でたらめ委員長こと原子力安全委員会の斑目委員長、国会で実際の避難にはのデータは使えないと発言したのは3月9日、いまさらながら辞意も表明したとのこと。
原発事故現場から18㎞しか離れていない南相馬市小高区の野菜農家、林崎さんにお会いしました。事故後は会うのは初めてでした、年が明けてから福島市に避難していると連絡がありました。もともとは花卉農家、輸入物に押されて花栽培が下火になるなか、野菜に転換したいと話があり、有機栽培のご指導をしていました。

原発事故現場の20km圏内なのでもちろん立ち入り禁止区域ですが、自宅と農地の空間線量は0.3μSv程度70km離れた福島よりはるかに低い線量です。自宅から太平洋側はもっと低く、逆に内陸側が急激に高くなるそうです。旧小高市街地なども20km圏内ですがそんなに高いことはなく、避難指定解除も視野に入っているといいます。
このような複雑な放射線の分布を同心円上の距離で避難地域を設定し、避難民を危険にさらして被曝させ、さらにSPEEDIのデータは避難に使えないというのは「でたらめ」にもほどがあります。 辞意の原因を「疲れた」と表現している表現していますが、疲れたで済まされる話ではありません。小高区の南となり双葉郡浪江町の馬場町長は、放射線の分布状況を知らせなかった国の対応について将来的に「告訴」の対象になりえるといっていますが、むろんこのような好意は「司法」の場で裁かれなくてはなりません。
「でたらめ」委員長、先は長そうですが疲れは癒し、どうぞご存命でありますように。
林崎さんは南相馬市の仮設住宅のほうに移られ農業再開の準備を始められるとのこと、支援の約束を迫られました。もちろん出来るご協力はさせていただきます。
テーマ:ほっとけない原発震災 - ジャンル:政治・経済
|