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どこまで続く福島の試練
松川1

福島に限ったことではありませんが、「猛暑」と「水不足」。吾妻山系から阿武隈川に注ぐ松川、水量豊富とは言いませんがそこそこの川、それがすっかり干上がり、水流というより水溜りを残すのみです。おそらく、生態系にもいろいろ障害が出るでしょう、秋、そして冬が心配です。

長屋002

こちらは人災、福島の仮設住宅もすっかり風景に馴染んでしまいました。ここでも小さいながら助け合いののコミニティが出来ているようです。まさにプレハブ、最長2年といわれる仮設住宅でも草木を植え月・星を愛でる生活が営まれています。昨日発表になった人口推移予想では、福島県は2040年では最悪4割の人口減とのこと。小ぶりな県一つがほとんど消えることになります。

国策に翻弄されたこの地域を後世はどう伝えるのでしょうか。しかし、ここで生きていく人たちもいます。歯を食いしばって産業を興し、後世にふたかな大地を伝えなければなりません。

じっとりと汗ばむというよりも、未だ日中は動けば汗が噴出す暑さ。今はただ天を仰いで慈雨を待つばかりです。
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テーマ:福島県 - ジャンル:地域情報

どこまで続く福島の試練
大きな台風が、沖縄方九州を抜け朝鮮半島にも大きな被害を及ぼしたようです。いたるところで天災があるなか、福島ばかりが被害を受けているような書き方で申し訳ないのですが、福島は水不足が深刻です。

街路樹1

問題はこの暑さと一向に降らない雨、前にも書いたように高温の方が植物の伸張は進むのですが、それも程度問題こう暑いと、桃の晩生品種も育ってくれません。

少し前「JAが20年ぶりに雨乞いのに儀式をした」とローカルテレビが伝えました。セシウムの除去や低減化とえらく次元の違う話題に「雨乞いなどする方もする方だが、放送する方もする方」とちょっと引いてしまったのですが、通りがかりの果樹園で果樹がしおれて枯れかかっているのを見ると情況の深刻さが伺えます。

街路樹も葉がしおれ始めていました。未だ8月、落葉には早すぎます。
異常気象・天災は歴史につきもの、とは言いながら、震災・放射能・旱魃、福島は息つく暇もなく災害が襲ってきます。
天災、人災が入り乱れて福島を襲ってくるというのは少々被害妄想でしょうか?

人災といえば昨日福島駅前に「除染情報ステーション」なるオフィスを見つけました。10分くらい時間が空いたので、除染についての方法を尋ねると、係りの若い男性が芝生の形状による被害などを親切に教えてくれました。線量の現状についても心配そうに数値の確認をしました。
時間が無いのでまた出直しますといって資料だけ貰って帰りました。今日出直すと中間管理職のような風情の男性が、ここは個人の相談は受け付けていない、環境省と県の運営で個人の相談は市に行け、だいたい心配するような線量ではないとのこと。
最後に上から目線の物言いに気が引けたのか「お役に立てなくてすみません」とのこと、こちらも口に悪さでは前後に落ちませんので「役所ってそんなもんです」。最近わが心も荒んできたか、ひとしきり反省。

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山の駅
駅舎3



「山の駅」をキャッチフレーズ/愛称などで名乗るところは数々存在しますが、ここ磐越西線の[磐城常葉駅(いわきときわ)もまさに「山の駅」、通りがかりに何か風情を感じて写真を撮りました。
磐越東線は福島県いわき駅から郡山駅を結ぶローカル線「単線」「非電化」見事なまでの田舎の鉄道、「ゆうゆうあぶくまライン」という通称があるそうですが、そう呼ぶ人には出会ったことはありません。

駅舎にある放射能のモニタリングポストもすっかり風景に溶け込んで佇んでいます、有り難いような傍迷惑なような。郵便ポストならば何か物語が生まれそうな気もしますが、放射線量リングポストでは「悲しい記憶」しか浮かんできません。

モニタリングポスト1

町中でもない場所で風情のある駅舎なので気になって調べてみると、鉄道施設の際土地の利権と馬車組合の反対で
町外れに追いやられたとか。よく聞く歴史ですが、通常そのような場合は駅の近くに繁華街が移るのですがここはそうとはならず、県道沿いに駅舎だけ建っています。

駅前の道路では工事中、路側帯の修理をしていました。コンプライアンスと言ってしまえばそれまでですが、使用中の道路工事に通行者の誘導員を置かなくてはならない決まり、そう多くない通行量にも拘らずガードマンさんが交通整理のために立っていました。

駅前4

酷暑の続く昼さがり、道路工事も交通整理も暑さとの戦いです。
このあたりは農村地帯、かつて1次産業を支えた養蚕業は既に無く、材木を切り出す林業も産業といえる状態ではありません、放射能災害がきのこ産業にも大打撃を与えました。最近までこの地域の農業を支えてきた葉タバコも原発事故を契機に面積が半減しました。
暑さの中の労働も仕事があるだけ未だましという事でしょうか・美しい日本、美しかった福島。原発事故を契機に多くの負の部分が表沙汰になっています。シリアよ韓国よと話題は変わっても忘れてはならない「故郷の復興」があると通りがかりの街角で強く感じました。

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猛残暑
こう言う日本語があるかどうか分かりませんが「猛残暑」と言う形容しかありません。とにかく暑い福島です。

なし3


一口に農産物といっても、いろいろなタイプがあって、葉野菜や根菜のように体を(栄養成長部)を収穫するもの、お米や果実、トマトやきゅうりのような果菜類は実(種子)いわゆる生殖成長部を収穫するものもあります。

乱暴に言い方をすると(必ずしも正確ではありませんが)、植物の体は温度が高く水分さえあれば成長が早いのですが、実のほうはもう少し成長のメカニズムが複雑で温度が高いと逆に成長を阻害するところがあります(何度もすみません、乱暴な表現です)。

ここに来て桃の晩生種や梨の出荷が早まるかと思えば、例年通りあるいは遅れ気味です。
しかし、その分内容も悪いかというとそうではなく、猛暑=強い日差しで光合成は活発に行われているため糖度などは例年以上です。
有機質を十分施しているため土壌の団粒化が進み、水分の持ちも良いもののやはり雨が少ないと玉の伸びに制約が出ます。今年果実は小振りだけど甘いというのが傾向でしょうか、個人的には大きく大味より好きなのですが。


コン5

梨の手前に見える赤い針金のようのものがコンフューザー、これで害虫用の性フェロモンを誘発し害虫同士の交配を制限し繁殖を防ぐというもの、人間からとっては害虫でも虫からすると当然のように生息している場所、大きな迷惑には違いないでしょうが、かつてのように殺虫剤を雨霰と降られるよりは良いのかも知れません。
このような資材を使って、農薬依存を抑制しています。

なし6

雑草対策は、ただただ刈り取るのみ。猛暑の中の草刈は、作業というよりむしろ「業」。このような作業をしながら必死で農地を護っていた農業者。彼等に試練はいつまで続くのでしょうか。


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真夏のコマツナ
分散型の夏休みだそうですが、そろそろ今日からはまた日常の業務に戻る所が大半でしょうか。オリンピックのせいか、何かと気ぜわしい夏でした。

猛暑の夏にがんばったのがこのコマツナ、試験栽培のコマツナです。先の福島県の提案型実証試験で成果の出た「EMオーガアグリシステム標準たい肥」のセシウム抑制効果。プランター試験から外部圃場で効果の要因を調査する試験設定、栽培品目は県の実証試験同様アブラナ科で移行係数が高く比較的栽培日数が短いコマツナ。

コマツナ6

ところが、夏栽培向きの品種でも発芽温度が25℃のところ連日35℃の厚さコマツナでなくとも面食らいます。そこに空梅雨気味の梅雨明け以来雨らしい雨は降らず。

今回は予備試験でしょうか、また気温でも下がったら播き直すしかなさそうです。大体セシウムの動態や移行など従来ならば思っても見なかった調査、ごく僅かな文献しかありません。
しかも、チェリノブイリのデータが残る欧州各国とも四季のある日本とは気候風土が違います。核種としては同じでもデータは1から見直さなければなりません。

コマツナ7

このところなんかいか雷雨があり、急にコマツナ・雑草とも伸び始めました。休みが明けて大学の研究室も動き出します、またこれから数値との格闘が始まります。

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残暑の福島から
りんご01
連日きびしい残暑が続く福島です。
しかし現金なもので、福島代表が甲子園で敗れるとそこはかとなく初秋の匂いがしてきます。

まだまだ主役の「桃」の傍ら、気が付けば「りんご」もずいぶん大きくなっていました。りんごの形にはなりましたが食用にはしばらく先、福島の果樹は梨、ぶどう、洋梨のしてりんごの富士と続いてゆきます。


DSC_0004.jpg

まだまだ旧盆、忘れてもらっては困ると仏花用の「菊」も咲き誇っていました。お盆用の切花出荷は10日前に終わっているのでいわば売れ残りですが、それは人間の勝手な理由、お盆用商品としては間に合わなかった菊が菊畑で妍を競っています。
ちょっと夕暮れも早くなりました、暗くなりかけた畑に浮かぶ黄・白・赤の花は何か幻想的です。日が暮れると送り火代わりの花火が打ち上げられます。

原子力災害の憂鬱をしばし忘れさせてくれます。

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桃も折り返しです
夏空1

旧盆の15日、甲子園も今日で各地区代表校が出揃いました。夏の甲子園も折り返し、熱闘は続きますが日一日と初秋の気配が漂います。

桃も前半が終了、これから川中島白桃など晩生の品種が続きます。今日の福島は夏空が広がりました、夏空を背景に収穫を待つ桃が、甘さを競うように夏の陽を浴びています。


ランクル8

いつも農場、農家を巡る愛車も走行距離が32万kを越えました。これ以前に乗っていた日産車が24万kでスクラップしてしまったので、耐久性に関してはさすがにトヨタと言うところでしょうか。何せ遠距離を走るので、ディーゼルエンジンが望ましいのですが、このタイプではトヨタはディーゼル車は造っていないのでこの後の車は未だ想像ができません。農家の皆さんには「永いねこの車」と言われますが「原子力事故のあとの地獄を一緒に見たので手放せません」と答えることにしています。

ももコンテナ2   試食4


ブログを書くのは、直ぐに反応が見えないためにむなしい作業でもあります。「心折れるような体験の中から立ち上がられ、命の糧を育てれれているご様子、ブログにて拝見し、是非賞味したく申し込みました。」とのメールをいだだきました。全く見ず知らずの方ですが、相変らずの拙文にただただ恥じ入りつつも嬉しく読ませていただきました。
福島の想いが少しでも多くの方々にお伝えできれば幸いです。未曾有の原子力災害、これは放射能だけではなく危機管理、リスクコミュニケーション、被災者の心のケア、経済性と安全性、国策のあり方等々数多くの教訓を残しました。

これらの教訓を伝えてゆくことも福島の人間に課せられた使命であると愚考をしております。
丸裸同然になりながらも、とりあえず生き延びていることや、この上なく美味しい桃を畑や出荷作業場で誰より早く試食できることを、ささやかな喜びにしながら真夏の1日を今日も過ごしました。




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お盆でも関係なく作業は続きます
ミニトマト7

カレンダーに関係なくミニトマトは色づきます。これだけ暑いときゅうりも朝・晩の2回収穫、見落として収穫が翌日になってしまうと糸瓜のようなきゅうりがぶら下がっています。

ですから、今の時期の野菜農家には夏休みはありません。旧盆の来客があったりする分、かえって忙しい日々になります。

きゅうり

酷暑の昼下がり、収穫したきゅうりの「箱詰め」です。放射能災害以降ブランド野菜として販売できなくなりました。消費者が福島のイメージを嫌うからです。もちろん放射能の分析結果は不検出、出荷について法的にもモラル上も何の問題もありません。今年もやわらかく、甘くそしてわずかな渋味がきゅうりの味の奥行きを広げます。

ブランドとして差別化できない以上需要と供給のバランスで値決めをされざるを得ません。春早く、未だ残雪や寒波の残る時期から一生懸命にした土作りは何だったのかと、農家の皆さんの嘆きは尽きません。苦労や技術やプライドをどこかに追いやった原子力災害はまだまだ終わりません。

たい肥

嘆いてばかりいても事態は進みません。秋、そして冬に向けての作業も続きます。評判の「EMオーガアグリシステム標準たい肥」の搬入も進みました。畑にまいて発酵資材とともに耕運して、播種や移植を待ちます。
愚直なこのような作業の繰り返しが豊な土壌をつくり、農薬に頼らない元気な野菜を育てます。いきなり農薬を止めようと言っても無理なこと、まず下地から作らねばなりません。ですが、薬剤に多くを頼らずしかも美味しい。
炎天下の下でも農家の作業は続きます。

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桃とコシヒカリ
もも1

桃がたわわに実るこの時期に、もう一つ注視している管理技術があります、コシヒカリの出穂時期です。
今年の桃は好天に恵まれも、甘みも乗った美味しい桃に仕上がりました、永年の有機生産技術も言うもでもありません。
何年か前、梅雨明けのの確認できない年もありました。八月になっても雨、ようやく降り止んだと思ったら旧盆に掛けてまた雨。桃も甘くなりようがありません、光合成菌を使い糖度を確保して「割と美味しい」とは言っていただきましたがあくまでも相対的な話で、適度の湿気があり強い太陽が照りつける年とは比べようがありません。


福島はこの時期がコシヒカリの出穂期でもあります。田植えをして茎葉が伸びて、分けつと呼ばれる株分れがあり稲の株が太くなります。お米は実(種)なので、草丈を育ててもあまり意味がありません、あくまでも稲の穂が着くための茎葉です。
今日通りがかりの水田を見ると穂が出始めていました。この猛暑で平年よりも5日程度早いでしょうか、例年だと
お盆休みの終わり頃のイメージがあります。

シュッスイ3

くどいようですがお米は実ですので穂だ出た後受粉をしなければなりません、この受粉期の気温や天候が作柄に影響します。少なくとも今年の天候だと「いもち病」の心配は低いだろうと思います。
「いもち病は人災です」と、状況に関係なく農薬を使わせたがった農業改良普及所もこのところ無茶は言わなくなりました。
出穂が終われば東北のの秋が駆け足でやって来ます。

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真夏に花の話を2題
菊畑2

ロンドンオリンピックで男子カッカーが準決勝で負けたメキシコ、彼の国にも日本のお盆のような風習がありました。日本のように真夏ではなく秋のこと、ちょうちんならぬ砂糖菓子の髑髏がそのシンボルです。死者が年に一度戻ってくるから髑髏というのはなんとなく露骨で日本人の感覚には合いそうにありません。もっともメキシコ人にとっても白装束に頭に三角という日本の死者のシンボルも理解してもらえませんが。

そういえばメキシコを訪ね、農場経営者のお宅にホームステイした年もオリンピックの年でした。農業経営者の経営者の家族が「今年の夏はバルセロナでオリンピックを見てきた」と話をしていました。

さて日本のお盆の話、お盆向けの菊の切花も出荷の最盛期を過ぎました。切花は家庭用セレモニー用と年間通じて需要がありますが、お盆や彼岸のように「菊の花」の需要が特異的に多い時期は野菜や果樹農家も「それ用」に参入します。気をつけねばならないのは、時期を誤ると全く売れないこと、本過ぎの国など誰も見向きもしません。

菊6

果樹の傍ら、この時期だけ菊を栽培する大内さんに聞くと、何とか先週中に栽培本数の8割出荷できたとのこと。まずまずの歩留まりと言ったところでしょうか。
農家の気苦労は気象災害や放射能だけではありません。


ももの花1

今は桃の実の季節、それも出荷最盛期です。もちろん桃の花の写真は現在のものではありません。
11日は甲子園で福島県代表聖光学院が登場し、昨年の優勝校西東京の日大三高を破りました。最近の福島代表もたいしたもので「番狂わせ」とも言われなくなりました。
その校歌「桃李一時に咲き誇る 春たけなわの信達野」が甲子園に流れました。信達の信とは信夫郡で今の福島市一円、達とは伊達郡今の伊達市一円。聖光学院も伊達市にあります。
伊達は宮城でしょう、と言う声もありますがそれは戦国最末期、伊達政宗が豊臣秀吉に服従してからのことで、もともと福島県の伊達地方を治めていました。

桃李一時に咲き競った桃園も猛暑を享けて糖度抜群桃に仕上がりました。原子力災害の余波は未だ拭いようにありませんが、少しでもいい話題にこころ安らぐ福島です。


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TOHOKU FOOD EXPO
7日、東京ビックサイトで、被災3県の食品展示会が開かれました。つい先日は同様にこの会場でフードフェアが開かれたばかりで、声がかかるスーパーのバイヤーも食傷気味であろうとは思うのですが、今回は輸出がらみもありジェトロが海外バイヤーも引き連れ「それぞれ特徴を出した企画」といわなければ収まりませんでしょうか。

イベント

例年2月に開かれるスーパーマーケケット・トレードショーと違い、生で試食できる食材がふんだんにあるので、おかげ様で多くの食品関係者に試食をしていただき、それぞれ「激賞」していただきました。

「激賞」と言へば、フェアの中でイベントとして行われた食材を使ったレシピ開発の、福島県を担当した横浜の割烹「元町SHIMOMURA」のシェフ下村さんからも大変な賛辞をいただきました。

シェフ6

レシピ紹介とトークショーの後に、わざわざ私のほうのブースにお立ち寄りいただきました。下村シェフのお母さんが福島県飯舘村の出身ということで福島産には事の外思い入れが強いそうです。

桃の評価はとにかく甘い、トマトの評価は甘味・酸味のバランスが良くてトマト本来の味。きゅうりは食感がよく
噛んで出る甘味がきゅうり本来の旨み。食の専門家から一様に高い評価をいただいた食材、販路を早く再構築しなければなりません。

ブース1

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夏一色の福島から
広島原爆の日、長崎、終戦記念日と夏の暑さ、旧盆と例年通りの夏が過ぎようとしています。
広島の式典でも盛んに福島についてのメセージが語られましたが「核」という要素だけで、基本的に違う問題を引き合いに出すことに多少の違和感は覚えます。

昨年の初冬、澄んだ冷気と冬の帳に差し掛かった小さな「社」を紹介しましたが今の季節は真逆、夏草に埋もれるようにたたずんでいます。永年氏子の暮しを見守ってきた社は、この住民の苦境をどう見るのでしょうか。

祠2

神社といいえば、東日本大震災で福島県の海岸線で象徴的な現象が起こりました。海沿いの神社は津波の被害を受けていないということです(当然内陸の神社も津波の被害がないということですが)。
神様が神社を護ったと言う見方もあるでしょうが、それはともかく社会学的に分析すれば、住民は御神体のような尊いものを祀る時、土地の伝承で津波の被害のありそうなところを避けたというのが定説のようです。

先端技術、調査を駆使し、安全について万全を期したといわれる原発立地よりも、土地の言い伝えの方が信頼性が高かった、と言うのもなんとも情けない話です。
平安時代に起きて、東北地方の海岸線に甚大な被害をもたらしたとされる「貞観地震」、研究者にによっては「伝説の事変であり歴史的な根拠は不明確」として取り合わなかったようですが、地質学的に調査すると大津波によると思われる堆積が500年に一度の頻度で確認される、という見解。

ここまでくると本当に予測できなかったのか、知らないふりをしたのか。さらにはそこには利権や便宜供与はなかったのかと言うことになります。

盛夏3

福島産の農産物販売が元のペースに戻りません。
元来経営的に厳しかった農業がさらに事故前水準から落ち込んでいます。個人の努力の範疇でどうなるものではないものの努力を怠るわけには行きません。
農家も支援組織も一体になって取り組んでいます。「世界で一番安心の食べ物は福島産」と言ってもらえるように試行錯誤と挑戦は続きます。

「60年前の歴史に思いを寄せて命をなくされた方のご冥福と世界の平和を祈願する」とは別に、今起きている現実を直視し、原因を究明し責任を問い、再生へのビジョンを明確にすることがまずは福島に課せられたミッションであるのだろうと思っています。

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真夏のきゅうり
きゅうり

強すぎる、まったく強すぎる夏の日差しを受けて今年も「きゅうり」が元気に育っています。
光合成は十分できるのであとは水の散布。作業する農家の方は日焼けなどという生やさしものではなくて、まさに赤銅色。オリンピックに出てくるアフリカもかくやと言う状態です。

しかし、水撒きばかりもしていられません。高温になると病害虫の発生も多くなります(農業の場合、低温多湿でも発生する病気があるので何れにせよ油断は出来ないのですが)。
その中でも化学合成農薬の散布を減らそうと、農家の皆さんにはいろいろな工夫をしていただいています。ここきゅうりの全国的な産地、須賀川市の石井さん、タンクの水に溶いて散布するのはセラミックス「菜園パウダー」、堆肥、ぼかし肥料の肥料設計で化学肥料のような急激なN成分の作用がないためもともと農薬は少ないのですが、このようなセラミックスの散布でも農薬量の低減を図っています。

セラミックス7

セラミックスで病原菌が死滅するのか?と言うような直截的な話ではなくて、生育環境を整えることによって農薬依存度が減るという風にご理解下さい。
水で何度も溶かして、さらにタンクの中で攪拌し動力噴霧器で葉面に散布します。まさに生活がかかって、毎日管理・観察をしているきゅうり一筋の専業農家が経験則で「効果がありますね」と実践している技術です。

EMコンテナ9

しかし,きゅうりの外観だけでは見分けがつきません。差別化されたブランドで出荷しています、このように差別化されたブランド農産品がもっともっと広く認知されたとき、日本の農業や流通が構造的な変化が起ってくるのだと思います。

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生ごみリサイクル
凍り町役場m1

以前このブログで、「奥州街道」と「羽州街道」の追分として紹介した福島県伊達郡桑折町。

この町では15年以上も家庭内の有機リサイクルを推奨しています。年月が流れ発足当時からの推進体制は変わりましたが、毎年夏になるとEM用生ゴミバケツの斡旋と配布をしています。

この日も本当に暑い中、町の担当職員と家庭への配布をしました。定価の半額が町から助成されます、プラスチックなので腐るもの壊れるものではないのですが、何年かに一度は常時使用されているご家庭はは更新するようです。
新規でお使いになる方へは説明は欠かせません。屋外に置く大型のプラスチック容器コンポスターと使い方を間違えられることが多いので、そのつど原理原則から説明をします。

玄関先3

発酵資材として、JAや園芸洋品店から買った好気ボカシ肥を入れたが「ハエが湧く」などの苦情がかつて良くありました。肥料としての優劣ではなく、発酵のメカニズムから入らないと説明がつきません。
ちゃんと理解していただいて家庭菜園の大家担になった方も多くいます。専門農家の技術指導とはまた違った面白さがあります。

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