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幕田武広

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土壌管理
3月もはや中旬。相変らず「春の嵐」のような強風は吹き荒れますが日差しは日毎に暖かくなってきます。13日は中学校の卒業式、2年前の卒業式の昼下がり巨大な地震があったことを否が応でも思い出します。

むつあい8

知人の飲食業の方から、良い農産物を作っている方がいるので紹介したい、との申し出がありご案内頂きました。果樹、野菜、水稲の全方位経営、まさに風評被害の大逆風の中、それでも「土作り」の意欲はしっかりお持ちでした。
「知人の飲食業」一般的な言い方をすれば割烹の女将ですが、まずは食材を使う業界のプロ栽培のことは素人とは言いながら、食材を見る目はしっかりしています。

放線菌3

苗を植える準備をしている現場で農家の方が自慢そうに土を剥いで見せてくれました。「モグラが出て困ってしまう」ボヤいておられましたが、これは半分自慢話。植生が豊な土ほど「微生物」「原生動物」「小動物」の活動が活発です。それらは生態系の中で連鎖していて、これだけ要らないと言う訳には行きません。とはいえ野菜の根を食いあわす可能性があるモグラ、小ねずみは困ったものですが、豊な土壌の生み出す品質には変えられません。

土6

案の定、剥がした土からは白く伸びた菌体が出てきました。本来微生物は目に見えないもので、これは現象のひとつで、いい土の必須要件ではないのですがとりあえずいい現象ではあります。
この畑なら大丈夫、太鼓判を押させていただきました。
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テーマ:農業 - ジャンル:ブログ

3.11の風景
終戦記念日の靖国神社ではありませんが、3.11近くになってくると東日本大震災関係の報道が多くなってきます。今年は直前の土日は各局で震災・津波、そして放射能災害。特に原発事故に対する検証や報道が目に付きます。例によってストーリーや結論ありきで、それに被せたような現場の声や記録映像の挿入など、現場にいる立場からすると「そうではないのに」「それほど単純ではない」、と言いたくなることもたくさんありますが、とりあえず忘却の彼方に追いやれるよりマシということでしょうか。

神社

非常時と日常が混ざり合っているようなことが福島の生活です。高校の卒業式が終わり、間もなく中学校の卒業式と公立高校受験。今の時期賑わう受験の神様も除染中、なんとも奇妙な取り合わせの看板が立っています。「除染が進んでいない」といいながら日常は例年通り流れ、押しよれるマスコミも拍子抜けの様子ながらそれでは商売にならないのか、何か危機を煽らなければ仕方のない様子が見て取れます。

NHK6

「風評被害」「放射能の農地汚染」によって、福島の農業は危機的な状態です。さらには日本の未来設計にふりかかる「TPP」問題も、危機的な状態にある福島県も避けては通れません。未来を先取りするようなテクノロジーと見える植物工場も、初期投資の大きさや生産技術やコスト管理の不透明感からするとトピック作りにはともかく、おいそれと産業として成立するとは思えない・・・、しかし技術革新や国際競争力の強化は喫緊の課題。

とのようなことを発信してきたわけですが、なかなかビジュアル的な話題性を追及するメディアからは声がかかりませんでしたが、先日のバイヤー来訪にあわせてテレビのニュース報道の形で多少紹介は頂きました。
バイヤー来訪とは、「ふくしま未来への一品つくり」というプロジェクトで首都圏から来たバイヤーの視察を受け入れた件。生産や流通に対する姿勢も説明することが出来ました、ツアーのコーディネーターに言わせると今回のシリーズ訪問6社の中の5番目でしたが、「味覚に対する評価はもっとも高かった」とのこと。
取材に来られたメディアは公共放送で、さすがに「美味しかった」というコメントは放送されませんでしたが、インタヴュ-を受けたマーケット担当者の前向きな意向は画面から見て取れました。
とりあえず、マスコミの意向に関係なく「私たちは私たち」のスタンスで復興に取組んでゆきます。

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三寒四温と言いますが
三月になってめっきり暖かい日が続きます。大雪と厳寒、地吹雪が舞った2月までとは大きな違いです。このまますんなりとは行きませんでしょうが、とりあえず三寒四温の時期に今のところ大きな寒の戻りもなく、順調な春の訪れです。こうなると人間勝手なもので、花粉症やらPM2.5に関心が移ります。

葬儀屋7

このところよく通る道すがら、「葬祭場」を建設中でしたがそれがオ-プンの様子、少子高齢化昨今やたらと目立つのが葬儀屋とケアハウス、どちらも過当競争の時代にそれなりに大変でしょうとは思っていました。

オープンした葬祭場には「お祝いの花環」、新装開店なので当然で、お祝いに仏花もないのでしょうが弔花を並べるためのフレームに赤い花環が並んでいるという前代未聞の光景に思わずレンズを向けてしまいました。
いずれにしても、商売繁盛を願って良いのか悪いの。
この近辺にも、原発と津波被害の仮設住宅が多くあります。比較的高齢者が多く仮設にしても借上住宅にしても
避難所を含めてもう2年、心理的なストレスも含めて避難生活も限界といいます。

人間寿命があることなので、いずれお世話になることは避けられないにしても無事帰還後の天寿の全うを願いたい所です。

果樹園0

避難先の生活に溶け込める方溶け込めない方、果樹園の作業の手伝いを始めた方もいます。いろいろな葛藤を持ちながら時間だけが流れて行きます。

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ひな祭りの煙
ひな祭りです。日差しは暖かくなったような気がします。しかし、なお風は冷たく小雪が舞います。

皆祭り

「雛めぐり」のイベントも今日が最終日だそうで、商店街は朝から飾り付けに余念がありません。春を待つ気分を先取りするように2月の最終日曜になった先週も人出に期待をしていたそうですが、先週の日曜日は大雪、新幹線や高速道路が止まってしまう騒ぎに見物人も、軒を借りるどころか中に入って動けなくなっていたそうです。

燃やす

早春を告げるように、あちこちの果樹園から煙が上がります。剪定した小枝を燃やし、ついでに冬の間果樹園に吹き飛んできた、ビニールの切れ端や紙屑などを燃やしています。
剪定した枝を片付けをしながら作業は、冬から春への移り変りを実感させます。まだ、彼岸前はドカ雪の可能性も残り何せ風の強い時期なので、思っても見ない延焼により火事騒ぎも毎度のことですがまずは、寒かった今年の冬もようやく先が見えてきました。

作業1

これからもたぶんそうなのでしょうが、3月になると震災から何年という新聞やテレビの特集が組まれます。福島県の直接・間接の被害者にとって、特に放射能災害は現在も進行中であり、過去形で語れるものではありませんが、全国紙や全国放送を見ると既に行き去った事項のように取り扱われるのが残念です。
アイナメから過去最大級の放射能が検出されたとのこと、食物連鎖による濃縮は今後いつまで続くか分かりません。
悲観論、楽観論のシンポジュームをたくさんあります。ICPRの見解に環境省がケチをつけました、昨日の友は今日は敵のようです。メディアの混乱も当分続くでしょう、季節だけが正直に移ろいます。

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