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幕田武広

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日本の中の外国
風評被害により安心を売り物にしてきた福島県の有機農業は壊滅的な打撃を受けてしまいました。事故から2年経過して風評被害も落ち着いてきたなどと言うのは東電のの関係者だけで、見えない先行きを模索する日々が続きます。

講演やコンサルの依頼で、あちこちからお声掛けをいただくのですが、ほぼ原発事故の1年前に対向車線から飛び出してきた大型ワゴンに衝突され頚椎を損傷して以来長距離の運転が出来なくなり、自力で出向くのは高速で1時間程度のところまでにしています。

子牛3

ですから県外といっても近隣に限られるのですが、それども出向くとかつては考えられなかったような現場に出会います。
北関東の酪農家、この一体は水利が悪かったのか平坦な割に水田がなく、原野を開拓して戦後酪農地帯になった地域です。この酪農かも国内ベスト10を狙えるところまで頭数を増やしてきました。ターンテーブルの上に牛が乗り順番に搾乳をするタイプの施設です。
あまり先端的な施設を写真に撮ると、機密保持の点でご迷惑がかかるといけないので子牛の育成棟のところでお茶を濁させていただきますが、まず驚くのが「禁煙」「立ち入り禁止」「休憩室」などのプレートが日本語・英語・中国語・タイ語などこれだけ多国籍の人たちが働いていると言うことです。

牛舎5

仕事の指示でしょうか、スピーカーから流れる音声も外国語、英語や中国語ではないことは分かりますが、あまり聞き覚えのない言語で命令系統が動いているようです。
15年いやバルセロナでオリンピックがあった年なのでもう20年以上前ですがメキシコの農場に視察に行きそこで宿泊したときにオーナーがHONDAの車を嬉しそうに見せてくれました、当時のメキシコは日本車は圧倒的にNISSANが強く、日本車と言えば日産車それだけHONDAを自慢げに見せてくれました。隣の米国ではどこでも走っているアコードだったのですが。

乾草4

まるでそのメキシコにでもやって来たようながき外国製の酪農機材とうず高く積まれた乾草も輸入品。これでは輸出業者のように「円安」を単純に喜ぶわけには行かないでしょう。と言うより死活問題、しかし国際化がここまで進むと好ましいところだけメリットを享受するわけには行きません。

まして、北海道ならまだしも北関東がこれだけ大型化よ国際化が進んでいると隣県福島も後塵を拝しているばかりではすみません。農業の先端化は大型と国際化だけではありませんが、それにしても早急な変化を求められています。このような時期に放射能災害の重荷、東電も本当にとんでもないことをしてくれました。
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テーマ:農業 - ジャンル:ブログ

近況ですが
東北六魂際なるイベントが来週末福島で開かれます。
震災を契機として一昨年仙台、昨年は盛岡そして今年は福島市での開催です。産業界や行政の入れ込み様は相当なもので、仙台七夕・青森ねぶたのような全国的な知名度のある祭りを持たない福島市にとっては格好のアピールなのでしょう。八重の桜も原発から遠い会津では盛り上がっているようですが、原発立地市町村でもなくあおりを喰っただけの福島や郡山はなかなか盛り上がる術がありません。

あぐり2

飯館村で喫茶店を営んでいて、全村避難後福島市で空き物件で仮店舗を開いている知人の所に伺って、近況などを聞いてきました。
東電と係争中ゆえ私からはその話題には触れませんが、何処も大変なようでもともと法体系がこのようなことを想定しておらず、裁判は過去の判例に基づくことで新たな審判を下すことが専らですが、過去に判例がない事態なので裁判も長引きがちの様相です。

その私も3年前に受傷した交通事故で係争中、事故そのものは対向車線を飛び出してきた大型ワゴンとの衝突で過失割合は10対0、そもそも係争にもならない事案ですが他覚症状がないと被害として認証できないと言うこと。もともと自覚症状しかないのが頚椎損傷いわゆるムチウチで、検査担当医が「CTに映らないから治療の必要ががないということではない」と明確に言っているのですが、とりあえず原発事故と比べて交通事故は判例が豊富なので、こちらは判例に沿ってくれれば何の問題もないのです。判例がなくまずは優秀な弁護士を揃える東電との裁判は上級審まで視野に入れる長期戦になります。

今泉アナ7

その原子力災害の風評被害や放射能対策などを取材する地元FMラジオ局の今泉アナ。契約農家石井さんの取材にご一緒させていただきました。慣れぬ録音にテンパッテいる石井さんとの遣り取りをにやけながら見ていた後の記念撮影。このブログでも何度かとり上げた有機肥料による無化学肥料のきゅうり、後に写っています。

4ぼたん

石井さんは須賀川市の方。須賀川はきゅうりの産地で牡丹も有名、この牡丹は須賀川牡丹園ではなく我が家の牡丹、この春に逝った父が丹精こめて育てていました。艶やかに花を広げた牡丹よりも咲きかけの花の方が気品があるように思います、淡い桃色の花はなんとなく蓮の花を思わせるのデジカメに収めました。



テーマ:季節の話題 - ジャンル:ブログ

コンパニオン-プランツ
「スマートアグリ」と称して、NHKも農業の未来像を盛んに放送していました。オランダ仕込のIT農業の話題ですが、アメリカや豪州の農業の大規模化と同じで、しからば日本でも達成可能かといえばまた別の話し。
しかし、日本の農業が現状通りで良いのかと言えばこれも別の話し、高齢化とか後継者不足とか一通りの知識で解決策を探すので単に外国の例をなぞるだけになってしまいます。高齢化とかの更に奥にある問題に目を向けなければなりません。

今回のタイトル「コンパニオンプランツ」と難解な用語になってしまいました。ただし日本語に直しても「共栄作物」、もっと難解になってしまいます。
農業、園芸学上の概念で、近傍で栽培することによりともに生育上の生長をもたらすもの。益々分かりにくくなります。

マリーゴールド

先ずは平たく言えば、1年生の花であるマリーゴールドを近くに植えると、トマト、じゃがいもなどが病気になり難く、害虫の抑制にもなるというもの。
このような説を唱えると、学術的に立証されていないと異を唱える農学者がいて、まず彼らにとっての全ての心理は「農薬」「化学肥料」かと言うことになるのですが、殺虫剤を多用すると確かに目先虫は居なくなるので、何を効果の分からんコンパニオンプランツなどを植えるのだということでしょう。

国際ソロプチミスト田村が福島県田村市常葉町に開設した「おいしさ」と「安心」農場は野菜苗の植付を行いました。先に植えていたじゃがいもは一足先に種芋から芽を出し開葉していました。

じゃがいも3

育苗業者から貰ったコンパニオンプランツのマリーゴールドを畝の頭に植えるだけで、まさに畑全体が華やかになります。やはり薬剤に頼らない手法が、それが言う人の言わせれば「鰯の頭」であっても、決して無駄なことではないように思います。

また阪大の捻くれ者で通る某教授が、線量1Bqを巡ってまた悶着を言い始めました。先月の国会では参考人から政治、経済的な側面よりも科学的な根拠を以って線量の防除をすべしという主旨の発言があったばかり。コンパニオンプランツではありませんが、科学的にも見解が分かれる以上多様の意見があっていいわけで、大阪辺りから聞いた風なことを言うのであれば「お前が来て住めよ」と福島から言うだけなのですが。

テーマ:園芸 - ジャンル:趣味・実用

東電の発表
敦賀原発の活断層、高速増殖炉もんじゅの運転禁止命令と「原子力ムラ」にも激震が続くようです。それらを抱える「福島県」ならぬ「福井県」も、なんともやりきれない状況だと察せられます。


福井と言えば銘柄米「コシヒカリ」の誕生の地、コシとは越後にあらず越前の「越」のようです。福島県の主力米もコシヒカリ、その田植えも最盛期を迎えています。

田植え


福島でも相変わらずのドタバタ続き、特に東京電力の杜撰さが際立っています。
先日の汚染水の流出は実は発表の6000分の1、20リットル程度の微々たる量の流出あって水量計の不具合によるものと、例の市役所の戸籍窓口係員風の広報担当のお兄ちゃんの発表がありました。
3割5割、場合によっては2倍や3番程度の誤差なら計器の不具合でも言い訳にもなりますが、この誤差というより状況把握が全く出来ていない実態は、「実は漏れてなかったみたいです」では沈静化より県民や関係機関の怒りにかぶらを注いだようで、東電不信は増幅するばかりです。

紺屋の白袴の例えが合ってるかどうか分かりませんが、電源喪失の原因が配電盤のねずみといった通常では考えられないような失態を電力会社の非常事態管理下で起きた挙句の訂正発表ですので、お粗末以下の管理体制であることは間違いありません。

通行止め6

全村避難の飯舘村の住民意向調査では、除染後帰村するかの質問に、態度を決めている村民の過半数は「帰らない」と答えています。

先ずはこのような茶番が続く限り、収束を待つ被害者心理にも変化が現れてきます。またそれを逆撫でするような東電の賠償対応が問題を混乱させています。農家の方にヒアリングをしてきました(と言うより愚痴を聞かされたのですが)、考えられないような実態はまた後日・・・・。

テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

梨の摘果
梨の摘果が急ピッチで進んでいます。この時期は梨と言わず桃でもりんごでも摘果の時期なのですが、三脚を立て伸び上がって実を取って行く桃やりんごと、棚の下屈み込んで作業をする梨とは少し雰囲気が違います。

梨のみ1

「おたまじゃくし」のように見えるのが梨の実、その上に黒く「頭髪」のように被さるのが、つい2週間まで咲いていたあの白い花です。受粉した花が種でもある果実に変わり、日を追って肥大して行きます。そして、たわわに実のった梨が、と言うわけには行かず、このように何個も実をつけると栄養が行き届かずに小さな実しか生らないので、手前の実のように1個を残して落として行く作業が「摘果」になります。

新緑に変わった山なみを背景にその摘果作業が果樹園で進んでいます。初夏のような日差しに上を向いて行う作業はサングラスも必要になります。

摘果9

この辺りは果樹地帯とは言え、農家は自給用の水田も保有していて田植えの作業もしながらの果樹園での仕事になります。近所のパート労働力も使っての作業になると、普段の家族労働とは違ってなんとなく気忙しくも華やいだ作業風景になってきます。

梨7

果樹の新緑も輝くような光沢で、花の美しさとは違う美観を作っています。今年の秋は作柄が良いといいですね、と言うと、24年度の風評被害の賠償がまだなんよね、といたって現実的な返事が帰ってきました。

昨日は、財物の賠償資産の評価のために「原子力賠償紛争審査会」の会長が避難区域の視察に訪れ、避難中に雨漏りなどで傷んだ修繕費用も上乗せへ、と何とも長閑なコメントを出して帰られました。
農産物の場合も、価格の下落部分を賠償するなどのことだけには止まらず、下落を防ぐための販売管理費の増加やブランド価値のの喪失や年間を通して戸外で作業している農家の放射線健康管理まで賠償に含めるべきもので、ここまで来ると廃炉作業同様一民間企業で賄える範囲ではありません。国家の威信が問われています。


テーマ:季節の話題 - ジャンル:ブログ

5月中旬
本来ならば田植えの最盛期ですが、何か肌寒い日もあり夏日も続きません。水温が上がらず苗の様子を見ながら田植えの方は見合わせていると言う声を聞きます。
今後大規模化が進めば、そんな悠長なことを言ってはおられず、カレンダーにあわせて作業を進めらければなりません。「季節と相談にながら」と言う農作業はやがて消えるのでしょうか。

水田4

田植えの済んだ水田もどこか寒々しく、気温の上がりを待っています。これで水温が上がると一気に根が動き出し地上部も旺盛な成長に移のですが、しばし我慢と言ったところでしょうか。


とは言えやはり5月、庭では初夏の花が咲いてきました。「猫の額」と言うのが謙譲の決まり文句なのですが、田舎ゆえ多少居住スペースには余裕があり、広大なとは言わないまでもそこそこの面積の庭も彩がでてきました。

しゃくなげ1

この3月に逝った父が永年丹精こめた庭も主亡き後も判で押したように季節の移り変わりを告げてきます。まだ四十九日から間もないとは言え、大震災の混乱に合わせるようにここ2年間は入退院の繰り返しだったので、実質2年以上手を入れてない庭も幸い未だその体裁を整えてくれています。

白つつじ2

そういえば、冬の南天も寒椿も眺める暇もなく、やって来た春ももう終盤です。咲きかけの牡丹の花が落ちれば初夏、この庭で一番の高木金木犀が香りを周辺に飛ばす初秋の頃には、準備のはかどらぬ水田も穂が頭を垂れるのでしょう。原子力災害やTPPを契機に、素人さん達の「農業談義」が盛んです。むろん、国内農業がこのまま良いとは到底いえませんが、何を捨てて何を守るかがどうも歪な論議になっているのが気にかかります。


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放射能と鯉のぼり
福島のこどもの日は晴天でした。その、どもの日の新聞でもうれしいニュース、原発事故後続いている福島県の子供の県外流出に歯止めがかかっていると言う話題。
子供=未来の労働力と言うほど単純な社会構造ではありませんが、とりあえず県民の心理状態もとりあえず落ち着いてきたようです。
マスコミ等であれだけ低線量被曝や食品による内部被曝が取り沙汰されれば、子供を持つ親にとっては逃げ出したくなるのは真っ当な心理で、それを非科学的だ過剰反応だというのはまさに対岸の火事。

鯉幟

子供の健やかな成長を願うのは親の心理で、ICRPの見解がどうの厚生労働省の基準がこうのといったところで、仕事欲しさのタレント学者、または学者もどきがエキセントリックな発言をすると、親の気持ちとしてはやはり放射能リスクを意識せざるを得ません。まして東電の事故処理が杜撰極まりないもので汚染水は漏れ放題、国策で処理に当たるべき政府は一民間企業の東電に処理を負わせている情況で、何を信用したらいいの国民の心理は複雑です。
もっとも国は国で、そのような国民心理を理解してか、国民的ななスターにいまさらながらの国民栄誉賞、お相伴で弟子筋にも授与と言う大盤振舞いで、明るい話題の創出に余念がありません。

東電は住民の自主的な除染の賠償に明確な回答をしませんでした。自主的な除染をせずに行政機関の除染を待った住民の双方に目配せをしているのだと思いますが、とりあえず非常事態として自主避難や自主除染にも応分の事由はあります(便乗して大騒ぎをしている事例もなくはないのですが)。
東電は賠償金を抑え企業負担を減らしたいのでしょうか、客観的に見ると、とっくに東電は死に体にしか見えないのですが。
何はともあれ皐月の空に元気良く鯉のぼりが泳いでいました。放射能の健康被害などは杞憂で50年、100年後の笑い話であることを願いながら元気な高のぼりを眺めていました。

DSC_07釜

またその近隣には仮置き場反対の看板、矛盾と言えば稲ないことはありませんがこれも子友の健やかな成長を願う親の心理。地方自治体は中央官庁の意向を見ながら調整に余念がありません。先ずはなんともご苦労様です。

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黄色い花
ここ2回ほど、果樹の花を紹介させていただきました。
桃の花はなんとなくイメージ出来ても、さくらんぼや梨の花は改めて印象がなく「白い花」ということも知らなかったと言うメールを多く頂きました。

果樹栽培で難しいのは、花を多く咲かせ過ぎても生けないことで、つまり花の受粉から種子である果実ができるので、つまり花が多いと多くの実が成りそのことによって個々の実に栄養が行かず貧弱な果実になってしまうことです。ですから花を摘む作業がでてきます、一面の花で見栄えのする果樹園は農業生産技術から見れば好ましくない果樹園と言うことになってしまいます。

とは言えやはり花が咲けば綺麗で、畑の周辺まで華やいだ雰囲気になります。
野菜の花も今咲いています。この時期は「黄色系」が目立ちます。

ミニとまた6

ハウス栽培のミニトマトの花ですが、ミニトマトは大玉トマトからの品種改良。ですからトマトの花も同じく咲きます。
小さく混んだ咲き方をします。ここからトマトの房が育ってゆきます。

そこから見るときゅうりの花は大型で、花から1本のきゅうりが育ちます。見ようによってはきゅうりのお尻に花が付いているようにも見えます。

きゅうり8
きゅうりは房ではなく1本ずつ実を付けます。スパーのバイヤーから「B級品を特価で売りたいから曲がったきゅうりはありませんか」と言う注文が来たりするものの、曲がったきゅうりを見つけると、この写真のような段階から
もぎ取り落とします。曲がろうが真直ぐだろうが、必要な栄養は同じなため栄養のロスを避けるため商品価値が低い曲がっているきゅうりは育てません。きゅうりの実に日光が当たるように無駄な葉を落とすときに曲がっているきゅうりは収穫せずに小さな段階で落として行くのです。

きゅうり1本に農家の苦労と丹精がこもっています。

菜の花7

今の時期に花の咲いているトマトやきゅうりは温室の中ですが、露地では菜の花類が黄色い花を咲かせています。菜の花類は同じような花を咲かせます。ですから、蕪の花なのかトウがたった茎立ち菜なのか、それともキャベツなのか路上から見ただけでは分かりません。しかし畑や土手で取り残した野菜の黄色い花も綺麗なもので、ようやく緑を帯びだした背景の山々にマッチしています。

これから1日1日緑が濃くなり、初夏から夏へ季節が進んで行きます。本当に自然の美しい福島です。



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さくらんぼと梨
桃とりんごを紹介して、さくらんぼと梨を撮らないのも片手落ちと、月を跨ぎながら「さくらんぼ」と「桃」の花の紹介です。

さくらんぼ7

さくらんぼと梨では栽培の特徴が違います。花の背面に見えるのがさくらんぼハウスの屋根、ここにビニールを張って行きます。ビニールを張るといっても、保温・加温のためにではなく「雨除け」さくらんぼの実は雨に当たると実割れをするので、傘の役目を果たします。従ってこれからの時期に風のない日を見計らって畑を覆う作業があります(またはもう覆われている、いずれ雪の降る冬季間は外します)。


梨4

、一方、梨は葡萄のように棚のうえで栽培します。葡萄のようにつる性の植物ではないので横幹を棚の上に曲げて伸ばし、そこから枝が縦に伸び実を付けます。
写真の花が載っているように見えるのが梨棚の針金、後方にうっすらと見えるのがその棚を吊るしている支柱。同じ果樹類でも千差万別の栽培管理です。

写真を撮りながら栽培農家に菊と、季節はずれの雪が降ったさらにその前の週に霜が降りたとのこと、品種によっては霜にあたって、花になる部分が凍死した様子だと言うことでした。花で受粉し結果するわけなので当然実は成りません。気落ちした様子で作業を進めていました。従来だと災害などで出荷量が少ないと、需給バランスによって価格が上がるのですが、風評被害の最中それもままなりません。

悩みが絶えないと言う梨園園主の大内さん。しかし、やはり先月あった法要で久しぶりに会った幼馴染は、葡萄と特産の干し柿の生産農家、管理に精を出していると言うものの柿に関しては25年度の干し柿加工をすかどうかはまだ未定のこと。干し柿は水分を蒸散させ果樹を農食させることにより同時にセシウムも濃度が上がる可能性があるので事故後2年間の下降中市に措置があります。今年も準備はしながらGOサインが出るかどうかは不明とのこと。
スーパーの棚を2年空けたらもう戻るスペースがないという見方もあります。その話を伝えると、霜の害くらいなんでもないかと梨園さん。一面に咲く花の下、悩みは尽きません。


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