福島のこどもの日は晴天でした。その、どもの日の新聞でもうれしいニュース、原発事故後続いている福島県の子供の県外流出に歯止めがかかっていると言う話題。 子供=未来の労働力と言うほど単純な社会構造ではありませんが、とりあえず県民の心理状態もとりあえず落ち着いてきたようです。 マスコミ等であれだけ低線量被曝や食品による内部被曝が取り沙汰されれば、子供を持つ親にとっては逃げ出したくなるのは真っ当な心理で、それを非科学的だ過剰反応だというのはまさに対岸の火事。

子供の健やかな成長を願うのは親の心理で、ICRPの見解がどうの厚生労働省の基準がこうのといったところで、仕事欲しさのタレント学者、または学者もどきがエキセントリックな発言をすると、親の気持ちとしてはやはり放射能リスクを意識せざるを得ません。まして東電の事故処理が杜撰極まりないもので汚染水は漏れ放題、国策で処理に当たるべき政府は一民間企業の東電に処理を負わせている情況で、何を信用したらいいの国民の心理は複雑です。 もっとも国は国で、そのような国民心理を理解してか、国民的ななスターにいまさらながらの国民栄誉賞、お相伴で弟子筋にも授与と言う大盤振舞いで、明るい話題の創出に余念がありません。
東電は住民の自主的な除染の賠償に明確な回答をしませんでした。自主的な除染をせずに行政機関の除染を待った住民の双方に目配せをしているのだと思いますが、とりあえず非常事態として自主避難や自主除染にも応分の事由はあります(便乗して大騒ぎをしている事例もなくはないのですが)。 東電は賠償金を抑え企業負担を減らしたいのでしょうか、客観的に見ると、とっくに東電は死に体にしか見えないのですが。 何はともあれ皐月の空に元気良く鯉のぼりが泳いでいました。放射能の健康被害などは杞憂で50年、100年後の笑い話であることを願いながら元気な高のぼりを眺めていました。

またその近隣には仮置き場反対の看板、矛盾と言えば稲ないことはありませんがこれも子友の健やかな成長を願う親の心理。地方自治体は中央官庁の意向を見ながら調整に余念がありません。先ずはなんともご苦労様です。
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