりました。

ところで、曲がりなりにも除染が進んできてもどうも被災地の気が晴れないのは、連日報道されている汚染水の漏洩問題のせいでしょうか。
漏れてはいない、漏れていた可能性はある、流出はしていない、流出した可能性はある、排水路を通じて流出していた。二転三転する発表に日経新聞は東電の情報公開の不手際とオブラートに包んだ表現をしていますが、要は「実態の隠ぺい」があからさまになったと言うことで、国民や世界のメディアからすると事故処理が順調に進んでおらず、東電や国の発表内容など当にはならないないという印象をさらに強力に植え付けてしまったということでしょうか?
また、報道の映像を見てどうもしっくり来ないのは、原発の運用や事故処理に当たって数々の不手際が露見してきた原子力規制委員会の担当者が、漏洩の説明をする東電職員を叱る場面。事故処理はとうに民間企業の処理能力の範囲を超えており、汚名返上とばかり東電の失態をあげつらっても問題の解決にはならないようなぎがします。
もっとも古くからの民間と役人の関係で、「役人に怒られて見せるのも給料のうち」と割り切っているのであればそれはそれで逆に天晴れな役人操作と言えるのですが。いずれにしても「腹芸」「死んだふり」「嵐が過ぎるのを待つ」などの芸当で凌げる状況ではないことだけは確実です。

テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

秋の気配
旧盆も過ぎ、高校野球も準決・決勝の頃ともなると、例年は強い日差しの中にもどことなく秋の気配を感じます。夏至から2ヶ月近く過ぎると7時前にはかなり暗くなってきましたが、今年は猛暑は一向に衰える兆しがなく滝のように流れる汗をぬぐいながらの生活が続きます。昨年も猛暑、昨年も猛暑、一昨年は大雨、その前年は猛暑。地球環境の「振れ」は間違いなく拡大しているように感じられます。

やたい8

精霊を送る灯篭流しと同じ時期に開かれる今年最後の盆踊り、「行く夏を惜しみ」という枕詞もしっかりと居座る太平洋高気圧の前には使うことが憚られます。

とは言え、自然相手の業務を展開する身、身近な所の秋の気配を探って見ました。
桃の晩生品種「川中島白桃」は今が最盛期。さらに最晩生「ゆうぞら」も控えていますから、こちらはまだまだ夏の味覚ですが、この時期になると秋の味覚りんごも色をつけ始めます。

りんご7

いつの時代も農家を悩ませるのが雑草、この地方で通称「スモトリ草」と称される正式名称は「メヒシバ」。イネ科雑草で秋真近になると放射線状に伸びるような穂をつけます。これは空き地に繁茂するメヒシバ、生命力の強さは折り紙つきです。

ススキ2

イネ科雑草で穂をつけると言えばやはりススキ。河原ならぬ団地の軒先でも穂を揺らしていました。ススキと言えば団子と満月、天体は暑さと関係なく暦どおりに動きます、あと人月足らずで仲秋の名月となるところですが、とてもとてもそんな気にはなれない酷暑の晩夏です。



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いわゆる風評被害について
このテーマで何度か書きました。風評被害についてあまり強調すると、寝た子を起こすと言うか、忘れかけていた記憶がよみがえり、逆に不安材料を煽ってしまう恐れがあるので本当は触れたくない部分なのですが、状況が状況なのでやはり申し述べないわけには行きません。

フルーツライン14

梅雨が明けようやくカッとした日差しがやってきました。水ぶくれと日照不足に悩んでいた桃も夏の陽を浴びて、水銀柱同様糖度もうなぎ上りの筈で、何とかお盆においしい桃が間に合ったと胸をなでおろすところです。観光果樹園や果実直売所も相当客が戻ってきていると言うことも言われていますが、統計上はともかく個別に話を聞くと、原発事故前とはまだ水準に差があるようです。

連日ニュースになる原発事故現場の汚染水問題、東電には任せておけず国が直接乗り出すと言うことは報道の伝えるとおりです。考えてみるとチェルノブイリのウクライナ・ベラルーシは社会主義体制下、東京電力とは事情が異なります。国策民営で推進していた原子力発電、そこで起った大事故について事故現場を国家管理にせずに民間企業の東京電力に処理、対応を任せてきたことに最初の無理があり、その無理と矛盾が日を追って深刻化してきたということでしょう。
東電も不都合な真実は矮小化し、事故処理は粛々と進んでいるように印象付けたいのでしょうが、結局それが嘘を嘘で塗り重ね、結局週休が収拾がつかなくなったのが汚染水の問題だと思います。
あれほど大量の地下水が太平洋に流出していないと考える方が不自然で、「汚染水は太平洋には流出しておらず海水のBqの上昇と福島原発事故との因果関係は不明で、上昇についての原因は調査中である」などと言う東電の発表が「無理がある」と感じるのはほぼ全ての国民でしょう。


漁協関係者の心労は察するに余りありますが、「東電の発表はあてにならない」「当初の見解が次々覆される」「国は対策費を計上しているが色々なの制約があって事業の実施が進まない」こなれれば、福島の原発事故対応などと言うものは伏魔殿のようなもので、「あそこと起っていることは訳が分からず何事も信用できない」という国民心理が生じたとしても不思議はなく、それの余波で旅館は客足が戻らず事故現場から何十キロも離れた観光果樹園の客足もまばらと言う事態になってしまいます。

フルーツライン5

「がんばって除染もしキャンペーンもしたのにね」と言うため息が聞こえてきそうです。福島の桃「あかつき」は今が最盛期、この暑すぎる天候で日に日に桃の糖度も増します。
東電と言う一民間企業の対応では、まだまだ二次三次被害が広がってしまう。そんな危惧と言うか現実がそれこそ津波のように襲ってきます。

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トマトの天麩羅
ディスクトップパソコンを換えました。永年使っていた19インチの液晶モニターもそこそこ気に入っていたのですが、先の交通事故以来細かい字が見え難いのと、さすがにOSがXPと言うのも換え時という気になりました。マイクロソフトの術中にはまる様で面白くはないのですが、アプリケーションソフトが次々XPのメンテ不可と言い出されるとさすがに限界です。

ちょっとブログの更新が途絶えたのは、なにかデジカメからのデータ送信が上手く行かずブログ用の写真がアップできずにいます。したがってこの写真は先月30日のものです。

蒲生羽案9

ここは田村市滝根町にあるカフェ「蒲生庵」もともと郡内初の薬局だったとか、着物の絵付け職人の工房だったとかいわれのある建物のようですが詳しくは知りません。ただ隣に大正時代に立てられた洋館つくりの医院があり、一画が独特の雰囲気をかもし出しています。

ここで私が春から生産指導をしていた「おいしさと安心農園」の試食会が開かれました。

http://www.soroptimist.blogzine.jp/tamura/

せっかくに話に水をさすようで恐縮なのですが、この町では「有機農業」が少々屈折した目で見られることがあります。
覚えておいででしょうか?その昔TBSの記者でソ連の人工衛星に乗り込み、NASAから打ち上げられた毛利衛さん達以前に日本人初の宇宙飛行士になった方がいて、テレビ局を退社してこの町に移住し有機農業を始めました。
その辺の経緯は町民も多くを語らないのですが、当初は町の知名度やイメージも上がると喜んでのですが行政や近隣住民と意識のすれ違いが徐々に大きくなって行き、重複不可能になり町を去っていたようです。

てんぷら3

有機農業がそのイメージでも困るので、手軽に試せて効果が実感できる農園と言うことで国際ソロプチミスト田村という女性奉仕団体と組んで農場の開設と今回が第1回目の試食会。ソロプチミストの面々の張り切りようも尋常ではなく、素材は野菜だけで山のような料理が出てきました。

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もっとも、有名シェフの手ほどきを受けたりそもそも会員に日本旅館の女将もいることから凝りようも相当なもので上の写真は茄子そうめん。そうめんと言って麺は使わず、なすの実を千切りにして麺に見立てたようです。
トマトの天麩羅は初めて食べました。ジューシーな天麩羅と言うのも初めてです。こんな芸があるなら農業輸出もTPPも大丈夫ととりあえずは多少の元気を逆に貰ってきました。












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