昨日までの晴天が嘘のようにどんよりした空から雨が落ちてきます。「冷たい雨」と言いたいところですが気温は高め、三寒四温の時期にはまだ1月ありますが、とりあえずは日脚の伸びとあわせて春の兆しとでも言いましょうか。 春の兆しといえば日本経済、先ずは破れかぶれな新内閣の方針がマーケットと先の短い財界首脳からは好感されているようで、連日の株価上昇と円安傾向が続いています。
福島復興総局も2月1日開局しました。一足先に開所した東京電力福島本社は、「実態が見えない」「ポーズだけ」と厳しい意見が相次ぎ、早1月で馬脚を現した感はありますがとりあえず腰を据えてのの長丁場の事業1月2月の評価では酷かもしれません。その総局にしろ復興庁福島事務所が機能しない反省から設置されたもの、看板の掛け替えと言って言えなくはなりません。

先日来の大雪が融けて仮設もひと段落といった雰囲気です。福島県外の皆さんにはピンと来ないかもしれませんが大河ドラマ「八重の桜」の舞台になっている会津地方は豪雪地帯。原子力発電所のあった太平洋岸は冬でもほとんど積雪はありません、例外は春先に降る太平洋岸を列島に沿って北上する低気圧による春雪、これは湿った雪で積もるというより水分を含んでザクザクと砕けるような雪質です。ですから、太平洋岸から来た原発事故の避難者の皆さんは慣れない雪に戸惑うことになります。

雪が融けて見えてくるアスファルトを誰よりも心待ちにしているのは仮設住宅の避難者かも知れません。震災からもう少しで2年、2年でふるさと戻るといった掛け声も遙か過去の話。被災地から聞こえてくるのは手抜き除染とか情けのない話、汚染濃度による居住地の線引きも生活実態と合わなければ地域社会が成立しません。 国と東電、地元自治体3すくみの様な実態を切り結ぶ宝刀はないものでしょうか。

仮設住宅に向かう道路の街路樹が、少し膨らんで見えました。幹線から入った支線なので馴染みのない樹木でどんな葉や花だったか記憶にありませんが、逆にどん葉や花が出てくるのが楽しみではあります。その葉や花が出てくるころには少しでも情況が好転していることを願って止みません。もう直ぐ立春、暦、季節、復興が春に向かって進みますように。
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