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台風前夜
強い台風が北上している模様、雨もさることながら風が心配されます。
強風によるりんごの落下は何年かに一度あり、落ちなかったりんごを「受験のお守り」と証して販売したようなことも過去あったと聞いていますが、食糧供給の根幹からすると気休め以外の何ものでもありません。

りんご2

主力品種「ふじ」はここまで赤くなっていないので中生品種でしょう。雨不足に続いては台風、農業の宿命とは言え原発事故の後を追うような災難続き、とりあえず今度の台風の被害が軽微なことを祈るのみです。ふじも赤みが差さないまでも、ずいぶん玉伸びはしてきました。スレ傷と落下、なんとしても商品価値を維持して欲しいものです。

コープ5

たまたま今日の移動中、前を走っていた「コープふくしま」の輸送車両。ここは大豆の会というものを立ち上げて国産しょうゆや豆腐の商品企画をしています。大豆はこのあと収穫ですが、ここまで来ると気象災害はそう心配ありません。
トラックには悲しみを乗り越えてと言うペイントもありました。「乗り燃えるのはどの悲しみでしょう」愚痴の一つも言いたくなる福島。しかし、愚痴では問題は解決しません、気を取り直して悲しみをひとつひとつ乗り越えて行きましょう。
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テーマ:福島県 - ジャンル:地域情報

一気に秋の気配
彼岸過ぎて雨も降りすっかり秋の気配です。
巨峰、高尾も今が旬、先ごろまでの暑さで糖度も十分。ただ甘いだけでなく適度の酸味と渋味が味の奥行きを作ります。㎏いくらの農産物ではこれからの時代は生きてゆけません、天の恵みの日光と気温それは公平に行き渡るのですが+αの土作り。決め手は分かっているのですが安易な方に流れるのは人間の性でしょうか、生産者の組織化の難しいところです。

ぶどう7

果樹は野菜に比べて、まだ小じんまりとですが、旬で美味しいものが取揃うようになりました。

全品検査で揺れるお米も10月にはいると最盛期、あちこちで稲刈りの風景、刈り終わった田んぼも目に付くようになりました。

稲刈り1

今年は、東日本には大きな台風が来てないのですが、少々稲が全般的にのめり気味なのが気になります。ゼオライトの施用にあわせてN肥料でも入れすぎたのでしょうか。
逆にインゲン等はゼオライトを入れた圃場は花落ちがしたということでした、これは肥料不足です。もともと肥料のいらない豆科、放射能の災いは微妙な栽培技術も狂わせています。

一生懸命美味しいものを作ろうとしている農家に早く光が差し込みますようにと、祈るように秋の深まりを見つめています。

テーマ:美味しいもの - ジャンル:グルメ

今度は秋雨です
今日も雨です。昨日から降り続けた雨で川の水かさも増えてきました。石を並べた窪地が水流で満たされてきます、一息つけたと言うのが偽らざる心境です。

増水7


ただ、もう少し早ければと言うこともあります。春に白い花、初夏に宝石のような赤い実をつけたさくらんぼ畑、水不足で枯れてしまった樹や枝もあります。
「手前に水田がありながら」と勝手に思ってしまうのは、通りすがりの思い込みでしょうか?
渇水により、毎日弱ってくるさくらんぼの樹を毎日見守ってきた園主の思いを考えると、ちょっと言葉になりません。

果樹


生き返ったように元気になった野菜もあります。試験栽培の小松菜、ポット試験から露地の栽培試験に移行したかったのですが、異常な暑さと干ばつでままなりませんでした。
見切り発車の播種もこの雨で救われたようです。栽培試験でなくとも元気に育つ若芽、若葉は見ているだけで心が和みます。発芽率が気になって少々厚播きになっていたようです、間引きが必要になります。

小松菜9


雨の中道路の除染も行われていました。現場にいるのはボランティアではなく業者さんでした、「被災地特需」などと言う声もありますが、このような作業は継続性も無く、何の新しい価値も生まない仕事です。どれだけ旧に復すか・・・、これだけでは被災地は癒されません。

除染

雨のなか通行する自動車に気を遣いながらの作業です、見ている方も胸が締め付けられるような思いです。

嬉しい雨もあれば辛い雨もあります、いろいろな思いが交錯する福島です。

テーマ:仕事の現場 - ジャンル:ビジネス

彼岸の中日に思うこと
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、先日の雨以来ようやく秋めいてきました。とは言え日中は30度近くまで上がり、これまでの暑さと比べればと言う注釈はつきます。

もみじ

街路樹のカエデも色づいて来きました。朝晩の冷え込みが未だ少ないので「見事な紅葉」とは行きませんが、何とか秋の風情は出てきました。

網7

水田も未だ黄金色とはいえませんが、稲穂もずいぶん垂れて来てもう少しで稲刈りが始まります。すずめ避けの網が張られると、また秋の気配が一段と増してきます。
自然そのものと言うより、自然と人間の係わり合いが一段と季節の風景を作り上げてきます。

稲穂

雨の多い年は、水田の地面が湿気を含みやわらく手稲刈りが業が進みません。今年はその心配はなく、はじめると一気に稲刈り作業がはかどりそうです。

昨年の汚染米騒動で、今年は米の全袋検査が行われます。行程を説明すると、稲を刈り、脱穀という籾(殻のついたお米)を稲藁から取り外す作業を経て籾殻ごと乾燥させます、以前は籾と稲藁ごと自然乾燥させていましたが今は少数派です。次は籾摺りといって、籾殻を取り除き中のお米だけにします。これが商品として販売される精米の1歩前、玄米です。農家はJAや集荷業者に売り渡す時ははこの玄米です。玄米を仕入れたJAや業者がも米ぬかを取り去り(この作業が精米です)小袋に入れて米屋やスーパーで販売します。消費者も玄米でお米を入手したときにはコイン精米機などで精米して食べます、まれに健康のため玄米のまま炊いて食べる人もいますが。

説明が長くなりました、籾摺りをして生産者が玄米で出荷するときには規定の30kg入り米袋で出荷します。この時30キロ米袋をベルトコンベアーで流しながら放射能の測定をするというのが話題の米の全袋検査。JAに出荷しない米もJAに検査するのか、家で食べたり親戚にあげる米はまた持ち帰るのか、顔の見える関係として直接消費者に販売する米はどうするのか、ドタバタ喜劇紛いの大騒動が毎日続きます。

民主党の代表に再選された野田総理はTPPの推進論者です。関税の撤廃で最も影響を受けるとされているのが日本の米、こんなドタバタが成り立つはずもありません。逆に構造改革のいい機会であると思うのですが。

農業のグローバル化、イノべーションはともかく、収穫を素直に喜べない「原子力災害の秋」は当分続きそうです。

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福島の販売戦略
<秋月3

先日紹介した梨の豊水から遅れること1週間から10日で「旬」を迎える秋月(あきづき)と言う品種。豊水の濃厚さと時期を遡って既に終了した早生種幸水のサクサク感をあわせもつ特徴があります。豊水から新高までのつなぎと言うなかれ、結構ファンがいます。その梨畑に視察の皆さんをお連れしました。

圃場視察9

福島の産品を首都圏などに紹介する「公益法人福島県観光物産協会」商品開発事業の一環として、販売促進を支援する(株)ユナイトと同協会の関係者が梨畑に視察に見えられました。
旬といえば葡萄の「巨峰」「高尾」もあり、それぞれ渡辺金寿果樹園さんや渡辺正芳果樹園さんにも「こちらも忘れてもらっちゃ困る」と言われそうですが、今日のところは駅に一番近い果樹園と言うことで笹木野の梨大内果樹園に伺い、堆肥に活用や剪定の勘どころなどを語ってもらいました。


福島社長


食品の差別化、高度化を手がけるユナイトの福島社長。「モノ」を届けるだけではなく、環境配慮や社会性ひいては社会システムの構築まで必要であると言う私たちの生産グループ、産学官のシステム開発のポリシーまでお聞き願いました。
世を挙げて6次化のブームですが、福島社長の言われたとおり成功例が極めて少ないのも事実。やはり小手先の戦術論ではなく、社会システムから見直すことも必要なのかもしれません。
原子力災害後の風評被害に苦しむ福島。イノベーションは苦悩や苦闘の中から生まれてくるのも、また歴史が示している通りです。


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秋の果物
こうすい3

福島の梨も、薄黄緑の「幸水」から褐色がかった「豊水」に変わりました。みずみずしい幸水から濃厚な味の豊水に、秋の深まりを感じさせるリレーなのですが、相変わらずの高温と渇水で果実のの玉伸びももう少し、それだけ美味しさ「密度が濃い」と考えましょう。本当に美味しい梨に仕上がっています。

りんご6

これだけ高温が続くとりんごの着色も気になります。早生種は赤く色付いてきました。富士は今後の冷え込み次第と言った所でしょうか。
本来ならお盆を過ぎると果樹園の雑草対策は心配ないのですが、この暑さで旧盆以降も雑草が繁茂します。梨もりんごも収穫前に時ならぬ草刈をしています。余分な作業と言って入られません、きれいな果樹園のおいしい果物。フルーツ王国の基本です。

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青空の憂鬱
会い空1

毎日広がる青空の色と雲は間違いなく[秋の空]ですが、高温と雨不足が相変らず続いています。
この夏の異常高温と渇水、その後何度か夕立があり雨不足も解消かと思われたものの、やはりここ10日・半月は雨らしい雨がありません。
やはり渇水対策には夕立のような雨ではなく、ひと晩1日と地面に浸み込むような雨が必要ので、近くの川も水の流れが見えなくなりました。

須川

水田の稲も頭をたれ始めましたが、胴割れ米など品質の低下が気になります。心配のタネがセシウムの外にも増えています。
この川は「松川」、吾妻山系の山形県側から急峻な下りを流れ落ちて福島盆地を潤し、福島市の東北部で阿武隈川と合流します。山間部に豪雨があると急激に水かさを増し濁流が流れ落ちるため普段の推量の割りに河川敷が広くなっていて、何ヶ所かグランドとして使われています。そのグランドも1年以上線量が高く使用が禁止されていましたが、除染も徐々に終えて子供たちの歓声も戻ってきました。

散水

小松菜の栽培試験も水を撒きながらの作業になっています。
余計な作業と言えば作業なのですが、検体が育たなければ話になりません。試験地はかん水施設が無いためスピードスプレヤーに真水を入れ運搬します。60㎡に800lの水を撒きました、もちろん試験区3反復にムラ無くです。どうもこの手の試験は、本質と関係ないところでいろいろと注文が入りやり難くて適いません。

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循環型社会
養鶏場9

飼料の保管タンクが林立する養鶏場。国際競争力をなくしたと言われる国内農業で企業化に成功した数少ない分野です。かつての副業的な養鶏は特殊な卵を採るもの以外影を潜め、専業化・大型化に向かい企業経営で養鶏を行っている所がほとんどです。
餌になる穀物はほとんど外国産、放射能の影響は受けずしかも円高メリットを享受していました。ところが世界的な異常気象でトウモロコシの世界的な不作、価格の高騰は火を見るより明らかで一転厳しい経営を強いられそうです。

視察

飼育規模が大きくなると排出される糞尿も膨大でそれらの処理も大変です。それら負の排出物を農業生産の資源「有機肥料」に返す取組が行われています。畜糞で堆肥を作ることは一見当たり前のようですが、非常の手間ひま労力がかかり、ホームセンターなどで園芸用堆肥として売られていても、プロの栽培に適さないようなものも多くあります。ですので、安売りの目玉になっているような堆肥などは名ばかりの肥料で、畜産廃棄物以外の何ものでもないケースも散見されます。

今日は栃木県佐野市の生活生ゴミなどを堆肥にして花や家庭菜園を楽しむグループの方が視察に見えられました。
規模の大きさに驚かれていましたが、この資材などを使って栽培するきゅうりの美味しさにも驚かれています。

福島でも震災復興のシンボルとして「再生可能エネルギー」が取りざたされていますが、再生可能エネルギーは何も電力だけではありません。負の資源をエネルギーに変える、古典的な有機農業ではなく競争力のある農業を作る。当たり前のことが求められています。

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秋の色
9月も半ばと言うのに、厳しい暑さが続く福島です。
秋の気配など微塵も感じられません。強いて言えば朝晩の涼しさ、気温とは関係なくやはり日の入りは早くなります。

パンジー3

身近な「被写体」で秋の色を探しますが、超残暑の秋おいそれと見つかりません。金木犀もオレンジの花まではあと10日や半月はかかりそうです。

残暑1

震災以前から福島の四季、生産物、農家の表情。そしてここ1年半原子力災害の爪あと撮影してきた愛機のでデジタルカメラも役目を終え、この度新機にバトンタッチしました。フォーカスが遅くなったのとバッテリーが弱ってしまってバッテリー交換でも結構な値段がします。

このところ震災から1年半と言う特集が多く組まれました。いじめ、領土問題、党首選挙と世の移ろいは早いのですが、放射能問題も抜本的なところが何も進んでいません。
これからもいろいろな表情をお伝えできればと思います。拙い写真と文章であることをお詫びしながらにはなりますが。




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二つの表札
一見平穏を取り戻しているように見える福島も、細部ではいろいろな光景を目にします。
所用で伺った福島市内の県立高校、敷地の片隅にプレハブが建っていて「福島県立冨岡高等学校」という校名が掲げてありました。
全町が避難している双葉郡富岡町、全校がこのプレハブに入れるわけはないのでいわゆるサテライト校、幾つかの学校に分散しているうちの一つだと思います。

富岡


この町で有名なのは桜の名所「夜の森公園」、そして富岡高校のサッカー部。県立高校でありながらサッカーの特別強化のクラスがあり全国から有力な選手の卵が集まってきます、女子もサッカーアカデミーと言うジュニアの強化システムがあり学校はは富岡高校に通います。
先の女子サッカーU20、得点を量産したヤングなでしこの田中陽子はここのOG。しかし、勝ち進むにつれてタレント紛いのパフォーマンスが多くなり、「福島のキャラじゃないよね」の声が上がり、聞いてみると山口市の生まれとか。「なんだ長州か」と言う声が出るあたりやはり福島です。

震災と放射能災害により、生活インフラの崩壊、風評被害などに苦しむ福島ですが活況を呈している業種もあります。
コンビニの跡地に居ぬきで入ってきた事務所、放射能検査機器では名の通った会社でした。
特殊な業界につき、業界大手や準大手のランキングなどは分かりませんが、さしずめここが東の横綱格でしょう。

アロカ

事が事だけに「商売繁盛」ということはあまりに不謹慎ですが、業界にとって特需だったことは間違いないでしょう。
初秋と思えない暑さが続く福島です。街角でも抗しがたい運命にもてあそばれた様な悲喜こもごもが交差しています。

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夏草や 兵どもが・・・
商工会1

全村避難の村 飯館村、決して人影が見えないというわけではありません。福島と南相馬を結ぶ交通の要衝、しかも福島から南相馬の南隣、浪江町に抜ける道路は封鎖中ですから勢いこの道の交通量が多くなります。その交通を規制して除染作業も進行中、人影が見えない道路に野生動物が、と言うことは幹線道路沿いに限ってはありませんでした。
しかし、住宅には人が居らずほとんどの事業所が業務を停止しているので、夏草だけが生茂る奇妙な光景は見て取れます。

ここは飯舘村商工会館、以前ならば商工業者や行政担当者が出入りする活気のある場所のはずが、看板も雑草や樹木の陰に隠れ気味です。
個人的な思い入れがあります、ずいぶん以前ですが私が「講演」と言うものをはじめて行った場所です。パワーポイントも一般的でない時代、おそらくスライドも使わなかったように記憶しています。
この飯館村は「村おこし」と言われる地域活性化運動のシンボルのような地域、そこで「村おこし」の講演に来たのですからずいぶん怖いもの知らずの行為でした。でもそこそこ受けたらしく、後日浪江町からも依頼が来てさすがに丁重にお断りしたことも覚えています。

フリマ

フリーマーケットが行われていた会場も封鎖され物置になっていました。
いわゆる、過疎・高齢化が進む中山間地、主たる産業は農業、畜産業そして林業。公共事業や地方交付税が行き詰る前から智恵を絞って産業お越しに取り組んできた土地柄です。
平成の大合併からも離脱しました、全く独自の自治体運営を始めて間もない頃の大災害と、とばっちりの放射能の大量汚染。わずかながらご縁があったものとしてもこの地域の行く末を考えたときに胸が詰まります。

消息が取れない知人も何人かいます、きっとこの地を離れても個々にがんばって生きているのだと思います。3年で帰村というのはちょっとしんどそうですが、この地が「夢のあと」になってしまわないことを祈るのみです。微力ながら、これからも若干のお手伝いも出来るのではないかと思っています。

廃墟

建物は朽ちても心までは朽ちないようにとこの地を通るたびに思っています。

テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済

再生可能エネルギーへの逆風
風車5

郡山市で食品商談会があり、迂回しながら食材サンプルを調達しながら会場へ。
第一原発から30km近くまで行ってきました、福島県田村市の東端、このあたりは水素爆発時の風向きの関係で幸いにも全量が低い地域、放射能汚染のリスクは非常に低い所です。
震災前に立てられた発電用風車、まさに現在に至っては「再生可能エネルギー」として花形中の花形です。ところが今日近くを通りかかると風は無く全くプロペラが動いていない状態、これでは電気は起きません。
電気はご承知の通り蓄電するのには多大のコストがかかり、営業ベースでは出来ない相談。従って洋上発電など常時風が吹いている所に施設を設置するのでしょうが、設備コストが膨大になるのは素人が考えても分かります。
無風により風力発電計画に逆風が吹くといった、なんともむずかしい話になりそうです。

コンベンション9

「ごちそう満喫フェア」という、6次化推進イベントが開催されるコンベンション通称「ビックパレット」。今回の商談会場でもあります。
ここが震災から当面、県内最大の避難所でした。避難自治体の仮役場が2ヶ所置かれ、視察に訪れた当時の菅首相が帰ろうとしたときに呼び止めた避難者の映像は何度もテレビで流れました。
避難者が仮設住宅などに移って施設の改修も終わり、震災以前の体制に戻りました。しかし、たった1年前には野戦病院のような緊迫感と絶望と怒りが渦巻いていたことを思うと未だにある所の感慨を禁じ得ません。

公共事業が減少し浩三的な不振に喘いでいた建設業は、除染特需で息を吹き返しています。反面食品産業は先の見えない風評被害で塗炭の苦しみを味わっています。
茫々夢の如し、罪の無い地域と生活者を巻き込んだ歴史的な大災害は、また少しずつ歴史とともに動き出しています。

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有機質と暑さが美味しさを創ります
ひと月暦を戻したような気配でしょうか。朝から昼過ぎまで刺すような暑さ、午後は一転曇り突然のにわか雨。もう入道雲は消えいわし雲の時期になったと空を見上げていたら、まだ真夏の天気が続いているようです。
しかし、文句は言えないこの気象、このごろ再三話題にしている猛暑と水不足、とりあえずどんな形でも雨は貴重です。

幸水

梨の幸水も雨上がりは葉が瑞々しく見えます。土に落ちた雨が根から幹、葉までたどり着くには時間が要ります、雨で現れた葉が光沢を増すのでしょうか。

瑞々しいと言えば「女子アナ」と言うのは女性差別、セクハラの類かもしれませんが、その女子アナウンサーが取材に来ました。

今泉02

地元のFM局、と言ってもコミニティFMではなくれっきとした全県ネット。われわれ自動車で移動する機会の多い人間にとってはカーラジオでおなじみの声です。
たわわに実った梨畑の中で情況を説明する大内さん、少々にやけて見えるのは気のせいでしょうか。
今日は放射能の話題はなし、美味しさを作る農業技術の話し。もちろん有機質の土作りからです。隣地では建物の上棟式、金槌や電動のこぎりの音を気にしながらの録音でしたが、最近は編集機能が進み騒音のなかでも会話だけ取り出せるそうです。
しかし如何に録音技術が進んでも表現できないのが味と香り、アナウンサーの「とっても美味しいです」で想像を膨らませていただくしかなさそうです。

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ささやかな恵み
水溜り1

福島は昨夜から雨、本格的な降りではありません。川の水量が増えるとか、農業の水不足の解消とかはほど遠い話。断続的な小雨のレベル、アスファルトがが濡れたり乾いたりと言ったところです。

しかし、地震の名残か灼熱の余波か、波を打ったアスファルトに水溜りが出来ています。こんな光景はいつ以来でし<ょうか。福島を覆う苦境は並大抵ではありません、そろそろ梨の「幸水」の出荷が最盛期を迎える梨農家、昨年の梨の風評被害による減収分の賠償が、未だ半額しか支払われていないということです。「東電で止まっているのかJAまでは来ているのかも分からない」ということですが、かれこれ1年前の話です。
「それでも生活できているのは逆に凄い」と変な感心をせざるを得ません。農家の憂鬱を表すように水溜りには灰色の空が映っています、そしてまさに涙雨のように雨粒の波紋が広がっては消えています。

水溜り

原子力災害よって人生が変わってしまった人々が数多くいます、ただでさえ大変な日本の農業、追い討ちをかける放射能災害とその後の不手際。幸い内部被曝はチェリノブイリから見ると遥かに軽度、無いに等しいとも言われています。
また反面、日本人がこの放射能に対する不安を払拭できるのは世代単位の時間を要するとも言われています。
今日の灰色の空のように福島を覆う先々の不安と不信。せめて、恵みの雨を喜びまた明日への活力に繋げましょう。努力はきっと報われます。

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