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厳寒の生産者総会
今年も生産者総会が無事終わりました。と、その話はともかく会場となったホテルの様子。過去2年は磐梯熱海温泉(郡山市)で行った総会も今年は飯坂温泉に会場を移しました。3年ぶりの福島開催、定宿としている温泉ホテルですが震災後は初めて。

玄関3

以前と変わらない建物・施設、風景とフロントの接客。規模も小さからずマンモス施設でもなく、両親の金婚式の招待もここで行いました。
事が事なので場所もホテル名も伏せますが、宿泊客の少なさには驚きます。このホテルはこの温泉郷では優良施設のはず、今は新年会や年度末に向けて総会の時期。例年は平日でもそこそこの宿泊があり、会議室の確保に苦労したこともありました。
風評被害によるに宿泊・観光客の減少、福島の観光地の枕詞になっている表現ですが、先ずは実体験として身に沁みました。となれば、食材やクリーニング、土産品も少なからず影響を受けているはずです。

ポスター4

私含めて口の悪い輩は、「温泉の客の入りが悪いのは風評以前の問題、永年の放漫経営のツケ」などと言いがちですが、ここまで酷いとやはり風評被害に尽きます。「八重のふるさと福島県」のポスターも力なさげに片隅に貼ってありました。会津舞台の物語が、県内津々浦々まで影響を及ぼすとは思えません。

座敷11

株価は急上昇、財務相も「景気下げ止まりの兆し」と威勢のいい話になっています。ところが福島の方は厳寒が続きます。震災復興、除染業務により建設業を中心に資金が流入のはずがどうも実体経済はパッとしません。
昨年も人口流出が続いていたと報道された福島県、復興の手がかりを探してもがく毎日が続きます。経済よりも先ず心の問題、政府からの情報が信じられないうちは復興などとてもおつきません。
維新の頃は薩長憎し、現在はまさに東電憎し、苦難の時代が続きます。
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厳寒の果樹園
例年になく雪が深く、寒い日が続きます。福島盆地の果樹地帯は雪に埋もれたように静かに春を待ちます。

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水田越しに見る梨畑、樹表面に張り付いた雪が寒さを物語っています。融けては積りの繰り返しが春先まで続きます。

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眠りについたように見える果樹園も大人しく春を待つばかりではありません。冬には冬の作業があります。第一に剪定。伸びすぎた枝を切り樹形をそろえます。ひとくちに果樹といっても、ぶどうはぶどう科の蔓性落葉低成木、同じバラ科でも桃はもも属りんごはりんご属梨はなし属とそれぞれ性質が異なり剪定の仕方が違います。寒さと雪の間を縫って剪定は行われ、切り落とされた枝が束になって雪融けを待ちます。

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果樹によって木の性質が違います。わい台といって以前ほど大きく木は育てなくなりましたがりんごは比較的大きく育てます。積雪の上に落ちた枝を片付けるのも一苦労、かつては選定はご主人の仕事、下で枝片付けは奥さんの仕事とされていた事もありましたが、昨今は冬季間の奥さんはエステ通いというケースもよく聞きます。

それはそれ、苦労は尽きない農業経営。増して逆風化のふくしま、エステにでもカラオケにでも通って英気を養いましょう。


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「絆」という言葉
不謹慎のそしりになるためか、候補にも話題にもなりませんでしたが、23年、24年の流行語大賞に入っても良いようなワードに「絆(きずな)」があります。大震災以降盛んに使われてきました、言葉としてはいい言葉で日本的な情緒もあり「がんばろう〇〇」のようなただただ鼓舞するより、「がんばってね!お手伝いしますから」というニュアンスが漂います。

もっとも、この言葉が「というより意味合いが」嫌いな人も多く、「責任も解決義務も東電と政府にあるのに
『絆』なる言葉で、リスクを国民に押し付ける口実」という過激な論調も見られます。賠償や除染に対しては誠心誠意対応しますといいながら、相変らず高飛車に持論の繰り返す東電に聞いてもらいたい意見ではあるものの被災地に住むものの心情としては、「何の過失もないのに孤立無援か」という追い詰められるような精神状態になり、まずはリスクを論理的・科学的に検証しましょうということになります。

リスクを拡散することが良いとは誰も思っていません。
さて、震災からもう少しで2年、被災地でもいろいろな「絆」が生まれてきました。子供や家族を抱え福島でがんばっている女性を支援しましょう。という企画が動き出しました、内容詳細については公表できる段階ではありませんが、プレ・イベントのような形でチャリティーイベントがありました。

蒲生庵
福島県の中央部、鍾乳洞や天文台が有名ですが何もなければまず普通の人は行かないだろうと思う田村市滝根町
着物デザインの型紙工房を改造したという喫茶店、イベントに出席させていただきました。

私のトークなどはどこでも聞けますが、私が生まれてはじめて見たのが「琵琶の弾き語り」耳なし芳一の物語くらいでしか見聞きしない楽器ですが「平家物語、那須与一の一節」などと、これからも恐らく生で聞くとこがなかろう、と思われるものを拝見することが出来ました。

琵琶7


さすがに琵琶よりももう少し一般的ですが、「琴」の合奏なども普段ならば全く縁のない世界です。宮城道夫なるその世界の偉人の名を縷々ご説明いただきましたが、むかし学校の音楽の時間に名前だけは聞いたことがある程度の当方でも、流石にお琴のライブは心に響くものがありました。

お琴9

このような歌舞音曲が、なぜ放射能災害支援なのかはまた機会があればご説明しますが、今まで全くご縁がなくこれからも縁ができないような皆さんと、多くの「絆」が出来ていくことに不思議さを覚える昨今です。

喜ばしい「絆」であるかどうかは、疑問符がつきますが、とりあえず出来ることから少しずつととしか現在はいえません。
「平家物語」ではありませんが、世の無常を実感する事故処理対応ではあります。



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取材の様子
思いもよらぬ大雪でした。今日は大寒、寒の雪らしく里雪型ではなく山雪型、比較的さらっとした雪で圧雪になりやすく滑りやすい雪です。2月の中旬以降に降る雪は水分が多く重量が重いためビニールハウスなどに被害が出ます。

カメラマン5

先日、東京で食材の紹介をした件で取材が入りました。東京駅の飲食店モールでの「ふくしまフェア」ご採用いただく食材に関する取材でした。
非買品のモールイベント紹介誌ですが、カメラマンさんライターの方、主催企業の営業担当者、提案した広告代理店の担当者までお出で頂く陣容で、関係機関の気合の入れようが分かろうかというものです。

たまたま今日読んだ週刊誌に、チェーンストアの業界団体の会長で有名スーパーが、価格競争からの脱却と言うインタビューが掲載されていました。その業界団体でもここ25年で会員企業が1/3に減ったようです。それだけ厳しい生存競争があったわけで、もう店舗間の価格競争は限界で、サービスや付加価値を競う競争にシフトしないと業界が成り立たないという主張でした。「価格競争で小を潰してこのあとは潰されそうだからもう止めようはないでしょう」と言いたくはなりますが、まずは価格競争から高付加価値競争と言うのは的を得ています。

ほうれんそう7

雪の中でも大地に根を張った、安心で美味しいものを作り続ける努力はしてきました。また、そのような食材を紹介していただけるような機会も増えてきました。まずは、理念はご理解いただけるようなので、それらを形として継続できるビジネスマインドでしょうか。課題はつきませんが新たな取り組みは継続されています。

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ホールボディカウンター
被曝検査の案内が届きました。一応原発事故現場の同心円から近い自治体順に検査をしてきたようで、約2年かかって私の居住地までたどり着いたようです。

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事故現場から近いところでも、そう高い検査結果はでていないようで、「福島はチェリノブイリとは違う」との安心派の論拠にもなっているのですが、ここの検査で出なかったことが後に病状がでたときに、今回の原子力災害とは因果関係がないという言い訳になれるので、安易に行政主導の検査には行かないように。などの意見もあり、なんとも雲をつかむような意見が交錯している災害現場です。

プレート9
とは言え、農業生産現場にも行き来する身、通常の事務系や工場労働者よりは被曝リスクは高かろうと早速指定の病院に向かいます。
医療法人に身売りしたばかりの旧公立病院、公立病院時代は永らく赤字経営が有名で修繕もままならないのか「これじゃ患者も来ない」と思わせるような荒れ模様でしたが、「鉛を入れてバックグランドの影響を排除している」と担当者が言っていた放射能検査の一角は改修しているようです。

内部0

受診者の緊張を和らげるためでしょうが、入口プレートもピンクで「産婦人科じゃあるまいし」と思わず笑うというか、逆に安直な発想に違和感も覚えながら検査室に入ると、日立アロカのCPMカウンターで外部放射能のチェック。ちょっと原始的な検査を経てホールボディカウンターに入ります。

HBC1
「簡単ですよ」と言われたとおり、CTスキャンのような圧迫感もなくたちまち終わる検診でピンクの看板がなくとも緊張感とは無縁の検査です。この程度で不安が解消されるかどうかは別にして、まれにこの検査で水準以上の被曝が発見されるケースもあるようです。セシウムの動態が不明確で「手抜き除染」が日常的に行われている実情があると報道されています。ます、報道の正確性も問われている原発事故ですがですが、できる限りのリスクに備えなければなりません。
約一月後に結果通知だそうですが、まずは待ちましょう。

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復興支援の光と影
雪の成人の日になりました。この1月の祝日はスキー場にいるかNHKの総合テレビは「青年の主張」、教育テレビはラグビー日本選手権で大学の社会人の王者が選手権を争います。今ではそれらはテレビ番組以前にそのような企画すらなく先日終わったラグビー大学選手権もかつてのの注目度はありません、新年の大学スポーツは駅伝で高校サッカーの決勝がなんと成人の日以前は冬休み中に決勝がありました。今年はそれも雪で中止のようです。

八幡様2

福島支援も目的のひとつとされるNHK大河ドラマ「八重の桜」、滑り出しの視聴率もまずまずのようで一先ずご同慶の至り。語尾に「なし」をつける「なんちゃって会津弁」も地元民にはしっくり来ないのですが、これがフル会津弁だと多くの日本人は理解できないでしょうから、なんとも仕方のないところです。

写真は伊達市の八幡神社、地名も八幡(やわた)地区にあります。約4半世紀前の大河ドラマ「独眼流正宗」の舞台になったところ、今年の舞台会津の熱気をよそに雪の中に佇んでいました。
正宗幼少時代の居城米沢に嫁ぐ田村の姫君「愛姫」の輿が、田村勢から伊達勢に引き渡されたところがここ八幡神社とされています。まずは史実よりは原作者「山岡宗八」の創作でしょうが、ここから輿は直ぐに阿武隈川を渡り小坂峠から七ヶ宿、高畠を抜け米沢へ。
「独眼流正宗」は、NHK大河ドラマの試聴率では未だ歴代トップですがこのあたりの場面はまさにドラマ前半のハイライト。田村の使者は名優山形勲、伊達側はコメディアンから役者に転じたばかりのいかりや長介。ドリフのリーダーから「踊る大走査線」で花開く性格俳優「いかりや長介」のまさに原点です。
松明の中、両家の使者が一路平安と両家の安泰を祈って「万歳」を唱えるのですが、峠を登り雪深い米沢に向かう痲後姫役が、このごろ見かけない「後藤久美子」しかし。後藤久美子の敷いた美少女路線は、米倉涼子、北川景子あたりを経て武井咲へと繋がってきます。

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大河ドラマの話題が長くなりました、どこかに脚光が当たると影が出来るのも世の習い、その伊達市では従来では考えられない光景です。地域特産あんぽ柿の原料として栽培されている柿が、放射能災害によってここ2年間加工自粛。例年だと10月11月で採り終える柿が、新年の雪の中で赤い実のまま朽ち果てようとしています。
昨年はまだ除染作業として柿の木の表面洗浄などが行われましたが、柿の実の乾燥濃縮の恐れがあるとして事故後2年目も収穫利用されることがなく、セシウムの自然減を待つのか主だった除染もなし。

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まさに、風雪の中赤い色を残す柿の実は日本画を見るようですが、訳を知って見ている方にとってはこんな残酷な美しさはありません。既報の通り先週は東京で農産物の商談でした。一度リストから外れた商品がまた戻るのは至難の業です。また、リストから外れた理由が理由だと末端消費者の理解を得るには、どのような道程があるのか県等もつきません。

なんとも厳しい福島の冬です。

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東京の商品説明会
東京で商談会でした。それに他の打ち合わせも含んで新幹線で行き来する毎日、幸い商談会は東京駅舎内の飲食モール、アクセスははこの上なく良いといえばよいのですが。

プレート3
プロの料理人の方々からも食味に関する評価が高く、おかげさまで好評でした。もっとも原子力災害以前は高級スーパー、デパ地下から引っ張り凧で、納入先の割り振りや数量の確保に追われていたころから思うと、全く余分な苦労で憤懣やるかたないと言うのが偽らざる心境ですです。

ほうれんそう4

モール側としても、定期的に〇〇フェアというイベントを組んでいるらしいのですが、放射能災害下の福島となれば、なんとなく通常と雰囲気が異なるのでしょうか微妙な空気も漂います。

今回は7件の食品関係の事業者が参加したのですが、まず圏内の食品関連で話題になるのが東京電力の対応。「実質賠償金か国から借りて支払する以上、勝手に支払うことは出来ません」と言うことも縦に賠償を拒んでくるそうです。売上げは激減する上に新規顧客開拓のために膨れ上がる営業経費、のた打ち回るような企業運営が続きます。

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打ち合わせてある研究機関と待ち合わせたホテル、そこから見た東京の風景、残念ながらこの窓からはスカイツリーは方向違い。蒲田から見た品川方面でしょうか。いつも何気なく見ている風景もファインダー越しに見ると趣が違います。子供の頃見た「鉄腕アトム」の背景がこんなだったかと思って見てしまいます。もっとその未来図の先駆けになった、街の上を走りビルの間を抜ける首都高が相当老朽化が進んでいる様子でこの都市もいいことばかりではなさそうですが、ここにエネルギーの供給をしてきた挙句にとんでもない災難にあってしまった地域の住民からすると、やはりなんとも長閑な風景に見えます。

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いつもこのブログで紹介している吾妻小富士ではなく本当の富士山。窓ガラス越しの撮影なので多少曇って見えますが1月の冷気にくっきり稜線が見えます。この巨大な消費地の巨大な胃袋、そこに「風評」という得体の知れない怪物と対峙しなければなりません。「誠に申し訳ありません、おっしゃっていることは分かりますが、ご要望には応じかねます」東京電力も必死の企業防衛のようです。そして、福島に一部本社機能を移して賠償と除染の迅速化と野アナウンスも事態の風化を待つ延命措置としか映らないのですが。
なのも賠償金がほしいわけではありません、しっかりとしたビジネスモデルを運用して、お客様に喜んでいただける食材を供給する。当たり前のことは当たり前に出来ることを渇望して仕事を続けています。

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避難者の秘策
福島市の喫茶店、運営しているのは飯舘村からの避難者で私の知人です。

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昔の養蚕小屋を移築したものを借りて営業中、飯舘の喫茶店も繁盛店でした。平日の日中にも拘らず満席状態、「たまたまよ」とマスターは照れていますがこちらも相当の繁盛店と見ました。全村避難の飯舘を離れて仮設や借り上げ住宅のくらし。で、村時代のなじみのお店に集まって情報交換や愚痴のこぼしあいもあるでしょう、そのような客層も含んでいるので「繁盛」の言い方は適切ではないかもしれません。

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しかし拝見した限りでは不敵な面構えの方も多く、東電や政府と係争も辞さないという雰囲気も漂います。
巷間言われる所によると「福島県人は大人しい」「お上に逆らわない」ということですが、そういう県民性だけではありません。いきなり逆上しないということはありでしょうが、これでなかなかねちっこいところもあります。
自由民権は西では土佐ですが東では福島、これからいろいろな係争や調停が頻発すると思います。

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考えてみれば飯舘も相馬郷、旧相馬藩は小藩で北の大藩伊達氏への備えに鍛錬したのが、相馬野馬追の起源とされています。遥か海原を越えてきたコーヒーの香りは闘争本能に火をつけるのかもしれません

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新年早々
寒さの厳しい年です。程度問題ですが、夏は暑く冬が寒いのはやはり農業にとってはいい傾向です。冷夏で野菜が不作だったりすると市況は高騰しますが、なかなかそんな事ばかりは続きません。メディアは挙って高値の野菜を書き立てますが1週間や10日でもとの木阿弥が通常です。

ほうれんそう6

昨日は郡山市で研究開発支援関係の専門家の方にお目にかかりました。学術畑の方ですが、最近話題の植物工場には否定的で、まずコストが掛かり過ぎる。そしてそのような手段で生産された野菜は「美味しくない」、土で栽培したものは放っておくと「枯れる」が工場生産品は「腐る」。いわば、農業関係者から見ると常識なのですが学術関係者から聞くと信憑性が増します。「枯れる」と「腐る」、私はよく「萎れる」と「溶ける」と表現するのですが、言っていることは同じで、時間が経過することによる「劣化」なのですが一つ間違えるとオカルトになるのでやはり科学的な検証をしながら差異を明確にしていくことが大切です。

「ほうれんそう」も、その寒風の中で元気に育っています。こうして収穫したほうれんそうを(野菜の)専門家が見ると、「色が濃いので窒素肥料が多いのでしょう」と言うことになるのですが、低温下で育つことによって葉色が濃くなっているものです。ですから化学肥料で同様に栽培したものと葉の硝酸態窒素を量ると歴然とした差が出ます、色は濃くとも窒素が少ないのです。
美味しいものを作るという奥深さと、美味しいものを商品価値として分かっていただく難しさに今年も忙殺されそうです。

郡山も正月気分も抜け、通常の生活リズムに戻っているようでした。ところが前を通ったオフィスではまだ仕事が始まっていないようです。仮設住宅の暮し、先の見えない風評被害を見ている人間にとってはなんともやるせない正月休暇ではあります。

支援機構7

窓口8


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手抜き除染
新年早々、マスコミに「手抜き除染」の文字や情報が躍っています。
東電福島第一原発の事故現場から同心円で30キロメートル圏内は、何れの自治体に係らず国直轄で除染を行うこととしています。線量に関わりません、いわば環境省が直接行っている除染現場で手抜きが行われているとの報道なのですが、考えて見ればこれほど手抜きのし易い所はありません。相手は目に見えない放射能、線量を測っても最初から高かったといえば済むこと。住民は避難中ですから人の目はありません、たまにやってくる監督者の目を盗めば杜撰な管理はたやすく出来ます。環境省の職員といっても、ほとんどこの事故処理のために雇用された現地採用者、現地採用といっても土地の人ではなく福島事務所の採用という意味、べつに除染現場の地理を熟知しているわけでもありません。

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このような看板を街中でも見かけます。ここは国直轄の除染エリアではないので、ここで手抜きが行われているわけではありません、どうやら総合的に一大公共事業を提供してしまったようです。
公共事業は無駄つかいとかとは言われますが、様は跡に端やらトンネルやらは残るわけですが、この作業の後には膨大な汚染物が残るだけで、その行き先さえ決まりません。

竹中4

いたるところにスーパーゼネコンの看板を見るようになりました。高速道路や新幹線の建設中もゼネコンが遣って来て、浩二の終了とともに去ってゆきます。しかし、あの頃は時代が変わる、便利になる、東京が近くなるという高揚感がありました。

形は変われど、これらの新(珍)公共事業も時代が変わる役目を果たして欲しいと思っています。難しいことではありますが。

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難を転じる
南天2

新しい年が明けました。
今年は喪中ということで、松も飾らず神社詣でもせずに過ごしていますが庭の「南天」がいつも通りに赤い実をつけています。

「南天」は「難転」つまり難を転じるに通じると言い縁起のいい植物とされよく庭に植えられます。
今年の福島の正月はくっきりした「冬晴れ」がなく、小雨、小雪、時雨そんな天候でした。震災、原子力災害以降災難続き、新内閣も原子力政策の再見直し、再稼動や新設凍結は現実的ではないという見解を示しました。平成30年代に撤廃、脱原発・卒原発を謳った各政党が選挙で敗れたからにはこれも民意なのでしょう。

しかし、除染も賠償も解決しないまま。後始末も尻拭いも終わらぬうちの再開論議はいくらなんでも拙速でしょう。せめて事故の検証、関係者の処分、組織体制の見直しと防御対策、まず行わなければならないことは山ほどあります。
震災直後は「明治維新」「終戦」に匹敵するような大転換期という論調がありましたが、どうも現在は福島県に飴でも舐めさせて穏便にと言う空気が漂います。原子力行政やエネルギー戦略はもとより、少子高齢化や財政収支、東アジア情勢等々歴史的な転換期に差し掛かっていることは明々白々。

膿を出し切って、難を転じる発想が求められている新年です。いつもと違う新年になることを期待しています。

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