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風評被害
友人が全国紙に入り記者として信州に赴任していました。現地で妻を調達、いや娶りました。奥さんは地元のミニコミ誌の記者をしていたのですが、おそらく全国紙の名刺に錯乱してしまったのでしょう。
そのお祖父さんが、戦後閣僚を歴任経験した大物政治家で「吉田内閣の官房長官」と聞いただけで、そんなところの結婚式に出席していいのかと逡巡するほど、威圧されたことを覚えています。

菅内閣の特命大臣、震災復興会議の委員と聞いても、どうも、それこそ風吹かれると転がって行く空カンのような軽さしか感じません。官房長官の「直ちに健康被害を及ぼすような数値ではない」の記者発表は「では先々は危ないのか」とツッコミたくなるようなフレーズです。
発言に逃げ道を作り言質を取らせないことは、優秀な弁護士の資質ではあるのでしょうが政府のスポークスマンとしては、いらぬ風評を煽ってしまうだけです。
蓮舫特命大臣も「なぜ風評被害が起きるのか分からない、関係団体に改善を要請する」との趣旨を言っていますが、そもそも現在のフードシステムが消費者の安心・安全の負託に応えられないような旧態依然のものであると言うことを先ず認識すべきでしょう、この分野では勉強不足です。
この辺りのことは今後書かせていただくことがあるとしで、次回に譲りたいと思います。とても長くなります。

さて、4月27、28日風評被害の対応のため首都圏を走り回りました。
28日行われた原子力賠償審査会では委員から「原子力事故の収束が見通しの立たない中、出荷制限がかかった県で起きた農産物価格の下落は実損で、風評被害と呼ぶのは不適切ではないか」と言う意見が出たようです。これから2次、3次と指針が出るでしょうが対応を誤ってしまうと、無数の訴訟・係争が出てきてしまいます。


賠償はともかく、これから夏野菜の出荷が本格化してきます。
このところ行なわれいる「がんばれ~フェア」と言うようなイベント的な売り方ではどうにもなりません。毎日売れる売場を確保しなければなりません。
気の毒だからではなく、商品力を前面に出し継続的に売れるバリューがなければ平時も、特に非常時は乗り切れません。
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スーパーマーケットの業界団体、新日本スーパーマーケット協会に行って協力を打診しました。福島県担当の特別調査役中島祥雄さん、元紀ノ国屋取締役青山本店長です。私とは旧知ですが快く協力を確約して頂きいろいろなアドバイスも頂きました。早速、福島県庁を通し正式に依頼をお願いできるよう手配を取りました。福島県の食品産業がその真価を問われます。


従来のお取引先様にも原発の沈静化を前提にご挨拶に伺っています。
ここ何年は非常にご評価を頂いていたスーパーのバイヤーさんです。新しい検査プラン、品質証明システムをご提示させて頂きました。

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バイヤーさんのお近くにも福島から避難したご家族の方がおられるそうです。そこのお母さんはガソリンスタンドの夜間勤務をしているそうです、皆さんご縁があって身を寄せた場所でがんばっている様子をお聞きし、かえって励まされました。

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系列の食品工場でも、従来の品質にご評価を頂きました。
安心・安全、そして新鮮。さらに「おいしさ」の評価も情報に盛り込み、野菜を安定的にお届けするシステムをご説明させて頂きました。
農産品のおいしさを客観的に評価して、ご用命いただいたお客様にお知らせするシステムです。食べる前からおいしさが分かります。
いま構築中のこのシステム、本当ならもう稼動している予定でした。研究資金の確保のときに政府の研究予算削減がありました。そういえば、あのときの仕分けも「枝野」「蓮舫」だったか。
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モーゼの十戒
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特に遠方の農業関係者などにお見舞いやヒアリングの機会などを頂くのですが、どうも話がかみ合いません。
やはり、福島のこの状況がうまく伝わっていないようです。

本日JAが音頭をとり、東電前で抗議のパフォーマンスをしたそうですがそのような場当たりのの抗議活動が、おそらく福島県民の本位ではありません。そのような場所に対応に出る東電職員も広い意味で被害者です。

原発事故関連で土地を追われたり、故なき差別を受ける現状を例えて説明しようとしているのですが、どうも例えが見つからなくていました。さすが福島県三春町在住の芥川賞作家「玄侑宗久」師は、今朝の日本経済新聞の中で出エジプトに例えました。
出エジプトとは、旧約聖書に出てくるエジプトで奴隷になっていたユダヤ人がモーゼの手により集団でシナイ半島に逃れる物語です。宗教がらみでよく分からない話ですが、モーゼの手により海が割れ避難民が渡ると元の海に戻り、追手のエジプト兵が海に飲まれる物語は昔どこかで聞いたような。
ところは原発事故の避難民は、町中・村中で住居を去るのですが、奴隷からの脱出ではなくて平穏日常から見知らぬ土地に放り出されることになります。玄侑宗久師は「戦時中の疎開ならば戦争が終われば戻れるが、原発事故はいつ戻れるとも保証のないもはや移住だ」とも言っています。

政府や東電に対する不手際の指摘は各メディアで連日とり上げられていますが、情報発信の不手際、隠匿も目に余ります。上の地図は放射能汚染の分布を示すもの、やっと24日に公表されました。アメリカのサイトから検索できてそれなりに入手もできていた情報ですが、これが一般にも公表されていれば、よほど放射線量の濃淡が識別でき、市民レベルでも今後の対応が予定できるものです。農地の汚染状況も把握できます。
実わ・・・といっていまさら出してこられても困ります。不思議な思いで同心円からの距離と違う各地域の汚染状況を不思議な思いで聞いていた県民の心情は何だったのでしょうか。

その上で修復不可能な土地は東電・国に賠償を求め、汚染のない土地は農業利用を心配なくを始め、修復が必要な土地は状況にあわせた修復などの対応をすればいい訳で、何かごまかしきれるとでも思ったのでしょうか?

危機管理、リスクマネジメントまるでお粗末なこの国ですが、どうしても私たちは立ち直らなければなりません。内閣はTPPを第3の開国となぞらえていましたが、それが済まないうちに第4の開国が求められています。

もとキャンディーズの田中好子が亡くなりました。中森明菜世代としてはモーゼと聞くと十戒と続けてしまうといのが、今回のタイトルのオチです・・・こちらもお粗末。

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「ふくしま」には桃源郷があります
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          【福島市 花見山公園】

地震・津波、原子力事故にともなう風評被害と、福島は3重4重の困難に曝されています。

「大人しくて辛抱強い県民性」などと称される福島県ですが、きのうの東電社長の避難所訪問では被災者の激怒をかい、土下座をして謝罪したと報道では伝えています。
東電清水社長の言動が火に油を注いだような印象を持つのは、儀礼的な謝罪では済む問題では既にないということです。
いつからか不祥事を起こした組織・団体は謝罪会見を開いた後ひな壇に並び、頭を下げて見せてフラッシュがたかれるというお決まりの行事がありますが、東電の罪の深さは例えようもありませんし、国策として原発を推進し、東電の事業を認可したた国も同様です。
東京電力は賠償責任についても認めていますが、賠償内容については常に小出しで言い逃れの道筋を探りながらの発言にしか聞こえません。政府の保証体制とか安易に支払を約束して株主から代表訴訟を起こされる懸念とか東電側の事情もあるのでしょうが、原発事故の被害の深さ広さは過去の事例が見当たりません。
形ばかりの土下座などさらなる怒りを買うばかりです。金銭で事態が解決するやけではありませんが、意図も過失もなく突然生活や経済の基盤が失われて健康被害や、時にはいわれなき差別まで強いられているのです。


福島には桃源郷ともたとえられる場所があります。福島市にある花見山公園、公共の公園ではなく花木生産農家が山野に花の咲く木を植えていったのが始まりです。写真家の故秋山庄太郎が写真を通して広くその存在を知らせました。
例年は桜の季節には福島市内中心部まで渋滞が出るほど見物客が押し寄せます。しかし、今年は原発事故の影響で
花見山にかかわるイベントは中止、県外からの観光客も少なく文字通りひっそりと花だけが咲いています。

「大人しく辛抱強い県民性」が怒りを収め、おだやかに花を愛でる時は来るのでしょうか。

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残念な光景に見る前向きな意欲~福島県相馬市から~
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きょう相馬市のNPOの支援に震災後始めて相馬市に足を踏み入れました。
相馬中村城のお濠の浄化などをEMを活用していたNPO法人グリーンパワーの応援です。微生物応用の技術的のこと作業の手順などをご案内しました。
上の写真は相馬市原釜地区、子どものことから海水浴は原釜、潮干狩りは松川浦と隣接した海岸で海にに親しんできました。両地区とも壊滅状態です、松川浦ものりの養殖場も津波に呑まれていました。
商店や住居、公園は跡形もなく満開の桜だけが自衛隊の作業を見守っていました。


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有用微生物群(EM)の活用でNPOグリーンパワーから提案があったのは、残念ながら壊滅状態で家屋のない場所よりも、海岸からやや遠く津波で被害があったものの、敷地や建屋が残りヘドロや瓦礫を片付けながら、何とか生活を取り戻そうとしている地区の支援です。
ここ相馬市新田地区は海岸線から堤防、防風林がありさらに基盤整備を終えた水田が広がり、海岸から2~3キロの内陸の集落です。
太平洋からの津波と河川からの逆流で住宅は半壊や床下浸水、残されたへドロと瓦礫、塩害で当分農業生産の目処はつきません。
瓦礫を縫うようにEM活性液と動力噴霧器をを積んだ軽トラックで散布のご要望があったお宅を回りました。


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地区選出の植松市議の要請で、区長さんによって回覧を回したところ、69軒からEM散布の希望がありました。
全壊や高台で難をのがれた以外、ほぼ全戸回らせていただく予定です。
隣りの岩ノ子地区は100軒程度はあるだろうという見通しです。壊滅してしまった集落を気遣いながら少しずつ日常生活に向けての歩みが始まっています。
ここは原発事故から北へ40km、被災地もいろいろな表情があります。

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原発の行方
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今年の春は駆け足です。昨日からの雨は今朝まで残りました、花散らしの雨です。
また原発建屋内に水が見つかり、放射線の濃度を調べていると言うニューズ、何度となく繰返されている話題がまた出てきました。「早期に取り除かないと今後の作業日程に支障が出る恐れ」決まったように同じコメントが繰返されます。
「放射能漏れ」今回の事故まであってはならない非常事態が日常的に起きています。非常事態に慣れてしまっている福島県民(余震にもすっかり慣れてしまいましたが)、少し鈍感にならなければやり過ごせないない現実の重さも確かにあります。
チェルノブイリの原発事故の後、現地の人が罹った病気は「甲状腺がん」ではなく、「アル中」と「うつ病」だったといわれます。救いは当時のソ連よりは情報の受・発信が容易なこと。
情報に流されず惑わされず、多くの皆さんと情報の共有をしながら、状況打開に向けてできる所から手をつけてゆきたいと思います。

雨上がりに事務所の前のささやかな庭ににひっそりと咲いていました。桜のあでやかさはありませんが少しは癒されています

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放射能汚染をめぐる動き
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有機生産流通システム「アグリSCM」の契約農家で、梨の生産をしている大内さん。福島市の「萱場梨」の言えば古くからの産地です。
その大内さんご夫婦が発起人になって「よみがえれ福島命をめぐる大地」と題し、NPO法人チェルノブイリ救援中部理事の河田昌東さんを招き「放射能防御と農業再生菜の花プロジェクト」を題した講演会も開きました。
会場のホテルでは溢れんばかりの人が押しかけ、たった6日間の急造企画にも拘らず大盛況理に終わりました。県外からも多数駆けつけ、状況の深刻さと関心の高さをうかがわせました。

上の写真は本日主催者代表の挨拶をする奥さんの大内有子さん、下の写真は以前梨のPR用に撮ったご主人の孝さんです。

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行政がもたつく間に生産現場はもう動いています、窮地での現場の強さは歴史が証明しています。
がんばれ東北! がんばれ福島!!

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きゅうりの花
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きゅうりも今や遅しと出番を待っています。
昨年は、山形大学と食味に関する検証を行いました、さらに福島大学と売れ行きの分析を行い「おいしさ」と「売れ行き」の相関も明らかになりました。
いま、原発事故による風評被害で窮地に立つ福島県農産品。イノベーションはそれらに負けない未来を切り開く力があると確信しています。
地元の皆さん、首都圏の消費者の皆さん、必ずお届けします。どうぞ1級品の味をご堪能下さい。

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出荷制限の影響
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今日午後東京電力と経済産業大臣の記者会見がありました。原発事故の今後の対応にむけて、短・中期の作業手順の発表でした。
多くの問題を抱えながらも、収束に向けて少しずつ動き出しているようです。記者から「避難者が戻れる目処は」という質問がありましたが、東電も大臣も答えようがありません、まだ被災地での放射線量や土壌汚染の把握が進んでいないのですから。
避難を強いられている住民、新たに避難指示が出た地域。何の前触れもなく居住地を追われる事態はたとえる事例が見つかりません。
避難指示が出た飯舘村や川俣町山木屋地区は福島第1原発から北西に40キロ程度でしょうか、たまたま爆発等により
放射能が大量放出されたときに風向きが北西で、直後に降雨があり偶然これらの地域に放射能が多く落ちてしまったに過ぎません。他所の事故と偶然から降注いだ災難は運が悪かったでは済まされません。両地域とも原発立地の双葉郡(飯舘村は相馬郡、山木屋地区は伊達郡)とは、それほど結びつきも深くなく、雇用や税収などでも原発立地の恩恵は直接はない地域です。

さてそこからさらに30km、原発事故現場から70キロ以上はなれた伊達市の田中農園さん。有用微生物群で発酵した堆肥を使い、良質の小松菜、ほうれん草も生産してきました。販売先の百貨店、スーパーなどでの販売実績から、特にお願いして栽培面積を増やして頂きました。
直近では堆肥プラントを中心に自家所有200aに遊休農地240aを加え、440aの一貫生産体制が緒についたばかりでした。
ここでは土壌汚染はそれほど深刻ではありませんが、葉物の露地野菜は出荷制限がかかったままです。生産して収穫しても出荷はできません。焼却を許可されていません、山積みにするしかありません。
例年なら緑のじゅうたんが敷かれたような野菜畑が雑草防除のために耕運されたままで、いつ来るか分からない解除の指示を待っています。
パートのおばさんや常時雇用の作業員の姿もなく、スプリンクラーだけが農地を見守っていつようです。


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たまたま先々月NHKの取材に、新しい生産流通方式を希望に満ちた表情で紹介していた田中さん。
3月11日の「暗転」は、いろいろな地域でそれぞれの夢や生活をも変えてしまいました。昨日お会いした衆議院農林水産委員長の山田代議士(前農林水産大臣)、とりあえず一時金で農家の生活保障には責任を持つと言われていました。
お金も大切ですが農業生産者の夢とプライド、これからへの希望をどのようにしてつなげて行くか。先の見えない中、山積した課題との戦いが続きます。

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ふくしまが揺れています


風が強く木々が揺れていました、北関東で地震があり福島も揺れました。
本当に福島が揺れています。政府が飯舘村や川俣町の一部などに避難の要請を出しました、原発事故現場の同心円から大きく外れた地域で、放射線量が多いので避難してくださいと突然言われた住民、安心ですからという話から突然手のひらを返したような政府、双方の間で成すすべがない(ように見える)県。

原発事故の賠償についても、基本的には東電との民事ですよという姿勢の国。中小企業支援といいながら「相談窓口は設置しました」と受けた相談にも返答しない支援組織といわれる外郭団体。東日本大震災と原発事故は人の心も荒廃させてしまったようです。

突然空から降ってきた放射能が県民の暮しを根こそぎ変えました、世界的にFukushimaは環境汚染の代名詞のようになりました。
郡山からの帰りに見た安達太良山は本当にきれいでした、福島もまだまだ捨てたものではないと思い直した次第。

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寒さに負けなかったきゅうりです
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以前にもお伝えした伊達市の加藤さん、大型ハウス20aのきゅうり農家です。
3月11日、震災の直前に定植し終えたきゅうりです。
何日か続いた停電で暖房機が使えず一時は凍みて枯れると覚悟しましたが、祈るような気持ちで管理しました。
祈りが天に通じたのか枯れることもなくここまで育ちました。何年も化学肥料は使っていません、ミミズが増えモグラが増え、最近はモグラの害に困っていましたがそちらも今のところ大丈夫そうです。

多くの食通に支持されてきた自慢のきゅうり、風評に負けないようにがんばって行きたいと思います。

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農作業は進んでいます
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政府の対応が揺れています。被災地やそれを支える周辺地区も困っています。
情報の錯綜が目に余ります、情報の信頼性とその見極めが大切ですががそれ以前に要求する情報も出せないような政府、自治体の対応は何なのでしょうか。
昨日の内閣参与という偉いのかあまり偉くないのかよく分からない肩書きの人と首相の発言に飯舘村の菅野村長が激怒していましたが、あの温厚な菅野さんがあれほど怒ることは、まず普通ではありません。普通の政治家のキャリアではなく酪農家から村おこし実践、公民館長から村長になられた方です。いろいろな節目に私もお付き合いがありました、菅野村長は昔からの知人です。
いくら非常時とは言え政府の対応は酷いと本当にそう思います。
過疎、高齢化と戦って広域合併もせずふるさとの文化を守ってきた地域にはあまりに過酷な行く末が告げられました。

船引の伊藤さんは先月撒いたきゅうりの苗がようやく植え時になりました。定植作業も今日で終わるようです。この分だと来月田植えの後には出荷が始まります・・・・例年このように書けるのですが今年は様相が違います。
無事田植えができますように、無事にきゅうりが出荷出来ますように。
日本が古来から信仰してきた、自然や農業を守ってきた八百万の神々に祈るのみです。

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再起の春
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暖かい1日でした、福島でも桜がほころび始めたと思ったらもう3部咲き程度でしょうか。
昨日進発事故がレベル7まで引き上げられ、チェルノブイリと並ぶ惨事と歴史に刻まれることになりました。

今日は放射線対策の事業の下調べもあり、田村市から川俣町、伊達市を抜けて福島に戻りました。川俣では全村非難指示の飯館村に隣接していることもあり、自衛隊の車両他県からの応援パトカーとただならぬ雰囲気です。

でも嬉しいことにも出会いました。田村の佐藤さん、明日茄子の苗が来るとのことで、苗を植え替えるポットに腐葉土を入れる作業です。お嫁さんお孫さんもお手伝いをしていました。

佐藤さんはJAの理事、良い話が一つもない会議の連続で疲れ果ててるといいながらも農業への希望は捨てていません。この子どもたちのためにも、今ふくしまは踏ん張り時です。

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桃の季節を前に
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また残念な光景を見てしまいました。
桃畑の桃の木が切られ、片付けられようとしています。
作付け制限とか、作業の延期とか「米作」や「野菜」は次々出てくるデータと、よく分からない指示系統により翻弄されてきましたが、果樹は細かな対応ができないためとりあえずそのまま従来の作業をすることになっていました。
でも収穫をあきらめて、桃の木を切ってしまう農家の出てきたようです。桃の季節まで事態が収束出来ないと思ったのでしょうか。でも、このまま米、果実まで補償の対象になったら本当に大変です。
生産者としては補償してもらわなければなりません、産地には何の落ち度もないのですから。
国も東電と被害者の民事係争などと思わないほうが良いでしょう。福島県知事も永らく「県民の怒り疲労は極限に達し」とのワンフレーズを連呼していますが、怒りの程度はこんなものではないです。官房長官の福島産のイチゴとトマトを買って帰ったなどのパフォーマンスは火に油です、実効の現れないパフォーマンスは全く無意味ですので。これから世論を巻き込んだ兆単位の攻防が始まります。被害者と加害者の構図が明らかな構図に国はどのように対応するのでしょうか。

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本気ですか!蓮舫大臣


西から桜の便りとどき、花見自粛の話も聞かれますが福島はまだ「梅」です。桜は「つぼみ膨らむ」といったところでしょうか。福島の平坦部はともかく、山間部ではまだ梅が満開です。

震災の関係で、福島には毎日のように各大臣や野党の党首クラスが訪れます。「鳩山前首相が南相馬市訪問」などの記事もあります。「政治に想定外は許されない」といっていたようですが鳩山氏に散々振り回された沖縄基地問題はなんだったのでしょう。
これも地方紙に載った蓮舫内閣府特命担当相の発言「市場に出回っている農産物の価格が下がっていることが理解できない」とコメントし、農産物の小売店や卸売者など流通過程を調べ適切に対応指定に対応してゆくよう指導するよう明らかにした、となっています。
結局「出荷制限がなく安全なものとして流通しているのに他より安いはずがない」と言うのが風評の本質を理解していないこと。さらに、流通過程に問題があると認識しているようですが、最大の問題は福島産は好んで買いたくないと言う消費者心理なのだと思います、昨日も似たようなことを書きましたが。
結局今まで消費者は食品のなかでも、野菜・果物については情報をもとに買うという習慣がなかったのではないでしょうか。
せめて産地表示くらいで買っていたものが、これだけ「福島産」が喧伝されると商品から離れる消費者心理も理解できなくはないです。
研究・開発途中でこのような震災があり中断された形ですが、農産品の情報化システムはこれからも開発を進めて行きたいと思います。
実現可能性を考えると従来の研究のような「レタス1個にもICタグをつける」類ではどうにもなりません。
畑に投入する有機物の量や質から生産手法、生産者のスキル、物流過程から売り場まで補足できて「鮮度」「おいしさ」まで保証できるシステムを作ろうと思います。むろんプロセスを管理することで全体のコストを落とす事も重要です。
もう少し待っててください蓮舫大臣。

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例年通りの春の川
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朝方のの雨も上がり、太陽を映す春の川です。
何百年も同じように太陽を映しながら、水が流れていたのでしょう。
ところが今年は千年に1度の事件がありました。観測史上最大の地震、山あいの小川は津波も関係ないはずですが、原発事故がこの地の運命を変えました。気の早い農家では水田に水を引く時期ですが今年はそれができません。

県の指示がよく分からないとの声、前例のない事態に明確な指示など出しようもありません。
ただただ困り果てる農家と行政、川だけがいつもと変わらぬ流れを見せています。
このような事態に平成6年の冷夏によって起きた平成の大飢饉など小さな出来事に見えます。
途方にくれる被災者と農家、放射能におびえる住民、怒る漁民、テレビはいつものように報道をし続けています。

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ふくしま外しが強烈です
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首都圏で福島産品が売れ行きが冴えません。
あるスーパーの担当者と話をしたところ、「福島県の農家の苦労を見ていると忍びない、積極的に福島産品を置いているのですが売れ行きが鈍い」との事です。
福島で不正をしたとか、防除を怠ったとかという話ではなく、たまたま近くに原発がありそれが天災により事故を起こしたというだけのことです。
もっとも参議院選で惨敗して腹を切ったはずの官房長官とか、カツラの審議官とかが要領の得ない会見を繰り返し。風評を煽っているのか消しているのか分からないのですが、少なくとも福島県の生産者や流通・加工業者には何の責任もないはずですが、消費者はどうしても買い控えに走るようです。
これを事業にはリスクが伴うとか、事業者の自己責任とかで収斂される問題ではないはずです。

放射線量の言葉だけ独り歩きしている実態から、買いたくない消費者心理もわからなくは無いのですがとりあえず東電に責任を被せ、民事の賠償責任で済ませようとする国の対応も問題です。
取りあえずの対応は県でする建前は先ずありますが、県など誰も相手にしていません。県には「予算」などないことは先刻周知の事実です。
国がどう責任を取るのか、「例えば風評被害の農産品は破格で買い上げ費用は増税でまかなう」。または、「電源により供給を受けていた地域の電力料金に上乗せする」。こうすれば風評被害はたちどころに消えるでしょう、実施した政権は選挙には負けるでしょうけど。
かんばろう福島。怒れ福島。

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本当に寂しい風景です
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4~5日前も同じようなブログを書いたのですが、われわれ生産現場に近い人間にとっては本当に寂しい光景です。
収穫されず、育ちすぎた小松菜が所在なさげにたたずんでいます。

今度の震災と原発事故についていろいろな報道がなされて、街を飲み込む津波とか瓦礫の山とか、困難な避難所の生活とか目を覆いたくなるような映像や写真を目にします。でも、それらの他にもあまり関係ない様な場所で、いろいろな試練が待ち構えていました。
収入の糧を奪われることは「怪我なくてよかったですね」と言う慰めとは違う切なさがあります。
どちらかというと産業としては近年、あまり日の目を見てこなかった農業、追い討ちをかけるような今回のの出来事は本当に無情です。

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風評と寒さ
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原発事故以来続く1次産品の風評被害。でも生産現場では寒さの闘いもあります。農産物の生産は四季折々、それぞれの気温や気象条件の中で栽培されます。
一定のコストの中で生産するには、じゅうぶんな空調設備の中で栽培できるとは限りません。パイプハウスにビニールのカーテンをかけ、さらに小トンネルで保温し石油ストーブで温度を取ることもあります。
このようにして丹精こめて管理したものが、何十キロか先にたまたまあった原子力発電所の事故で売場が失われることもあります。
誰のための発電所であったのでしょう。開き直ったような記者発表をする当事者に見てもらいたい生産現場です。

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出番を待つ生命もあります
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放射能にかかわる風評被害葉は「農業」だけでなく「漁業」にも及びそうです。
仕方なく汚染水を海に流しましたというのは、海を生計の場としている人たちには「仕方なくじゃねえよ」と怒り狂うでしょう。

今日は本当に暖かな1日でした。例年なら農作業日和でしょうが、原発問題が一進一退のままでは作業どころではありません。政府も集荷自粛は町村単位と発表しましたが、放射線つまりリスクの存在を行政区分で表現することがなんとも役所的ではあります。JPS(地理情報ソフト)の存在を知らないわけではないでしょう。
JPS上で区分しても出荷管理はどうするの?と言うのでしょうが、JAはとっくに金融事業強化のため自治体単位ではなくなっています。
ともあれ茄子の苗も出番を待っています、青空の下すくすくと育ち濃紫の実をつける茄子を今年の夏はは見れるでしょうか。

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混迷する事故対応
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写真は福島県自治会館。
福島県庁の西隣にあり普段は県の外郭団体と貸し会議室などがあり比較的ひっそりした建物です。
福島県庁の本庁舎は5階建ての文化財並みの老朽庁舎、この地震には奇跡的に持ちこたえました。一番大きな西庁舎が実質的な本部機能ですが14階のうち上半分が地震で使えなくなりました。旧福島医科大学の校舎を転用していた東分庁舎は全面使用停止でテレビでおなじみの震災・原発対策会議はこの自治会館で行われています。

農産物の対応は農林水産省、農産物の放射能汚染の測定調査はは厚生労働省、原発事故の補償関係は文部科学省、原発の管理と事故処理は経済産業省、対策の執行や指示は福島県。おまけにご存知の通りそれらの頭越しにいろいろ発表するのが官房長官。
まさに混迷の極み。さらに「お前現場に来たのか」と言いたくなるような、まさに売らんかな「おどろおどろしい」タイトルをつけるメディア。これでは被災者も国民を何を信じたらいいのかわからなくなります。
県のある部局の課長に「風評被害への対応」を聞きに行きました。「どうしろっていうんだ」と逆切れした挙句、「文句は東電に言った方がいいですよ」とのアドバイスでした。
でも、彼等も通常の業務のほかに事故対応や被災者対応もしています、顔を見ても疲労の色ははっきり見て取れます、県職員の皆さんも間違いなく被害者です、民間にはない葛藤もあるのでしょう。
「電源立地交付金でお大尽使いをしてきたのはどこの役所だ」のどまで出かけた言葉を飲み込みました。

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初めて見ました
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野菜の「みず菜」はアブラナ科と知識としては知っていても、このような状態を見ればさすがに尋常じゃないと思います。
鍋やサラダでおなじみの「みず菜」、出荷制限や風評被害で収穫されずそのまま育ち過ぎました。
きれいな(?)黄色の花を咲かせています、ハウス一面が黄色です、生産農家の心境を察するに余りあります。

被害の大小だけではない、被災の爪あとはいたるところでこれかなの生活に重くのしかかっています。

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きゅうりは順調です
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外の騒ぎをよそに、きゅうりは順調です。
加藤さんのきゅうりは、3月11日に植え付けを完了しました。ご夫婦でやれやれと休憩をしていた所に震災が来てしまいました。
2棟で約20aの鉄骨ハウス保温のために4層構造にしていました。でも震災後の停電で重油ボイラーが使えず凍み枯を覚悟しながらの管理だったということです。
震災のの前後は暖かかったものの、すぐ寒波がきました。電気は復旧しても今度は重油の補充ができません、最低限の温度に設定してようやくここまで育ちました。
まさに農家の執念、4層施設に放射性物質が入り込むとは思えませんが、怖いのは風評被害。
「津波にさらわれて家や命を無くされた人を思えばこれども幸運だと思います」と言っていた加藤さん。大震災と原発事故以降福島の人たちは何か「達観」したようです。
あちこちに黄色い花も見受けられます、まもなく「つる上げ」といって、きゅうりのつるを上に持ち上げる作業が始まります。
丹精が報われますように。

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震災から3週間
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復旧工事が始まりました、傾いた電柱を一斉にに立て直し電線を架け替え引込み線をつなぎ直しています。
通称「やなぎ通り」といわれる風情のある道路なのですが物々しい雰囲気で作業が進んでいました、インフラはだいぶ整備されました。驚くほど高い「ガソリン」も開いている店さえ見つければ満タンに入れられます。

でも、問題はここからです。テレビでは「がんばれニッポン」の大合唱ですが、何を「がんばれ」ばいいのかよくわからない状況です。
今日は福島大学で打合せがありました、農産物の風評被害についての対応策の件です。福島大学も新学期は5月連休明け、何故ならば、大学の体育館にはまだ数百人の避難者がいるそうです。被災地は総力戦で被害に耐えています。
「がんばれ」が「がまんしろ」という意味であれば、もう限界が近づいています。

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